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人力とか愛着とか、しっくりくるやつ


毎週水曜の早朝(7〜8時)に行っている、文化雑談会「トーキョーアーツのれん会」の話題を共有するnoteです。
今回は、新御徒町(東京都台東区)のクリエイティブレジデンス「ALMOST PERFECT TOKYO」(APT)で行いました。
※今後の予定やおすすめ書籍の案内は最下部にあります。

Almost Perfect Tokyo(APT) で3度目の開催となったのれん会、今回は多数の参加クリックがあったのですが、何故か皆さんお寝坊で、集まった4人で親密に話しました。

APTでののれん会では、これまで2回は集まったメンバーの(日本語での)自己紹介で時間が終わってしまっていたので、少人数を生かしてオーナーのルイス・メンドさんにいろいろな話を聞きました。(のれん会初のほぼ英語進行でした)

◎モバイル拠点は楽しい
まずは、屋台なんかを街に展開するモバイル型の拠点の魅力について語り合いました。ちなみにオランダでは、大きな箱がついた自転車に子どもたちを乗せたり、物を載せたりいろいろな使い方をするそう。都市が小さいので、近所の引っ越しはこれでやっちゃうそうです。冷蔵庫なんかも載せちゃう。(東京なら軽トラックの出番ですね)
オランダ語で Bakfiets : bak=ハコ fiets=バイク というそうです。(英語では Cargo Bike)
▼Bakfiets compilation(いろいろなハコバイクの様子YouTube)


東京でもたまに見かけますよね。でも、都内だと道幅がキツイかな…
▼rikshja って、リキシャ=人力車 ですよね、きっと。なんか逆シルクロード的にこういうものもつながっているのかもしれませんね。

日本で言えば、大八車とかリヤカーに近い使い方ですかね。(最近あまり見なくなりましたが)

ワタシ的には、こういう、モバイルツールを移動型のアートセンターにしたいなという思いも溜まってきています。
私の、古巣のいわきアリオスでは「スキマチいわき」というプロジェクトで作った「スキマチいわき号」というリヤカーがあって、市内の色んなイベントへ引っ張っていってるみたいです。また、生涯学習界のみならず、アート界でも話題(かな?)の那覇市若狭公民館が仕掛ける「パーラー公民館」も同じ流れに挙げていいかもしれません。
▼スキマチイワキ meeting vol.11 洗濯の観光 with スキマチイワキ号(モバイルランドリー仕様)
http://bit.ly/skmchiwk

▼パーラー公民館(那覇市若狭公民館の出張事業)
http://bit.ly/parlor-kmkn

ああ、やりたい。

◎移動スーパーは震災で活躍した
また、スペインには車でやってくる移動スーパーもあるよ、という話から、東日本大震災の津波でいわき市豊間のセブンイレブンが全壊したあと、荷室をセブンイレブンにしたトラックがそこに停まって営業していた話などもしました。
▼いわき市・豊間(沿岸)のセブンイレブンtogetter(友人の写真が最初に出てきてびっくりしました!)

◎朝はエシカルトークがハマります
それから、テーマはエシカル(倫理的な、とか道徳的なというような言葉)な方向に移り、メガバンクを使わずに、エシカルな金融機関でビジネスをしたいよね、という話題になりました。わたしも使っている城南信用金庫は、ソーラーシェアリングに取り組んでいますが、「エシカルバンク」で検索したら、こんなサイトを見つけました。
▼エシカル金融で生まれる誇り 預金も投資も買い物も、すべては社会を変える「消費」


▼地球にやさしい銀行選び

また、かつてエシカルな服飾の活動をしていたAPTのゆかさんは、服の感情的寿命を伸ばすことを考えてきたそうです。
刺繍などのセミカスタムや、人生の転機などに買ったなどの思い出がつまっている服はなかなか捨てられないということがあり、デザインの段階でどう「愛着」を含ませるのか、というときに、ワークショップで一緒に作るという方法が出てくると。
アート(音楽、美術、映像、演劇など)の世界でも、共創型はごく当たり前のフォームになってきました。
ものにストーリーが付随することや、自分で製造工程に関わることで、特別感が生まれるよね、なんて事を話しました。
先程のスキマチいわき号で取り組んでいた、西尾美也さんの「感覚の洗濯」でも、洗濯後に「洗濯済み」のラベルを縫い付けて、特別感を出しています。トップ画像にしているのが、六本木アートナイト2019での「感覚の洗濯」(筆者撮影)のタグです。

▼洗濯物を万国旗のように さいたまを彩る 西尾美也さん「感覚の洗濯」さいたまトリエンナーレ(アコレ・おおみや)
http://bit.ly/saitori-sentaku

エシカルな話題は続き、自らそういうことを学べる大学を探し、イギリスのイースト・アングリア大学に留学したわたしの友人の話もしました。
彼女はいわきで「ethicafe」というフェアトレードコーヒー豆卸の会社を経営しています。
▼イースト・アングリア大学(英語)University of East Anglia


▼エシカフェ ethicafe

ということで、人力移動とかエシカルなんていう、しっくりくることについて話し込んだAPTの朝でした。
話題の尽きないトーキョーアーツのれん会、今週は、渋谷で開催します。

2019.6.12 @ALMOST PERFECT TOKYO 4名参加
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【今後の予定】
6/19 PUBLIC HOUSE 渋谷
6/26 出張のためお休みです
7/3 両国門天ホール(仮)
7/10 PUBLIC HOUSE 渋谷
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—今月のおすすめ書籍—
ルールメイキング: ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論
齋藤貴弘(著)


一言コメ:のれん会にも参加する齋藤弁護士の初単著。文化関係者も必読!
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