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書くことで見える、まとめることで見える、地域×自分の未来のシゴト〜地域産業入門〜

大学の集中講義で地域産業入門という授業を行いました。
ざっくりいうと宮崎県内の産業構造や課題、今後の展望を各産業の方々から学べるという授業。講義のまとめとして、270分の授業を担当しました。

今回は、地域×自分の未来のシゴト、として、授業で学んだ産業の魅力や課題から、どんなことが宮崎県内に新たに必要かということを考え、言葉にするという授業にしました。

そのため、宮崎県信用保証協会の方にご一緒いただき、事業計画書の書き方を学ばせてもらいながら、学生自身の未来の想像を膨らませたり、拡げたり、形にするような練習の場を作りました。

その時の気付きがいくつかあるのでシェアしておきます。どちらかというと授業設計的な視点が多いかもしれません。

まずは、コンセプトマップを用いて、学びのまとめを行う。(90分)

授業の特性上、たくさんの産業分野を学びます。なので、それらで得た学びを一旦整理する時間をつくるところから始めました。今回は手法として、コンセプトマップを学生たちに作ってもらいました。

コンセプトマップをつくることで、改めて、何を学んだか、それをどのように解釈したか比較的短時間でまとめることができているようでした。コンセプトマップを使って学生が学びの共有をすることで、コンセプトマップも充実させられる実感も得ていたようで一安心という感じもありました。

そのうえで、事業計画書とは何か、を学ぶ。(90分)

信用保証協会の方に講義をいただき、事業とは、起業とは、などを数字も用いてもらいながら学びました。色々な資料を用意いただいたおかげで、普段聞けないようなことも学べただけではなく、普段感じることのない疑問が浮かんでいるようでした。なるほど、学ぶと見えてくるってこんなかんじなんだろうなと思いました。

最後に、事業計画書を書く(90分)

コンセプトマップでまとめた情報を活用しながら、事業計画書を書くワークを行いました。学生たちが事業計画に必要な項目を一つずつ埋めていってくれる中で、普段思い描く(ような)アイデアが実は何を、どのように、なぜやるのか、そして、誰のためにやるのかをじっくり考えてくれていました。また、それが一体どれくらいお金がかかるのか考えていく、更には5年後どうなっているのか想像する、そのようなことを事業計画書を書く中で明らかにしていく授業にしました。、、、考えると、意外と分からない、知らないという気づきをもってくれたようです。完璧な計画を作りきる、より、計画を作るときの過程を体験をしてほしい、という授業の目標なので、とても良い気づきを持ってもらったと思います。

改めて、気づく、物事は簡単には実現できない。でも、大事な一歩はまずはやってみること。

学生たちの感想からも、意外と難しいことにきづいた。短時間でも書きながらアイデアや内容がずれていった感覚が出た。お金をもらうことはあっても、お金を経営に使うって考えたことがない。そんな言葉が出ていました。でも、そういうことを気づけた彼らは、「このあとどんなことをすべきか考えた」「もっと具体的に考えていきたい」というような言葉も発してくれました。このような機会は、小さな一歩かもしれないけれども大事な一歩かもしれない、と授業設計している私が言うのもあれだけど感じたところでした。

今回の授業は、宮崎県信用保証協会の皆様のご協力がなければできない授業でした。こういうコラボ授業今後も宮崎県内で作っていきたいと思っています。

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