インタラクティブな音楽を初めて意識したゲームの話:キングダムハーツ

こんにちは。
吉岡(@ryuchan_GGWL)です。

今日は初代キングダムハーツの話。
僕、今年で28歳になるんですけど
この無印のキングダムハーツが出たのって
僕が小学生の頃なんですよね…

今じゃ僕もすっかりアラサーです。

音楽はゲーム音楽好きなら
多分知らない人はいない、下村陽子さん。

僕はこのゲームでこの方の存在を知りまして
その音楽性がとても好きになりました。

その後、昔遊んだスーパーマリオRPGの音楽も
作った人ということで
ますます「すげー!」という気持ちを
深めたりしました。

さて、今回もネタバレまみれでお送りします。
前半はいつも通り思い出話中心なので
音楽の話が見たい人は目次で に飛んでくださいな。


FFで親を釣る


このゲームが出た当時、
さっき書いたように僕は小学生。
当然フルプライスのゲームを買うお金などありません。

そこで僕は母親がファイナルファンタジー好きである点に着目し、

「FFのキャラが出るんだって!」

とアピールして買ってもらいましたw
が、ジャンルとしては母が最も苦手とする
アクション系の要素が強いRPGだったので
結局少しだけ遊んだだけでした。

一方僕はどハマり。
一度、序盤のステージで詰まってしまったのですが
なんとか突破、その後は順調に進めていきました。


小学時代の思い出


さすがに小学生の時なので記憶もかなり曖昧ですが
1つ覚えているエピソードがありまして。

小学生の時、当時の友達の家に
このゲームをはじめ、色々なゲームをしに行ったことがあります。

その子の家は親が会社の社長さんで
多分僕のいたクラスの中でも屈指のお金持ちでした。

高そうなカーペット、
豪華な照明、
ふかふかの大きなソファ、
充実したゲーム機

子供心ながらに
「これがお金持ちか〜」と思った記憶があります。

ちょうどその時、僕のデータで遊んでいたのですが
物語としてはクライマックスで、
ラスボス一歩手前の最後のセーブポイントに
たどり着いたのをよく覚えています。

ちょうどそのくらいの時間に門限ギリギリの時間になって
帰宅し、続きが気になって気になって
夢中でその日の夜ボスに挑んだんですよね。


リアルタイムに切り替わる戦闘システムと音楽


このゲームのバトルは
主人公たちがフィールドを散策していると
一定のポイントにたどり着いたタイミングで
敵が出現し、そのままバトルに突入する形式です。

今となっては全く珍しくもないスタイルなのですが
そういうタイプのゲームって
僕はほとんど経験がなかった。

大体がエンカウント式。
フィールド歩いていると、画面が切り替わり
敵との戦闘画面に移行するタイプですね。

なので新鮮な演出でした。
マリオ64とか、ゼルダはアクションだけど
敵は最初から見えている場合がほとんどだったし。

で、この一連の戦闘の中で
とりわけ印象的なのが音楽でした。

普段のフィールドで流れている音楽と
戦闘に切り替わった瞬間に流れる音楽が
滑らかにクロスフェードして切り替わるんです。

こういうユーザーのアクションに対応して
反応する音楽をインタラクティブ音楽と言うのですが
当時は「おお〜!」と思ったものです。
音楽そのものもとても素晴らしかったですし。

例えばこちらは
物語終盤に訪れることになるステージのフィールドBGM

厳かで、いかにも終盤という雰囲気の漂う音楽ですね。
そしてここで敵が現れると
このBGMから切り替わって流れる音楽がこちら

遊んだ当時はもちろん気づくことなどなかったのですが
のちに音楽をじっくり聞いて見た時、
気づいたことがありました。

フィールドの音楽と戦闘の音楽、
切り替わりが滑らかになるように
曲のキーについても統一、あるいは違和感のないキーに
きちんと揃えられているんだなと。
例えばこの2曲は両方ともBマイナーの曲です。

いくらクロスフェードで入れ替えるとはいっても
あまりに遠い関係のキーの曲と切り替わると
確かに違和感が残るのだと思います。

そして音楽そのものもとても印象深いですね。
その世界、フィールドの空気感を感じられます。

この2曲は、ゲームオリジナルの世界で流れますが
キングダムハーツはディズニー世界のキャラが
多数登場するのが特徴で、

当然ディズニー世界を冒険することもたくさんあります。

そちらもBGMはディズニーらしい可愛らしさとキャッチーさは
損なわない上できちんとバトル感を演出しているので
気になる方はぜひチェックしてみてください。

さて、このゲームで僕が一番ハマって
聞いていた曲があります。

それがこちら。

タイトルはフランス語で、
意味は確か「闇の力」とかだったかな?

同じ世界出身の親友であり、ライバルでもあった
「リク」というキャラが敵にそそのかされて
闇堕ちしてしまい、挙句の果てには
敵の親玉に体を乗っ取られてしまう…

そんな状態で、親友の体を乗っ取った黒幕との戦闘曲です。

シリアスな決戦…という雰囲気の
とてもかっこよく、緊張感がある曲ですね。

この曲、ひいてはキングダムハーツシリーズの
一部の戦闘曲の特徴ともなっていくのですが
8分音符で蠢くように中低域で動く刻みのフレーズが
とても印象的です。

こういうアプローチもあるのか!と。
もうちょっとメロディアスなリフだったり、
上の音域の方でピロピロ鳴らすアルペジオとかは
しょっちゅう耳にする機会がありますけど

こういう、パルス的というか
緊張の糸が張り詰め続けているようなアレンジの手法として
とても勉強になって曲でもあります。

ですがやはり下村さんの曲は
メロディが本当に素晴らしい。

おそらくディズニーが関わっているということで
音楽についても相当厳しい基準があっただろうと予想していますが
キングダムハーツの音楽はどれもメロディが秀逸。

ストレートで歌心のあるメロディばかりで
憧れを通り越して妬ましくすらあります笑

後半はサビのような盛り上げるメロディも登場し、
物語でも非常に重要な戦いを盛り上げてくれます。

昔この曲の秘密に迫りたくて
耳コピに挑んだのですが、素人中学生の耳では
この曲の細かいところまで聞き取れず、挫折したものです。

ですが、
オルガン使うと厳かでシリアスになるな、
同じフレーズを繰り返す時に転調するのも面白いな
上のメロディに低音のブラスでユニゾンはかっこいいな
メロディの合いの手に駆け上がり、駆け下がりの飾りはいいな

など、当時の僕にたくさんの気づきをもたらしてくれました。

今ならもうちょい色々見えるかな…?

とにかくシリーズでたくさんの作品が出ているので
その分好きな曲も多いです。

このゲームの曲についてもいずれ細かくピックアップして
色々話したいですね〜

といったところで今回はこの辺で〜!

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