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"Happy To Be With You" リリース!

 すっかりご無沙汰しています。春に延期になったライブの代わりと言ってはなんですが、先日新曲をシングルとして急遽リリースいたしました。

 タイトルは「Happy To Be With You」。タイトルの通り、あなた(達)と一緒の時間を過ごせて本当に嬉しい、という思いを楽曲に込めました。
これといった具体的な機会では無いのですが、少し世の中が落ち着いてきて(慣れてきて)また仕事仲間や友人たちと会う機会が増えてきたことで、「やっぱり集まれるのって、幸せなんだ。楽しいな。」という思いが湧いてきまして、そのモチベーションで書いた曲です。一気にスッと書けましたので、かなり自然なフィールを表現することが出来たように思います。そして今回ももちろんサビの冒頭のワンフレーズから作曲はスタートいたしました。


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 作曲面でこだわったのは、Bメロの転調かもしれません。Bメロの変則的な転調がなければ少し単調な景色のまま進んでいってしまうため、その部分はあえてコード主体で進めていきました。僕にとっての聴かせどころかもしれません。笑

 アレンジ面ではシンセベースとリズムマシンの、特に低域の分離感には時間をかけて取り組みました。16分シャッフルのリズムですので、当然生ドラムという選択肢もあったのですが、今回はリズムマシンとmoog bassの組み合わせでどうしてもいきたかったというのが正直なところです。Whitney Houston、Mariah Carey、Luther Vandross などの初期の作品で聴かれる、少しゴスペル寄りのトラック構成とでも言いましょうか。。そんな仕上がりを狙ったわけです。
 個人的に気付かされたことにはエレピの音源の選択です。日常的に利便性を取ってソフト音源のエレピを使用する機会が多い訳ですが、仕上がりの分離感はやはりハードウェアの音源の方が格段に音の密度が高く、それでいてミックスの際に分離してくれます。当たり前と言えば当たり前ですが、ソフト音源の方が(あまたありますが、、)中域が多く、アタック成分が弱いという傾向が強いように感じます。
かまぼこ型と言いますか、上と下はレベルによっては消えてしまう傾向にあります。かまぼこ型ですから、当然vocalやguitarとぶつかってしまう訳ですよね。そういった意味で、欲しい分離感が得られないのでは無いかなというのが個人的な感想です。
 という訳で、今回は鍵盤関係はほとんどがYAMAHA Motif XSの音源でまかなわれました。エレピのコーラスに関しては欲しい広がり感を得るために、お借りしたビンテージのTC ELECTRONICS STEREO CHORUS+ を使用しています。本当はビンテージのElectro-Harmonics SMALL STONEなどあればよかったのですが、それはまたの機会に。
??…それを言うなら、MARK1 から本物を使わないといけないでしょ?そうですね。笑

 さて使用Guitarは今回もメインのMelody、SoloはSunburstのSuhr Classicを使用しました。はじめにGibson Les Paul、Gibson ES-335で録ったのですが、
欲しいテイストに近くはあれど、しっくりこなかったので、Suhr Classicで試してみたところ、不思議としっくりきた訳です。
Melodyを作って弾いてる段階ではどう考えてもHumbuckerのイメージだったのですが、、不思議なものです。SunburstのSuhr Classicは3シングルですが、フロントでToneを少しだけ絞って弾いております。
 過去に逆のパターンで、シングルコイルで弾いて何かしっくりこなくて、ES-335で弾いたらストンと収まった、というケースもありましたので、わからないものですね。あくまでも耳で判断するのが大切ですので、イメージに固執しないのも時として大切なコツなのかもしれません。

 Rhythm Guitarは今回は少なめです。左CHの短音カッティングと右CHのWahフレーズはFender Stratocaster (3シングル)。Tri-ChorusをかけたCleanのコードはFender Stratocaster (Shin's Music Active Mod.) で弾いています。そのほかパワーコードをGibson Les Paulで。
 アンプはCustom Audio Electronics 3+ を中心に、Fender Blues jr. も使用しています。ブースト用の使用ペダルは Shin's Music Mighty Boost, Dumbloid SP (B・BOOST)、Ibanez TS-10、になります。
 Melodyにプラスして重ねてるアコースティックギターはMartinのD18です。

L: Studio foresta  R: Pedalたちと、Saxの杉田駿星さん

 さて、重要なパートを数人の素晴らしいメンバーにお手伝い頂きました。冒頭に書きました方向性に持っていくには不可欠なパートです。
 今回はBackgraound Chorusが絶対必要だったのですが、ラッキーなことに作曲家の中村僚さん(ex Remember Me、西野カナさん、水樹奈々さんなどの楽曲提供)にお願いすることが出来まして、なんとも言えない爽やかさをプラスして頂けました。コーラスのラインも含めて、中村僚さんのキャッチーさが良いエッセンスを足してくださってます。
 そしてAlto Saxは昨年のアルバムでもお世話になった杉田駿星さん。Interのsoloのロングトーンはびっくりしました。Peacefulな風をトラックに吹き込んでくれています。我が国も金管楽器のこういった若手がどんどん活躍できる土壌を作って行かないといけないですね。

 MixとRec、は今回も森田良紀さん。こういったサウンドはお手のものですね。
適度にアタックがあり、なおかつたっぷりな低域を作って頂けました。音像の広がり感もいつもながら素晴らしいです。
 サウンド面ではShin's Musicの鈴木伸一さん、ドラムテックの樋口博仁さんに制作過程から入って頂いてアドバイス頂きました。不器用な僕にいつも時間を惜しまずに付き合って下さって助かっております。

 さて先に書きましたように、どうしても「あなた(達)と一緒の時間を過ごせて本当に嬉しい」という思いを具体的な形で発表したかったので、計画的ではなく、急遽シングルとして発表することといたしました。なかなか言葉では伝えきれないくらいの色々な思いがあったのだと思います。そしてただ「嬉しい」という事だけではなく、やっぱり人と人との繋がりが「個人」でも「社会」でも重要じゃないですか?という投げかけも、僭越ながら含んでいることも否定しません。そして欧州方面で起きている忌まわしい出来事も作曲の動機になっている事も表明したいと思います。

たくさん聴いて頂けているみたいで嬉しいです。
それではまた。


 


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