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ポピュラーカルチャーと文化政策と硬軟織り交ぜ朝の会


今回ののれん会は、ポピュラーカルチャーの話題から。

のれん会常連参加の大学院生熊田さんの所属する明治大学には、阿久悠記念館があるという話。
▼阿久悠記念館(明治大学)

私の友人で、イギリスの大学でポピュラーカルチャーを学んだ人がいるのですが、そこではプレスリーやビートルズなどの「古典」から、ロック、ジャズ、ポップス、現代音楽、実験音楽、アンダーグラウンドから商業音楽まで幅広く学べたそうです。

日本でも、京都精華大学などにポピュラー音楽/カルチャーを学べる学科がありますが、日本のポピュラー音楽/カルチャーもさらに体系的に整理されていくといいな、というような話題。
▼京都精華大学ポピュラーカルチャー学部

ちなみに、ロンドン大ゴールドスミスにもポピュラー音楽学科があるので、リンクしておきます。(もちろん、他の様々な大学にもありますが、有名どころと言うことで...)
▼BMus (Hons) Popular Music

話題続いて、熊田さんから。
TARL(Tokyo Art Research Lab. / アーツカウンシル東京)のトークイベントに参加し、文化施設(ホール)のあり方について、

ホール 1.0 :ハード
ホール 2.0 :ハードとソフト
ホール 3.0 :モバイルソフト(所謂アウトリーチなど)
ホール 4.0 :拠点は人(物理的な場ではなく)

という議論を聞いて...
ジャンル特性を考慮せずにアート全般で一般化することの危険性も感じたとのこと。

私自身も、キャリアを通じて上で言うところの1から4まで経験してきていますし、12月に渋谷駅前に登場する"アートセンター併設型観光絵支援施設" 「shibuya-san」では、まさに、狭小なスペースを「アートセンター」として機能させていくことにチャレンジするのですが、「拠点が人」であることについて、多視点で検証しながら進めなければいかんな、と感じました。
▼shibuya-san(ティザーサイトで情報少ないですが)


▼shibuya-san プレスリリース

また、公立の文化施設が、(一時期流行した)専門施設の取り回しのしづらさや、表現の多様化への対応から、多目的施設へと回帰している現状を「人」を起点に、積極的に議論していかないと、ただの用途がよくわからない場所が増えていきそうです。また、そんなときこそ「文化政策」(施設の位置づけをはっきりさせること)が必要になるのでしょうが、それすら他の先行自治体のコピペとなってしまうようなことも多く有ると思います。

のれん会での、最近の文化政策の動向についての話題では、住民と対話しながら政策形成をするときに、条例化を前提にすることで、かえって市民の自由な活動を縛ることにもなりうる、というようなことを議論しました。

と、今回はポピュラー音楽の話題から始まりましたが、アカデミックな話題へと転じていったのでした。

また、私はほとんどテレビを見ないので恥ずかしながら知らなかったのですが、雑談的に、こんな番組の話題も出たので紹介します。(ご存じの方が多いのでしょうけれど)

▼「白の美術館」(テレビ朝日/ポーラ提供)

真っ白い空間で様々な表現を試す番組で、出演者は(もちろん)有名人中心ですが、アーカイブが充実しているので、面白く読めました。

ということで、結構真面目な話題ののれん会でした。
次回は、9/25(水)朝7時から、渋谷で行います!

2019.9.18 @両国門天ホール 3名参加
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【今後の予定】
9/25 PUBLIC HOUSE 渋谷
10/2 両国門天ホール(仮)
10/9 PUBLIC HOUSE 渋谷
10/16 両国門天ホール(仮)
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