日本ではクレジット決済や電子マネー決済という支払い方法を導入していない店舗が結構な割合で存在しています。おそらく手数料の面だとか新しい機材の導入だとかの費用の問題、単純に面倒臭いといった理由から導入を先送りにしているんだと思います。

僕が過去に勤めていた店舗もそうでした。

しかし、これから先を見据えようと思ったらキャッシュレス決済から逃げてはいけないと思っています。

今回はキャッスレスにすることでどういったメリットを享受できるか書いていこうと思います。

メリット１

レジ締めが楽

現金の割合が減ってくれればお金を数えるという行為をしなくて済むようになります。
このレジ締めが結構曲者で１円あっていなかったらどこでずれたのかを検証しなくてはならなくなってしまうのです。小額しか販売していなければそんなに手間取ることはないと思いますが、1日のうちに何十万何百万販売するような店舗では一気に地獄と化します。

会計時にお金を落としてしまうというトラブルも現金決済のデメリットの一つです。紙幣にしろ、硬貨にしろ形として残っているものは総じて管理するのが面倒になります。レジの中がいっぱいになってしまったら他の場所に写さなければならなかったりもしますし。
小銭ばかりが貯まってしまい、コインカウンターで５０枚ずつの棒金にし直す。といった手間も多く発生するのです。そういったことに慣れたお店の人なんかは、

もう慣れたし、今更変える必要はないよ

といったご意見をいただきそうな気配を感じますが、
棒金一本数える時間も積み重なれば多くの時間を盗まれていくことになります。飲食業界はまだまだ無駄の塊です。
お金を数えるという時間や業者間の紙媒体でのやり取りにおける記入時間等、こういった細かい無駄時間によってどんどん従業員の時間を盗んでいるのです。
その代表格でもあるレジ締めを、スピーディーに行える可能性が秘められているキャッシュレス決済は今後必須なものと考えて間違いないでしょう。

付け加えておくと、レジの中に現金がないということは盗難防止にもなります。
日本ですから少ないですが、従業員の盗難事件というものも他社さんとかの話を聞いているとチラホラ耳にします。キャッシュレスは安全に売り上げを管理することにもつながるのです。

メリット２

外国人観光客のレジ効率化

外国人にとってカードが使用できれば、無駄に慣れない国のお金を探して時間を浪費するといったことをしなくて済むようになります。
会計待ちの列ができてしまっている時でもスムーズに決済が行えるのです。
その分を商品説明の時間に当てたりちょっとした会話を楽しむ時間に当てられればいわゆる、おもてなしを行うことにつながるのではないかな？と思います。

それから、実はこっちの方が重要なのですが、
他国の通貨と間違えて支払いをしてしまうというミスをなくすことができることがメリットといえるでしょう。

例えば、

お隣韓国の５００ウォン通貨をご存知でしょうか？？
５００ウォン硬貨と日本の５００円硬貨、
見た限りではそっくりなのです。
しかし、５００ウォンはざっくりいうと５０円程度のレートです。
大きく損をしてしまいます。
これはウォンに限ったことではなく、
紙幣も忙しいタイミングで確認を怠ってしまうと他国の物と間違って受け取ってしまうという事態が発生しかねません。
基本的には価値が全然違うので注意しましょう。

５００ウォンはよく確認しないと日本の記念硬貨と思いこみ間違って受け取ってしまう人がいるようです。慣れない海外での支払いトラブルは様々な要因で発生します。そのリスクを低減させるためにもキャッシュレス決済は有効といえるでしょう。

メリット３

販売データの管理が楽

キャッシュレスを導入するということは使用しているレジ等の機材はインターネットに繋げていると思います。

これが大事です。

ちゃんとした販売実績を残してデータとして蓄積しておけるのです。
なぜデータの蓄積が大事なのか？？
簡単に説明するとしたら新規店舗出店の際のプレゼン資料として役に立つからです。感覚で話をするより数字をもとに説明する方が説得力に雲泥の差が生まれます。
多くの店舗ではこういった取り組みをおざなりにしすぎていて、多くのチャンスを棒に振るっていると思うのです。定休日の設置が本当に正しいのかどうかなども売り上げのデータをグラフ化すれば、店の運営方針を決める重要な指針となります。
自分のお店が繁盛すれば他店のコンサルティングのような事業展開もできるでしょう。

そんな時もデータがあれば顧客に説明しやすいですし、傾向の説明もできるはずです。
特に移動販売で大手商業施設やサービスエリアなどに出店する際はちゃんとデータをとって営業できることは信用の担保にもなるのでオススメです。

キャッシュレス決済は携帯にアタッチメントをつけるだけでもできるような簡単な物になって来ています。

今までのような仰々しい設備投資等は必要なくなっているという環境が整って来ているのです。様々なチャンスを得るためにもやっておいた方がいいと思います。

まとめ

キャッシュレス化はレジの人員削減や現金管理の効率化、データ管理の効率化や海外対応効率化、盗難防止
とメリットが豊富です。また、急いでいる方向けにすぐ済ませられるというのもメリットの一つと言えます。
効率重視で動く日本人も増えているので会計時間を削減することはお客様への価値提供にそのまま変換できるはずです。

さらに、来たる２０２０年東京オリンピックの海外需要を満たすためにもキャッシュレス化の導入を検討してもいいと思います。

僕個人の意見としては現金数えるのが面倒だったので
完全キャッシュレス化にならないかなぁ・・・・。
と本当に思っていました（笑）

ぜひ挑戦してみてください！！