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2023年7月8日(土)

雨。
昨夜は自宅のWi-Fiがまったくつながらず仕事が滞ってしまった。今朝には復旧しているだろうと思ったけれど、いくら試してもまったくつながらなかった。気乗りはしなかったけれど、仕方なくフリーWi-Fiを求めて自宅から一番近いマクドナルドへ。
はじめは「ホットコーヒーだけ注文すればいいや」と思っていたのに、マクドナルドに到着すると朝マックしたくなった。学生以来の朝マック。Wi-Fiがつながらなくてイライラしていたけど、朝マックをセットで注文してみたら気分がルンルンになった。わたしはとても単純な人間です。
休日朝のマクドナルドは、とても新鮮な空気感だった。勉強している人もいれば、一人で本を読んでいるおじいちゃんやおしゃべりに夢中のご年配の方々もいてホッコリ。チェーン店のいいところは、老若男女問わず、幅広い世代が利用しやすいところだと思う。普段のコミュニティでは絶対にすれ違うこともないだろう高校生や大学生、子ども、ご婦人や紳士の皆さまと一瞬でも同じ時を過ごせる場所って、とても尊いものだと思う。直接話をすることはないけど。
あと、雨の日に作業するのがすごく好き。雨音が聞こえてきたり、雨の景色をみたりしながら作業するのが好き。なんでだろ。晴れの日よりも気分が落ちつく。雨の日の朝マックって、なんだかちょっと特別を感じるなぁ。
とにかく。仕事がはかどったし、納品もしっかりできてよかった。マクドナルドのフリーWi-Fiさまさまです。たまには休日に朝マックしてみるのもいいかもしれない。自分の世界だけに閉じこもらず、もっと外に開いていきたい。

仕事が終わったあとは『PERSONA 鬼海弘雄写真展』を見に、寒河江に向かった。
もう、最高。最高ですよ。
たった一枚の写真なのに、ポートレートなのに、そこに写る人の人生すべてを物語っている感じ。しかもポートレート一枚一枚に添えられている鬼海さんのキャプションもこれまた魅力的で、人物像の個性を的確に表現しているので、単なるユニークの枠におさまらない。
写真展のステートメントにはこんなことが書かれていた。

「表現することが人生でいちばんのあそびだと勘違いしてしまった」
「功利に傾きがちな社会では、他人(ひと)に思いを馳せることで互いに呼吸が楽になり、人生を楽しむコツだと信じている。その当たり前のことで、他人にも自分にもやさしくなることができるかもしれないという妄想を育てている」
「有用な情報を伝えることのないポートレートは、ただ、観る人の体温をおびた想像と思いやりだけが表現を支えてくれる」

『PERSONA 鬼海弘雄写真展』ステートメントより抜粋

「他人に思いを馳せる」って、ほんとうに大切。『PERSONA』に登場する被写体は、”変な人”に括られてしまいがちな人が多いように思う。でも、他人に思いを馳せることで、その人がなぜ「いま」に落ち着いているのかを尊重できるようになるかもしれない。そうやって『PERSONA』を見ると、すべてのポートレートに普遍性が浮かび上がってきて、市井の人たちの暮らしぶりなんかも想像してしまう。この世には”変な人”なんていなくて、みんな日々を楽しく、あそんで暮らすことに心血を注いでるんだろうな。素敵じゃないか。わたしも精一杯あそんで暮らしたい。
鬼海さんのポートレートからは、体温を感じられる。会場にサーモグラフィーを置いたら、写真が赤く反応するんじゃないだろうか。
被写体の人みなさん、顔や佇まいに「いままで生きてきた時間」が現れていて、輝いていた。服がボロボロだって、歯が欠けていたって、そんなの全部関係ない。きれいだった。
よく「人生や性格は顔に出る」というけど、わたしはいまどんな顔をしているのだろうか。

そんなことをぐるぐる考えて、眠れなくなってしまった深夜。

そういえば、また気温をチェックせずに出かけたので、服装を間違えて一日中寒かった。わたしはいつになったら、しっかりと毎日の天気と気温をチェックできるんだろう。
天気と気温をお知らせしてくれるアプリがほしい。それか、毎朝わたしに天気と気温を連絡してくれる心優しい人がいればめちゃくちゃ頼りたい。

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