『正しいという間違い』

人はたいていの場合、自分の考えや行動が正しいと判断して生きている。しかしそれは、あくまでもその時点での自分の判断であり、絶対的なものではない。

もちろん、わざわざ間違っていると思いながら生きるわけにはいかないだろうが、その判断が他人と食い違う場合にはそれなりの対処が必要だし、先になって自分の過去の言動が間違っていたと気づいた時には反省が必要になる。

社会の常識や決め事も、従わねばならないこともあるだろうが、正しいというわけではないので、不都合が起きたら修正を検討すべきだと思う。

戦争だって双方が正しいと考えているはずである。相手が悪いのだから仕方ないと判断しているのだろうが、殺し合いはどちらも正しいとは言えない。

裁判だって、とりあえず判決を出すというだけで、検察側と弁護側の力量にもよるし、冤罪もかなりあるようだ。

日常の些細な喧嘩やいざこざなどは、多くは単なる好き嫌いや考え方の違いに過ぎない。肝要なのは、相手の意見を受け入れずとも「受けとめる」ことである。

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