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丁重にお断りしたいのだが・・・

定年退職して一年経った先日、その所属していた会社の社長から、自分の代わりに入社した職員が3月いっぱいで退職するから、次が見つかるまで、半日でもいいからまた来てくれないか、と電話があった。

今週の月曜日に電話があってから、そのことが頭を占領し続けている。

自分がしてきた仕事の内容、
社長の性分、
社長の後継者(長男)の事、
社内の事情、雰囲気、
社外に言えない事、

勤めていた頃の状況を振り返ると
頭を使い、社内社外に気を使い、体力を使い、
時間外に社長からの電話に対応したり、
知らず知らずのうちに
身体も心も常に緊張していたことが、退職してからよくわかった。

今の自分の状況といえば、
91歳の父親の様子をみつつ、
マイペースで個人事業主である自分の仕事をしている。
カミさんが働きに出ていて、朝早く、帰りも遅いため、
家事の一部もこなしている。

時々、シルバー人材センターの仕事をしたり、
田んぼの水利組合の草刈りに駆り出されたり、
毎日noteのブログを書いたりして、
それなりに充実した毎日を送っていた。

そこに持ってきて、
一年前に、20年間背負ってきた荷物をようやく降ろしたところに
もう一度その荷物を背負えという話だ。

とてもじゃないが、気持ちも体力も元には戻らない。
そこまで求めらることはないとは思うが、
求める方は、いつかそれが当たり前になって、
前と同じことができない事に不満を抱くだろう。

いくら、午前中の半日とはいえ、
一歩足を踏み入れれば、その境界線は簡単に破られるのは目に見えている。自分にとって時間外であっても、その会社は動いているわけだから、
社員が労災に遭ったとか、トラブルがあったとか、仕事の締め切りがどうとか、すぐに電話が掛かってくるのは目に見えている。
出勤した分の最低賃金の報酬をもらったとしても、責任と緊張は24時間続くのだ。

受けるか断るか、
結論は出ている。

やりたくない、できない  仕事を受けて喜んでもらう

丁重にお断りするためにどうしたらいいのか、
この記事を書きながら考えている。

嘘でもなんでも出来ない理由を並べればいいのか・・・
断ることに罪悪感を感じないようにするにはどうすればいいのか・・・

あぁ、面倒くさい!

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