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ピアノの弾き方にもいろいろあって...

毎週水曜の早朝(7〜8時)に行っている、文化雑談会「トーキョーアーツのれん会」の話題を共有するnoteです。
前回は、両国門天ホールで行いました。
※今後の予定や今月のおすすめ書籍の案内は最下部にあります。

今回は、両国門天ホールの黒崎さんから、ピアノの特殊奏法を研究するプロジェクト「未来に受け継ぐピアノ音楽の実験」についてのお話を伺いました。

◎「未来に受け継ぐピアノ音楽の実験」プロジェクト
研究者、演奏家、作曲家、ホールマネジメントの4名で立ち上げた。
欧米などでは現代の社会で、現代音楽を演奏する楽器として、特殊奏法ができるピアノを置くのは普通(別々に設置することもあるし、1台で賄うときもある)だが、日本のホールは、特殊奏法についての理解が進んでおらず、特殊奏法のできるピアノを置くホールが極端に少ない。

例えば、特殊奏法には以下の4つの段階が設けられていて、
1 鍵盤上、2 鉄線上、3 巻線上、4 プリペアド
それぞれに対して、きめ細かいルールを設定しているところもある。

現代の作品として、特殊奏法を含む曲が作曲されても、上演できる場所(ホール等)が極端に少ないため、演奏の機会が減り、作曲しても演奏されないならと、作曲されることも減る、という負のループがある。

そこで、このプロジェクトは、7人で活動していて、アーティスト、プロデューサー、ホール技師、調律師でワークグループを作り、諸外国(欧米、近隣)の事例を調査していて、学生や音楽、美術の教師なども参加しているそうです。

また、「ホールリサーチ部会」「作品リサーチ部会」「教育普及部会」の3部会に分かれて動いていて、調査結果のアーカイブ、指標の提案、特殊奏法についての理解を促進していきたいということで、今後調査結果を広く届けていくということでした。

▼未来に受け継ぐピアノ音楽の実験 第2期【総合ページ】

ということで、珍しくシングルイシューの文化雑談でした。

2019.4.17 @両国門天ホール 3名参加
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【今後の予定】
4/24 PUBLIC HOUSE 渋谷 http://bit.ly/noren176
5/1 GWでお休みします
5/8 ALLMOST PERFECT TOKYO(新御徒町)初開催!
5/15 PUBLIC HOUSE 渋谷
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—今月のおすすめ書籍—
はじめての沖縄
岸政彦 (著)(よりみちパン!セ) 


一言コメ:この本は以前も紹介しましたが、岸さんがSNSでシェアしていた↓この記事がとても良く、再掲します。
▼はじめての沖縄 |カレン|note 


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