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【2019】 第14節 浦和レッズ戦 レビュー

『監督が代わって、選手のモチベーションも高かったと思う。』(レアンドロダミアン)

最後の最後に同点弾を許し失った勝ち点2。大槻監督の初陣ということもあり、浦和は迫力あるサッカーを展開してきていた。中々、難しいゲームではあったが、1−0のまま90分を迎えることができていた。ただ、それでも最後の最後で浦和の迫力にやられてしまった。

だからといってもう終わったことをズルズルと引っ張るわけにもいかない。

『すっきりとオフには入れないが、しいていうならば、次に勝つしかない。』(大島僚太)

一旦ブレイクに入るが、またやってくる試合で勝って立て直して欲しいところだ。

さて、今回のラインナップはこちら。

①『前半は相手のカウンターも怖かったので、あまりポジションを崩したくなかった。後半、背後に走る選手を使っていこうというのはあった。』(大島僚太)
探り々々の前半から後半へ。そして「追加点」と「同点弾」。

②『自分のドリブルが生かされた。』(長谷川竜也)
絶好調長谷川竜也。彼のドリブルが生きて生かされた試合を振り返る。

以上の2つです。では。

①『前半は相手のカウンターも怖かったので、あまりポジションを崩したくなかった。後半、背後に走る選手を使っていこうというのはあった。』(大島僚太)
探り々々の前半から後半へ。そして「追加点」と「同点弾」。

新体制の浦和がどういう出方をしてくるのか。それが全くわからない状況の中で、挑んだこの一戦。それでも『浦和が、チームとしてそんなに大きく変わることはないと思っていたし、3日間でやれることも限られていると思っていた。』と谷口はいたって冷静だった。

だが、多彩なメンバーを要する浦和。その色付け方は多くある。

そこで大島は様子見をしたという。

『何をやって来るのかわからないところがあったので、受けるわけではないが、どうやってくるかなと構えた部分もあった。』

相手に主導権を握らせないように相手の出方を伺うというのは比較的難しいことであった。それが裏目に出てしまい、試合開始早々は数回カウンターをくらってしまった。

1分には宇賀神にオフサイドとなってゴールは取り消されたものの、一度ネットを揺らさせてしまった。

鬼木監督は『前半は特に相手のカウンターを最初に何回か食らったことによって、もっとチャレンジしていいところでチャレンジしきれずに、横パスなどをカットされたりなど、とにかくやり切らないところが原因だった。』と多少怖がってしまって自らの首を締めた状況になってしまった。

チャレンジし続けなければそこから何も生まれなくなってしまう。だが、一方で全くできていなかったのかといえば後半は全く違うものとなっていたのかもしれない。

ハーフタイムに『そこは後半はやり切りなさい。』という鬼木監督の指示でチームは息を吹き返した。攻撃はアグレッシブに展開でき、守備に関しては『やられるというのはほとんどないと思っていた。』(大島僚太)という程安定していた。

そして、待望の先制弾が生まれ拮抗した雰囲気を打開できた。そこからは川崎が主導権を握って試合を巧く進められたはずだ。ただ、そういう時間帯で追加点を奪えなかったのは今のチームの力なのかもしれない。

前々節の名古屋戦、前節の大分戦と2試合で奪えた得点はわずかに”2”。攻撃的なスタイルなためにこの結果は頂けない。

結局、名古屋戦はなんとか追いついたが勝ち越すことができなかった。そして、大分戦は勝ったものの突き放す”1点”が奪えなかった。

今回に関しては最後の最後に追いつかれてしまうという展開だった。

そこで追加点に関しては多くの選手が強調していて、守田は『追加点を取れるチャンスで確実に決めきることが課題かなと思う。』と振り返っている。

いくら良い内容でも勝たなければ正直なところ意味がない。それはこういう勝ち負けのあるスポーツ特有な部分だ。

浦和にロスタイムに与えてしまった得点に対して、守田は『ACLでも2回同じようなことがあった。その経験から学んで最後しっかり締めくくろうというなかで同じような失点をしてしまった。』と復習がちゃんとできていなかった。

10戦無敗と確かに負けてはいないが、負けなければ良いということではない。勝つからこそ自分たちの強さを証明してきた。

追加点を奪ってゴールを奪わせない。

復習は続く。

②『自分のドリブルが生かされた。』(長谷川竜也)
絶好調長谷川竜也。彼のドリブルが生きて生かされた試合を振り返る。

今季の長谷川の成長はかなり収穫といっても良いだろう。齋藤や阿部などの強力なライバルからポジションを奪い試合に出ている意味がとてもよくわかる。

自分の間合いに持っていけば中々ボールを奪うことができないという定評がある長谷川だが、この試合でも彼のドリブルは多くの意味を持つものだった。

スペースを作るドリブル、シュートまで行くドリブル、ラストパスに繋がるドリブル。

たった1つのドリブルだけでも試合の展開は大きく変わる。そして川崎のようなサッカーをするチームでのドリブルは非常に大きなアクセントになる。

試合内容に関しては『相手の3バックとサイドの2枚の選手に対して仕掛けたり、背後を取ろうとしたり、食いついたギャップをうまく使うことができたと思う。』と相手のウィングバックを含むディフェンスラインを後退させる動きを効果的にしていた。

そして、個人としては『背後を狙ったり、足元を受けてドリブルを仕掛けたり、そういうプレーは良かったと思う。』と非常に良いプレーができていた。

この試合は4−4−2ということで両サイドの機動力が試される試合でもあった。右サイドバックには前節途中出場した車屋がそのまま入り、いつもとは又違ったサッカーをすることができたはずだ。

だが、『システム的な問題もあって、自分は後ろでさばくような形になった。』(車屋紳太郎)といまいち攻撃面では存在感を出せなかった。ただ、車屋が右サイドバックをやることで又違ったサッカーが見れることは確実ではある。そういったところは期待したい部分である。

得点に関してはサイドが起点になった。

特に得点の起点になった長谷川は『自分が仕掛けのドリブルではなく、食いつかせるドリブルを選択できたのは良かった。周りを使える状態のドリブルはやらないといけないと感じていた。』と”ラストパスに繋がる”ドリブルをして、決定機を作り出した。

簡単なことではないが、そういうプレーを続けているからこそ、『うまくノボリくんがランニングしてくれた』はずだ。

鬼木監督は『自分としてはチャンスの中でも本当の決定機といいますか、得点シーンのようにあとは押し込むだけというシーンをもっともっと作りたいと思っています。』とああいった場面を90分間の中で何度繰り出せるのか。そういうところにフォーカスしていた。そこは続けていかなければならない。

”自分が生きて自分が生かされる”

実に長谷川らしい。

そんな長谷川のアシスト数は3とチームトップ。ただ、それよりも求めているものがある。それを追い求めて。

(RYUJI.I)

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