こんにちは♪今回のレッスンでJIN先生から「数学的に話す」ということを学びましたのでみなさんにお伝えいたします。数学的に話すって何？と思う方がいるかもしれません。私も数学的ってどういうことかあまりピンんとイメージができませんでしたが、JIN先生の講義を受けるとその疑問がクリアになりました。では、さっそく順番に説明していきますね。

　話し方のコツの一つに「数学的に話す」というのがあります。これは「数学的」というのがミソで「数学を話す」ということではありません。数学を話すというと難しい公式や数式を使って話すというイメージですが、そういうことではなく、数学の要素を使って数学的に話しましょうということです。ではなぜ数学的に話しましょうというふうにいうのかというと、数学というのは世界共通だからです。世界共通のものは数学と論理があります。数学を用いて話せば絶対に通じます。なぜなら数学は世界共通だからです。日本人にも中国人にもイラン人にも全世界に通じるそれが数学だからです。ではその数学的に話すポイントをこれから４つ紹介いたします。

1.定量的に話す
　定量的の反対語は定性的です。定性的というのは感覚です。例えば「大きい」とか「小さい」というのは感覚なのです。人によって大きいとか小さいとか、背が高いとか低いとかは変わるのです。では定量的に話すということはどういう事かというと、数字で話しましょうということです。例えば、定性的に話す人の例を挙げると、「あの人すごく背か高かったです。」と話したとします。これは定性的ですよね。「あの人すごく背が高かったです。身長183㎝もありました。」と言ったら定量的に話したことになります。183㎝というのは世界共通です。どこに行っても183㎝は変わらず183㎝ですよね。でもその人が背が高いとか低いとか感じるのはあくまでもその人の感覚なのです。人の感覚はなかなか操ることは出来ないので、ビジネスの世界では定性的ではなく定量的に話すことが大切なのです。

2.定義づける
　難しい言葉とか、抽象的な言葉をそのままほったらかしにして相手と話していると、難しい言葉と抽象的な言葉の意味が曖昧なまま話してしまって後でお互いの認識が違ってしまうということがよくあります。例えばJINさんが教えて下さっているファシリテーションについて例を挙げると、ファシリテーションという言葉はけっこう曖昧です。元々横文字で英語なので日本語には無い概念になります。このファシリテーションという言葉の本来の意味は物事をスムーズに進めるという意味です。その意味が転じてファシリテーションというのは会議を有効なものにする技術になります。なのでもしあなたが講師で講義でファシリテーションを説明するとしたら、講義の冒頭で言うことはまず「ファシリテーションというのは会議を有効なものにする技術です。それを定義としてこの講義を進めさせて頂きます！」というふうに最初に何を定義とするのかをきちんと伝えてから説明をしないといけません。それを伝えないで説明をしてしまったら、説明をする側と聞く側との定義が違ってしまうことがあります。双方の定義が違ってしまうと講義に参加した人に後から「なんか思っていたのと違います。」と言われる可能性があります。なので最初に定義づけて説明をするということがとても大切なのです。

３.前提条件を共有する
　一人でたくさんの人達の前で話すということはとても難しいですね。なぜなら、そこにいる人達というのはいろいろな人がいるからです。その話すことの中でも特に難しいのがプレゼンテーションです。そこでそのプレゼンテーションを聞きに来てくれている人達に、こういう前提条件で聞きに来てくれているのだということをあえて言うということが大切です。例えばプロジェクト会議で回を進めていくうちにメンバーが変わってしまったり、前回の会議に出ていない人が今回の会議に出席していたりとかしますよね。ほとんどの人は毎回会議に出ているのに、その前回出席していない人のために毎回会議の度にプロジェクトの背景を最初から説明していたらキリがないですよね。なので前提条件として「今までのプロジェクトの背景をみなさんにご理解をして頂いていて、議事録にもきちんと目をとおして頂いているということを前提としてこの会議を進めさせて頂きます。」というふうに会議の最初に言うと会議に出席している大半の人は前提条件を理解して頂いているので安心して聞くこともできるし、前回出席していない人にも、議事録をきちんと読んでこないといけないのだなということを意識づけることが出来るのです。大半の人に当てはまる前提条件を共有した上で話すということがとても大切なのです。

4.比較する
　比較するということはこれぞ数学的というふうに言えることかもしれません。例えば、「このペンめっちゃすごいです！」と言っても何か比較する物がないとそのペンがどのようにすごいのかが分かりません。「このペン三か月も長持ちしてすごく良いのです。なぜすごく良いのかというと、そちらのペンは同じ使い方をしても一か月しかもたないのです。でも同じ使い方をしたこちらのペンは三か月ももちます。だからこちらのペンは長持ちして良いのです。」と言ったら利き手も「ああだからこちらのペンは良いのだな。」というふうに判断することができます。

　今回は「数学的に話す」ということについてポイントを４つ紹介いたしました。数学的に話すことを理解して話をするととても分かりやすくまた、判断も出来やすくなりますよね。みなさんがんばりましょう！😄