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早稲田生にとってスポーツとは?

「早稲田生にとってスポーツとは?」

早稲田生の皆さん、考えたことありますか?
まあ、考えなくても全然問題ないことではあります。


早稲田大学はスポーツ科学部があって、スポーツ強豪校で、早慶戦・早明戦があって、スター選手が多く在籍していて…
などとスポーツが身近な存在であることは間違いありません。

しかし、逆に言えばそのような環境が慢性になっているというか、
当たり前になりすぎていて、
スポーツの存在を特に意識していないのではと感じます。
家の周りのいつもよく見る風景のように。無意識

それが、スポーツを「観る・支える」の観点から見たときに顕在化するのかなと。
早慶戦・早明戦は観に行くけど、普段のリーグ戦は観に行かない。
多くの学生のパターンです。

私はそこに問題意識を抱えています。
この問題をうまく解決することができれば、
早稲田大学は、
大学スポーツを「する・観る・支える」の点において他の追随を許さない、
圧倒的な存在感を放つOnly1の存在になれると思っています。


他の大学はどうか

例えば、慶應義塾大学や明治大学にはスポーツ科学部はありません。
でも、彼らはスポーツ強豪校です。
スポーツ科学部がなくても、現役・OB問わず、スポーツに対してものすごい熱意を持っています。
持っているように感じます。
それだけスポーツが身近で特別な存在なんだと思います。

慶應にはK-Projectという、慶應スポーツを盛り上げる学生組織があります。
定期ミーティングを開いてアイデアを出し合ったり。
組織として完成しきっています。

「體育會の試合を観に行く」を塾生の休日の選択肢の一つに。 大学スポーツ、慶應義塾、その先の社会を良くしたいという熱意と強い志を持つ仲間が繋がり、まだここにない未来が生まれる場所を作っています。

たとえスポーツ科学部がなくとも、スポーツが身近で特別な存在なのかなと。
実際、このような学生組織は他の大学にもあります。(一橋大学や首都大学東京のような、言ってしまえばそこまでスポーツが強くない大学にもある)
でも、早稲田にはない。

また、先日ラグビーの早明戦を観に行ってきました。
超満員の秩父宮ラグビー場で感じたのは、明治サポーターの応援に対する半端ない熱量
声量はさることながら、多くの人が紫紺のフラッグを試合中振っていたりと、とにかく圧力がすごかった。
そこまで早稲田と明治で観客人数比に大きな差はなかったように感じたものの、
早稲田側からしてみれば完全アウェーだと錯覚してしまいました。

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早稲田大学にスポーツに対する熱量がないと言いたいわけではありません。
熱量はかなりあります。
でも、慶應や明治と比べるとどうしても引けを取ってしまう。

サッカーでも同じです。
公式戦の際、試合に出場できない部員は観客席から応援をします。
慶應と明治の応援は常に全力。
特に、明治は部員数が他の大学に比べて圧倒的に少ない。でも、応援は全力でやるし、その迫力はすごいです。
一方で、早稲田はどうだろうか?
100人近い部員がいても、その半分ほどしかいない明治に迫力では負けています。
サポーターグループであるULTRAS WASEDAの方々に頼りきりになっている部分がかなりあると感じています。
手を抜いている学生はかなり多いです。

おそらく、これがスポーツに対する各大学の意識を如実に表していると思います。

だからこそ、改めて提起します。
「早稲田生にとってスポーツとは?」


「早慶戦」

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競技種目は問わず、早慶戦には毎年多くの学生が集まります。

どうして我々は早慶戦に行こうと思うのでしょうか?

「早慶戦はイベントだから人が集まる」という意見もあります。
でも、本質は少し違うんじゃないかって私は思います。

「慶應」の存在があるからこそ、「早稲田生」としての実感が湧くのかなと。
「早稲田生」としての実感が湧く、多くの学生が「早稲田大学」への帰属意識を持ち得ることができる場だからこそ、早慶戦には多くの早稲田生が集まるのだと思います。

箱根駅伝に関しても同じようなことが言えると思います。
2日間に渡って地上波で「早稲田大学」の名前が連呼され続ける。
だからこそ自然と「早稲田大学」への帰属意識が生まれ、自然と早稲田を応援する。

違いますかね?


「大学への帰属意識」

ここで、私はある一つの仮説を立てました。
それは、
早稲田生の多くが「早稲田大学」への帰属意識を日常的に持ち得ることができていないのではないか?
ということ。

当たり前と言えば当たり前かもしれません。
高校では、クラスでほぼ毎日同じ授業を受けて、全校集会があって、学校全体で文化祭や体育祭をやる。
そんな環境が大学にはほとんどない。
クラスというものには実態はほぼなく、学祭は有志メンバーで運営をしている。
コミュニティの規模が高校までのように学校全体レベルではなく、どうしても部活だとかサークルだとか、学校全体と比べると小さなものになってしまう。
だから、学校への帰属意識が低い。

でも、スポーツの試合は相手がいるので、対抗軸を作りやすく、
その結果、自チームへの帰属意識が生まれる。
慶應あっての早稲田、みたいに。

だからこそ、
普段感じられない「早稲田大学」への帰属意識を持ち得ることができる、
「非日常感」を感じることができるスポーツの試合だからこそ、
多くの学生が集まり、応援するのかなと。
その極めつけが早慶戦・早明戦なんだと思います。
「非日常感を味わえる」=「イベント」という見方もできるので、
「早慶戦はイベントだから人が集まる」という意見にも一理ありますね。

ということを考えると、学生をターゲットとして集客をする上で重要なのは、
「帰属意識」なのかなと。
学生の「帰属意識」をくすぐってあげると、学生に「行きたい!」って思ってもらいやすくなるんじゃないかな。



この投稿を通して、何か答えを出そうとは思っていません。
むしろ、この投稿がワセダスポーツに対する何かを考える「きっかけ」になってくれればいいなと。

おそらく、今後ワセダスポーツの為に起こしたアクションは、
必ずや早稲田大学そのもののためになります。

先ほどお話ししたK-Projectですが、早稲田にはまだそのような組織はありません。
だったら、無いものは作ってしまえと思い立ち、
現在、早稲田版K-Projectの立ち上げに向けて動いています。
ワセダスポーツの作り手・関わり手を学内に増やし、活動を通じて学生が「早稲田大学」への帰属意識を持ち得ることのできる組織を作ろうと。

「日本をリードする存在へ」
一緒にアクションを起こしましょう。

そんな仲間を募集しています。

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