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事実は小説より奇なり

伊勢です、

報告があります。

このノートでも公開している「コアラに恋した男たち」の反響は
過去最大でした。

これは一体どういうことなのだろうか?

私はコアラに恋した男たちを書く時役立つ話を決してしないように
細心の注意をしながら書いた。

これがどれほど大変なことであるか
あなたは分かるだろうか?

周りの人をおとしめ、はずかしめ
それによって自分の地位を高めることに
真剣に取り組んだのである。

にも関わらず、いつもの真剣バージョンより
反響が大きいのだ。

いつものメルマガは役立つと思っているのは
自分だけだったのだ。

これは、大変にショックなことである。

あまりにも私がかわいそうである。

なぜ、かわいそうかというと、私は文才がない。

文才がないのに、メルマガをかかされた
あげくに、誰の役にもたっていないのだ。

しかも、文才がないと思っているのは
私ではなく、周りの人々である。

私には何の問題もないが理解できない周りが
悪いのだから、ますますかわいそうだ。

これでは、夕食に食べた生姜焼き定食の
豚さんが浮かばれない。

豚さんは、何のために私に食べられたのか?

こんな文章を書くために食べられたのか?

こんなことに心を痛めなくてはならない私が
ますます、かわいそうである。

そういえば、先日、久しぶりに大きい方を
もらしてしまった。

ええ、大きい方です。

久しぶりといっても、自慢では無いが私は
年に少なくとも数回はもらしている。

まさか、30を過ぎておもらしを繰り返して
いるとは、子供の頃には想像もできなかった。

人生とは、想像もできないことの連続である。

ちなみに、私の周りの人たちは良くもらす。

村上さんも白石さんもよく漏らしていると
自分で言っていた。

なのでよくお漏らし談義に華が咲くのだが
オーストラリアでもその話で盛り上がっていると
ある有名人のA氏が会話に混ざってきた。

「そういうこと、よくありますよね」

またも、同士が一人現れたのだ。

私たちは車座の輪を広げ温かく彼を迎え入れた。

彼が言うには、海外でよくそういう自体に
なりそうになる、というのだ。

食事や水の問題があるので、これもまた
良く分かる話だ。

完全なる同士の登場にその場は興奮のるつぼと化した。

彼の体験談は、こうだ。

海外で街を歩いていると、急にお腹がいたくなった。
そこで、ダッシュでホテルに戻った。

冷や汗をかきながらなんとかホテルに戻ったが
しかし、なかなかエレベーターが来ない。

やばいやばい、とお尻をもじもじ振りながら
焦っているとやっと到着し、自分のフロアーまで
たどり着いた。

これで、なんとか間に合ったと少し安心した。

が、今度は鍵が無い。急いで鞄やポケットを
探すがどこにもない。

トイレまであと5メートルの場所まで接近したのに
1枚の鉄のドアが阻んでいるのだ。

あまりにも近くて遠い5メートルである。

鍵が、ない、ない、、ない、、
「もう、だめだー!!!!」

彼は、廊下の端にある非常階段の
扉にダッシュで向かった。

もはや、噴射まで5秒の猶予すらない
タイミングであった。

たどり着いた彼は、鞄を投げ捨てドアノブを
豪快にひねり上げて鉄の扉を勢いよく開けた。

扉がしまる音も乾かぬうちに大急ぎで
ズボンとパンツを床に叩き付けんばかりに
おろし、くるぶし周辺に丸め込んだ。

そして、お尻を後方斜め45度にむけて
目にも留まらぬ早業で、突き出しながら
しゃがみこみ、

勢い良くどばどばと放出したのであった。

しかも、洋服やスボンやお尻が汚れないように
アヒルのように、微妙に毎秒3センチずつ
前に前進しながら、放出したのであった。

このアヒル前進は世界で認められた
野糞テクニックの基本である。

非常階段は、一瞬にして非常事態階段となり
放出されたものからは白い湯気がもくもくと
立ち上り、踊り場はおぞましい地獄絵図となった。

やがて、一仕事を終えた彼は、ポケット
ティッシュでふきふきし。

その場を立ち去った。

その後、廊下で落ち着いて鍵を探し

「なんだ、こんなところにあるじゃないか」

と笑顔で、部屋に戻って行ったそうだ。

「オーマイガー!」

である。

「翌日確認すると跡形も無く片付けられて
ましたよー」

で、すまされる話ではない。

それに、彼は大きな勘違いをひとつしている。

私は彼に言いたい。

「お前のはお漏らしではない。

ただ、自分の汚物を公共の場所に
まき散らした行為に過ぎない。

何より街は汚れても、お前自身は汚れていない
ではないか。

お前の心は汚れているが、パンツは汚れて
いないではないか。

我々は汚れたパンツを自分で洗っている。

そして、そのあと、妻にばれないようにこっそりと
洗濯機に入れて他の衣類と共に本格的に洗っている。

だから、ばれたら怒られる。

しかし、お前は後片付けすらしていないではないか。

それは、断じて、お漏らしではない。

公共の場所での脱糞プレイだ。

もし、私が同じようなことをしたら、絶対に
ホテルの人に正直に報告を、、しない!

しかし、我々とお前とは断じて同じではない。

お前は、おならだと思って脱糞してしまった
ケツの緩い我々とは違う、一緒にするな!

今すぐ、ここを出て行け!v」

・・・・

はい。

役立つ話はここまでにして、ここからは役立たない
話をしようと思う。

私は良く本を読みます。

一時期は、年間300冊読んでいた。

しかも、小説しか読まない。

そして、その本の内容は全て、覚えていない。

きれいさっぱり、忘れている。何と男らしいのだろう。

私は、過ぎ去った過去には執着しない男らしい人なのだ。

世界的に見てもまれに見る男の中の男だと
自分で思っているのが私だ。

間違っても娯楽で読んでいるわけではない。

では、なぜ読むのか?

これは、あえて言うなればただの暇つぶしなのだ。

しかし、私は暇ではない。

毎日、朝ご飯、昼ご飯、晩ご飯に何を食べるかを
考えることでとても多忙なのだ。

だから間違っても、本の感想など私に聞いては
いけない。

覚えていないのだから、何も出て来ない。

読んだといっても誰も信じてくれない。

私を嘘つき呼ばわりするか、若年性アルツハイマーを
心配する人が多いが、暇つぶしを覚えているほど暇ではない。

そこのところを良く理解して欲しい。

しかし、最近、ストーリーテイラーなどと言い
ストーリーを理解すれば、稼げると言っている人が
いるので、私の所見を述べさえて頂く。

ストーリーを書きたい人には、役立つかもしれないし
時間のムダになるかもしれないがご容赦願いたい。

責任はとらないが、好き勝手書かせてもらうので
間違ってもクレームなど言って、私を傷つけないように。

本というのは時代を反映するので、最近売れている
作家のストーリーのポイントを話したいと思う。

色々読んだ結果、次の要素に集約されていると感じる。

もし、売れる本を書きたいのであれば、次の要素
だけ、意識をしていれば、たぶん大丈夫だ。

責任はとれないが、大丈夫だと思う。

これは、漫画でも、小説でも、映画でも同じだ。

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1.予想を裏切る
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ストーリーで最も大事な要素と言えるか
しれない。

小説でも、漫画でも、映画でもこの要素
なくして、お話はなりたたない。

それは、予想を裏切ることである。

予想を裏切られると人は、続きを読まずに
いられない。

「え、ここで、この人死ぬの!」

「え、このふたり破局するの!」

「この人ここで現れるの?」

と思うことは良くある。

登場人物の言葉、起る出来事、全て予想を
裏切ることで、人は先を読まずにはいられない。

これは物語の基本である。

笑いも予想を裏切ることで起る。

例えば、

私の本はこれまで、飛ぶように「売れ残ってきた」

私はいつも心血を注いだ上で失敗してきた。

と、言われると予想外なので笑ってしまう。

言葉だけではなく、全ては予想を裏切る展開
ということを意識することでストーリーは
面白くなる。

脱線して、言葉の話になったが、ストーリーは
基本的に、予想を裏切ることで成り立っている。

漫画でも映画でも小説でも面白いストーリーは
必ず、予想を裏切り続けている。

私たち、ビジネスマンや、インターネット
ビジネスをしている人たちは次のことを
意識するとよい。

セールスレターのストーリーやプロフィールは
予想を裏切っていればいるほど、面白くなる。

逆に、予想通りのストーリーほど眠いものはないのだ。

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2.摩擦を描く
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これは、重要なことなのだが、ほとんどの人が
意識をしていない。

摩擦が無い話など、全く面白くない。

しかし、このことに気づいている人はほぼ皆無だ。

人を引きつけるのは摩擦なのである。

しかし、薄っぺらいコピーライティングの教材や
ストーリーについて語っている本でこのことを
話しているものはあまりない。。

神話の法則とサクセスストーリしか知らない
ビジネスマーケッターたち、なめるなよ、

である。

摩擦とは何かというと、

簡単に言うと、思想も、考え方も、主義も
違う登場人物が衝突し合うことでうまれる
軋轢である。

登場人物の中に信じることが、正反対の
人たちを入れるのが好ましい。

そして、その主義の違う2人が同じ現場に
立ち会ったときに、化学反応が起きるのである。

一人の人間の中で、摩擦を描くのも基本である。

恋人を裏切ると分かっていながら、浮気に
走ってしまう感情。

真面目な人物でも、欲望に負けることはある。

個人の葛藤が生む摩擦も読む人をひきつける。

覚えていて欲しいのは、ストーリーに
摩擦を作り出せ、である。

プロモーションでも実は摩擦があれば
面白くなる。

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2.バイオレンスな描写
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最近売れている作家の特徴として信じがたい
暴力シーンを頻繁に入れることで人をひきつけて
いるものが多い。

例えば、拷問シーンで、指を切られたり、スネの
骨を砕かれたり、人間の持つ暴力性を描くことで
非日常の世界を作り出している。

例えば、

「足を切断するしかない」

と言われたら、ビクンと反応してしまうのが人間だ。

これを定期的に出すことで、読者を引きつける。

伊坂幸太郎氏というベストセラー作家さんがいるが
彼の作品などは、かなりの確率で暴力という非日常が
描かれている。

映画化されたストロベリーナイトなどもかなり
暴力的でグロテスクな非日常が描かれている。

もちろん、メッセージ性はありながら飽きさせない
引きつけるという役割でバイオレンスを利用している
作品は多い。

暴力的な描写ではないが、人間心理の凶悪性を描くのが
上手いのは東野圭吾だ。

彼の場合は、人間の心の闇だ。

彼の書く女性は、ドーベルマンよりも恐ろしい。

読む人を人間不信にさせるほど、人間の持つ性悪性を
描いていく。

特に、夜明けの街で、白夜行、幻夜、などは酷い。

友人の一人は、彼の本を読んでいてあまりの恐ろしさに
震えて脱糞してしまった、と言っていた。

なぜ、人間の持つグロテスクな部分を描くと読者が
引きつけられるかというと、現実社会に暴力的な
部分が少ない、もしくは見ないようにしている時代
だからだと思う。

また、今の時代は、前回のメルマガでも書いたが、みんな
自分をいい人だと思い込んでいる時代でもある。

だからこそ、そういう部分を思い起こさせる物語を
読むと嫌でも、目をそらしていた部分を思い起こされるので
読まずにはいられなくなるのだと思う。

もちろん、全ての作品ではないし、全く違う
アプローチの作品もたくさんある。

また、今回は著名な作家さんを例にあげたが
面白い作品は死ぬまでに読み切れないほどある。

しかし、ミステリーが一番売れているという事実、
そして、それらのミステリーでは暴力的な部分を
描かれているという事実もまた、真実である。

・・・・

これらの人を引きつける要素を取り入れ
ながら、最終的には自分のいいたいことを
言うのが小説だ。

おそらく、売れている作家は上記の3つに
ついては当然のように意識をしながら物語を
つくっている。

これら、3つの要素の他に、2つほど重要な
ことがある。

これは、ストーリーの前の舞台設定の段階で
重要なことだ。

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4.意外性のある舞台設定
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何かのテーマを語りたいと思ったときに
意外性のある舞台設定をすると
それだけで、希少性が生まれる。

例えば、武士道を伝えるために

「現代のティーンエイジャーの剣道部を
舞台にする」

などは、素晴らしい舞台設定だと思う。

また、同時に思うのは取材の重要性だ。

良い作家というのは、本当に勉強をしている。

時間をかけることでしか、生み出せない価値が
ある、ということを言うために、

日本古来の発酵食品である、鮒鮓やみそや
鰹節や醤油の取材をする。

その中で、仕事とは何か、時間が生み出す
価値は何かを伝えて行く。

取材をすることで、非日常の舞台設定になり
それだけで、ストーリーは面白くなる。

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5.キャラクターを極端にする
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現実世界でもそうだが、特徴のある人のことは
私たちは記憶に残る。

同じように、登場人物は異常なまでに変わった
特徴をもっていると魅力的になる。

中途半端ではなく、思い切り個性があった方が
分かりやすくなる。

とにかく極端な人物を出すことが重要だと思う。

陰も光も極端であるほど、私たちは学ぶことができる。

・・・

以上5つの点について熟慮しながらストーリーを
つくれば、ストーリーはグンと面白くなると思う。

ストーリーの力は強力である。

セミナーに出ても、覚えているのは
エピソードや、ストーリーである。

教材でも、例え話やストーリーしか
頭に残っていないことは多い。

だからこそ、伝えたいことがあるならストーリー
を通して伝えるのが一番いい方法だと感じている。

自分のビジネスにぜひ、ストーリーの
力を取り入れて欲しい。

今日も最後まで、読んでくださり
ありがとうございました。

伊勢隆一郎

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