手強いシミュレーションとその音楽の思い出1:ファイアーエムブレム蒼炎の軌跡

こんにちは。
初期値が弱いけど成長率抜群は最高!
吉岡(@ryuchan_GGWL)です。

今回の題材のゲームは
ファイアーエムブレム蒼炎の軌跡
2005年、ゲームキューブから発売の
シミュレーションRPGですね。

今でもなお中古で買おうとしても安くて5千円くらいする
プレミア化しているソフトです。

Amazonで新品価格みてみるとなかなか衝撃的な値段してます。

さて、今回は以下のような流れで書いていこうと思います。
毎度ながらネタバレ注意です。

ほぼ漆黒の騎士との戦いの話です笑

ファイアーエムブレムとの出会い


僕がファイアーエムブレムに触れるきっかけとなったゲームですが
元は母親がゲーム好きな友人から借りてきたのが
確かきっかけだったと思います。

物語的にも続編である「暁の女神」と一緒に借りたと思います。
※暁の女神は暁の女神で語りたいことだらけなので
 それは別の機会に。

元々ファイナルファンタジータクティクスでも
めっちゃ遊んでいたので
シミュレーションRPGと聞いて多分好きになるだろうなって
思っていました。はい、見事にハマりました。

このゲームのいいところって、
キャラの育成ができる機会が限られていることだと思うんですよね。
昔のシリーズみたいに稼ぎができる闘技場システムは存在しないし、
最近のシリーズみたく通信機能やDLCでどうとでもできる訳でもない。

そして僕は基本的にRPGを遊ぶときは
自分の腕と時間が許す限りキャラクターをじっくり育てたいタイプ

それこそ先ほどあげたFFタクティクスなんかは
もうアホみたいに遊んでレベル上げやアビリティ習得に勤しみ、
自分なりの最強の布陣を目指して楽しんでいました。

が、このゲームは戦闘できる回数にも、出撃できるキャラ数にも
制限があるので全員をみっちり成長させきることなどまず不可能。

僕の気質には一見合いそうにないゲームです。
が、これがむしろこのゲームとその続編に
どハマりする原因の一端となったのであった…!

何周でもやれる中毒性

まず1周して、システムやストーリーのおおよそを把握します。
このゲームは難易度がノーマル、ハード、マニアックの
3段階から選択できるのですが

まずはストーリーを楽しみたい僕は
難易度が選択できるタイプのゲームは大抵1周目は
一番簡単か、普通な難易度選択をします。

先ほど書いた
・全てのキャラを同じ周回で育てきるのはまず無理

そしてこの
・周回ごとに難易度を選んで楽しめる

さらにファイアーエムブレムを何周してもワクワクできる
最大の要因だと思います
・キャラの成長が毎回ランダム

この3つの要素が僕を何周でも戦いに出向かせるのですよw

ランダムとは言ってももちろんある程度の傾向はあり、
例えば剣士であれば技や速さが伸びやすい人が多い
魔法使いなら魔力や魔防が伸びやすい

って感じ。
ただ成長判定は全て確率で伸びやすいところも
毎回伸びる訳じゃないし、運が悪いと
得意分野なはずなのに全然伸びない(俗に言うヘタレる)現象が
発生してしまったり…

逆に大して成長率が高くないようなキャラが
ありえないような素晴らしい成長をし
前線で敵に無双するスーパーエースになったりもするんです。

結構な回数を周回したのですが
僕は続編の暁の女神にさらにどハマりして
多分20周くらいしてます笑

漆黒の騎士との一騎打ちが熱すぎる


このゲームの主人公アイクは
序盤に父親を漆黒の騎士と呼ばれる
ゲーム中最強クラスの敵に殺されてしまいます。

この漆黒の騎士、
ゲームのシナリオ的にも最強クラスという設定ですが
ゲームのシステム的にも最強に恥じないとんでもない強さです。

ゲーム終盤の一騎打ちよりも前に
何回かこの騎士と対峙する機会があるのですが
とある港町ではあまりにも不意に登場してあっさり味方が殺され
リセットしたのも今となってはいい思い出です。

気になる人は「しっこくハウス」で検索してみてね笑

で、物語の最終盤に差し掛かる27章にて
ついに主人公アイクと相見えることになります。
ちなみこの27章の章題は「宿命の刻」

うーんストレートでかっこいい。

で、この対決もすごくいいバランス設定になっているんですよ!

まず何も策なしに殴り合っているとまず負けます。

ステータスはアイクの成長具合によりますが
どんなにいい成長をしていても限界値があるので
漆黒の騎士に対し、総合値で圧倒的な有利を取ることはできません。

というかガッチガチに育ててもなお真っ向勝負だと分が悪いくらいに
こいつは強いんですよね。

アイク1人では攻撃に精一杯で自分の回復には手が回らないので
回復役としてアイクの妹であるミストというキャラのみが
このマップで参戦を許されています。

彼女は物語の途中から参戦なのにレベルは1からなので
育てるのがなかなか大変なのですが
育てておかないとここで地獄を見ることなります。

もちろん成長がランダムであること、
彼女や主人公が育っていない時に詰まないように
撤退しても話が進むようにはなっています。

でも、尊敬する父親を殺され、
過去に2回戦って両方とも破れ、
ついに刃が届くまでに成長した3度目の正直

勝ちたいじゃないですか。

ということで回復を妹に任せ、
アイクは攻撃を仕掛けることになります。

厳密には一騎打ちではないかもですが
漆黒の騎士に攻撃が通せるのがアイクだけであること、
敵サイドも妹だけを狙う雑魚敵が出てくるので
まあほぼほぼ一騎打ちです。外付け回復係がいるだけ。

しかし、さっきから書いているように
回復係がいてもまともに殴り合ってると競り負けます。

なので攻撃力を大きく底上げする
特定のスキルをつけておく必要があります。
僕が知る限りここを攻略できるスキルは2パターンあるのですが

やっぱり王道、正統派の
奥義スキル「天空」による撃破が好きです。

このスキル、あまりにも強すぎて
アイクが十分に育っていれば
最高難易度のマニアックの敵でさえ割とボコボコできるのです。

が、このスキルの発動率も運!
さらにこの戦いは5ターンの時間制限があり、
それまでに決着がつかないと
勝敗つかずという結末で次の話へ進んでしまいます。

なので最善を尽くしてもなお100%勝てるわけではない
というこのヒリつくようなバランスがめちゃくちゃ燃えますよね!

その分スキルが発動して
さらにはその攻撃で相手にトドメをさせた時には…
初めて撃破できた時はめちゃくちゃテンション上がったのを
覚えています。

確かその時は母親も後ろでプレイをみていたので
一緒にめっちゃ喜んだ覚えがあります笑

倒せなかったらリセットしてやり直せばええやん?
とお思いの方、そう簡単には行きません。

というのもこの27章の戦いは
2連戦となっていて

まず先に漆黒の騎士が待つ城の奥に進むために
城を守る敵軍勢を制圧しないといけないのです。

後半のマップなので難易度も敵の数も
相応に高く、結構な時間がかかります。

当然2連戦の間にセーブはできないので
リセットしたら制圧からやり直しです。

結構しんどいよ?


一騎打ちを盛り上げる神BGM


まずはこちらをお聞きください。
こちらが先ほどから熱く語っている
漆黒の騎士のテーマ曲です。

人によってはこのBGMだけで
例の港町の悪夢が蘇る人もいるでしょう。
重厚で威圧感のある曲ですね。

そんな彼との戦闘曲は
この重厚なテーマソングのアレンジBGMとなっています。

めっちゃかっこよくないですか??
最初の部分、上のストリングスなんかが
一番耳につきやすい音だと思いますが
よくよく低音部に耳をすますと、
ちゃんと低音のフレーズが漆黒の騎士のテーマの
最もインパクトのある「デーーデン、デーーデン」
というモチーフになっているんですよねぇ。

一番最初の部分よりも、
音程が移動した11秒あたりからの方がわかりやすいかもしれません。
21秒あたりからはテーマ曲の後半部分(37秒あたり)の
アレンジになっていますね。

ということはこの2曲、
使っているフレーズ、キー、展開、拍子は同じ。
テンポとアレンジだけで違いを出しています。

原曲に比べると、戦闘曲の方は
戦闘曲にふさわしく、緊張感とある種のスピード感がありますが
漆黒の騎士のテーマにあったあの重厚な印象も損なわれていない。
かつこのゲーム最大のイベントと言っても過言ではない戦いを
盛り上げるドラマ性も持っています。

このようにゲームでは
いわゆるライトモチーフ的に
キャラクターなどを象徴するフレーズを作り、
それを活かしてそのシーンにふさわしい新たな楽曲を生み出す

という手法が度々使われます。
キングダムハーツなんかそれこそ大量に使われてますね。

この曲のモチーフの使い方で素晴らしいなと思うのが
先ほども書いたように

使っているフレーズ、キー、拍子は変わっていないにも関わらず
パッと聞きすぐには漆黒の騎士のテーマが元になっていると
すぐには判断できないようなアレンジになっていることだと思います。
(僕の耳が悪いだけかも…w)

36秒あたりから、低音が8分で動いて次のコードのルートに
到達するフレーズ好き…(マニアック)

あとこれはこのゲームと続編の暁の女神の
アグレッシブめな曲全体に言えることなのですが

ハープなど、曲を装飾的フレーズで華やかにするパーツのいれ方が
めちゃくちゃ上手。

すごくきらびやかで派手なのに邪魔じゃない。
この曲もループ後半にハープのアルペジオ的フレーズが
しれっと盛り込まれています。

暁の女神は本当にBGMが秀逸なゲームなので
別の機会にがっつり取り上げて語りたいところです。

と言ったところで
今回は蒼炎の軌跡と言いつつ、漆黒の騎士の話ばっかでした。

ではではまたの機会に!

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