サッカー未経験者でもJリーグに関わってもいいのかもしれないと思える今日このごろ

野球中継のために親が契約していたCSで、たまたまトマシュ・ロシツキー(元チェコ代表)の華麗なプレーを見かけてから13年ほど、サッカーを観てきました。なぜか今は鳥栖にいらっしゃるフェルナンド・トーレスに惹かれてからはアトレティコ・マドリードのサポーターとなり、スペイン留学をしたり新婚旅行で奥様を連れてワンダ・メトロポリターノで観戦したり。ここ数年はJリーグもよく追いかけていて、DAZNにも課金します。

でも、僕はその間ずっと、サッカーに対してモヤモヤした感情も抱いていました。それは「一度もまともにサッカーを経験したことの無い僕が、あれやこれやサッカーのことを言ってていいのだろうか」という、プレイヤーじゃないがゆえの劣等感。劣等感?という言葉が正しいかわかりませんが、変な遠慮がありました。そして、生まれ育った環境と生活してきた場所も影響してか「我が町のJリーグクラブが無い」というJリーグとの距離感も。

この2つの後ろめたさは13年間、僕に付き纏ってきました。

可視化されたのはプレーだけじゃなかった

でも、ロシアワールドカップが終わったくらいから「そんな後ろめたさは持たなくてもいいかもしれない」と不思議と思えるように。

ロシア大会はこれまでで最もフットボールが「可視化」「言語化」された大会でした。インターネットを通じた戦術分析の共有、VARというサッカーそのものへのテクノロジーの介入など。視聴者としても、NHKの多視点中継であらゆる角度からフットボールを楽しむことができるように進化してきました。サッカーを楽しむツールが増え、楽しみ方が多様化してきたのです。

と、それっぽく書いてみたが、長年抱えていたモヤモヤ晴れた理由はもっとシンプルなことで、「世界と繋がっているサッカー界も閉じた組織で運営されれば腐っていくんやなぁ」と感じられたことがなによりも大きかったんです。某JFAのお話。
公益社団法人として健全では無いことが世間に知れ渡ったのも、紐付きの(元有名選手)解説陣たちが支離滅裂な感想ばかりを言う姿が連日お茶の間に広まったのも、「あ、サッカーの人たちだけやとあかんのやなぁ」ってことをしみじみ感じさせてくれました。逆に言えば、現役時代の感覚に驕らず丁寧に学びを重ねてきた人が名監督であったり、Twitterを通じて(組織的な意味で)サッカー界とは無縁な人が注目されたりもしましたよね。

サッカー部を経験してなくても、サッカーに向き合うことはできるかもしれないと思える機会が一気にやってきたというか... そういう意味では、田嶋会長に感謝しなければならないのかもしれません。笑

今のまちづくりの仕事がJリーグに活かせるかも...?

もう一つ、影響を受けた出来事にはポジティブなこともあります。それは、IT企業から栃木SCに転職されたえとみほさんの活動。
この記事【Jクラブの求人にWantedlyを使ってみた 「IT活用でJクラブは変わる」第2回】などは特に分かりやすいですが、(SNS越しですが)その発信を追いかけていくうちに、自分が持つスキル/経験とJリーグが困っていることが少しづつ結びつくような感覚を得るようになってきました。

僕は2014年から能登半島の民間まちづくり会社で、地域の中小企業の支援や観光プロジェクトに多数関わっています。まちづくり業界?地方創生文脈?の中では小さいながらも知名度を持つ会社でして、税金に頼りがちな業界の中で、自主事業で売上を上げながらまちづくりを進めています。

普段は能登を拠点としていますが、全国の同志のような方々との連携プロジェクトも多い。その集まった場でいつも確認するのは、どの地域も抱える課題は大して変わらないということ。サッカークラブは都市圏だけでなく全国あらゆる地方に点在しているので、地方創生的な文脈上にある方法からアプローチができる課題を、サッカー界も同じく持っていんじゃないかなとと感じています。
※この点は前述のリンク先のようにえとみほさんが証明していらっしゃる

自分ができそうなことを具体的に考えてみた

(1)新しいルートでの人材確保/UIターンとの連携
人材不足が深刻な石川県・能登半島で、2016年からWantedlyやスタンバイを導入し中小企業の採用支援を行ってきました。今こうやって情報を出すとえとみほさんの二番煎じみたいで恥ずかしいのですが、"Wantedly初の地域特集"として、能登の求人特集を組みました。(能登そもそも人事部が無い企業も多く、人に対して投資をすることの重要性を伝えるところからスタートしたので大変でしたが)

UIターンの可能性を持つ人材コミュニティへのアプローチ含め、地方の小都市をホームとするクラブも多いサッカー界にシンプルに活かせる経験かなと思います。あと今年度は、兼業・プロボノ人材活用も進めているので、このあたりもいいかもしれません
(参考: しごとバーin金沢 「北陸でパラレルキャリアを語らナイト」)

(2)大学生の長期インターンによるプロジェクト推進
能登は大学が無い地域です、うちのプログラム(能登留学)を通じてこれまで160名以上の大学生が全国からやってきて、地元の中小企業の新規事業立上げ/課題解決に活躍してくれました。
成果が出やすいプロジェクト設計、若者を育てる社内育成力の向上研修、大学生向けのキャリア支援等が、その実績を支えるスキルとなります。
新しい取り組みをしたいけどもアイディアが無い、行動に移せる人的リソースが足りないというとき、長期インターンの仕組みは、本当にハマる。(もちろんブラックインターンはNG)

大学との連携とか、もうやってるよ!という意見があるかもしれませんが、綿密なプロジェクト設計と伴走していくコーディネート力が両方とも揃っている地方インターンはあまり多くはないのが実情です。
サッカー×大学生はまだまだ伸ばすことのできるコラボレーションだと感じますし、インターンとしてコミットした人材は未来のチームを支えてくれるかもしれません。地方創生風に言えば、チームの"関係人口"を増やしていくことに繋がる取組になるでしょう。

(3)ツーリズム
思いの外長くなって疲れてきました。笑
一大観光地である金沢から車で1時間のところに僕が暮らし働く能登があります。実は企業の人材支援だけでなくツーリズムにも関わっているのですが、金沢から1時間と言っても、その1時間が果てしない距離なのでしょうか、訪れる観光客の数は遥かに少ないです。そのため、DMOの発想やオンパク(温泉博覧会)のノウハウ活用、滞在型コンテンツの設計などから能登のツーリズムを盛り上げようと進めてきました。

こういったツーリズム視点の発想はフットボールにももっと導入できるんじゃないでしょうか。DMO/滞在型コンテンツ設計は、遠征してくれるアウェーサポに対してのアプローチ。オンパク(温泉博覧会)のノウハウは、近隣エリアの自チームサポに対して効果があります。
※DMOについては定義など細かく、ここではニュアンスで理解を

整理すると、こんな感じで貢献できるかも?と考えています。
(1)外部人材活用
(2)大学生と動かす地域プロジェクトの質向上
(3)ツーリズムの視点からのアプローチ

田嶋会長とえとみほさんというお二人のおかげで、13年くらい勝手に抱えていたモヤモヤは無くなりました。完全に一歩引いて"観る"ものだったサッカーに、ちょっと近づけた気がする今日このごろ。

問題があるとすれば、今の活動地域(能登と岐阜県・飛騨地方)にはクラブが無いということかな。まずはJの気になるチームを追いかけてみようかな・・・?あるいはプロボノくらいの立場なら、金沢、富山あたりは飛び込めるけども・・・?それとも思い切って移住/転職する・・・?

さぁ、どうしよう。笑

(なにかいいお話あればぜひご紹介ください!)


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能登半島は海の幸が豊富な冬がおすすめです。
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Ryu Okamoto

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