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あの笑顔も、声も、温もりも、全て愛おしい。

2022年、皆様ありがとうございました。

捻くれた性格なので、あえて年末に「1年の振り返り」みたいな誰もが描きたくなってしまうnoteを書くことも、出すことも避けてきてました。
それでも、今年だけは残しておく必要がある気がして、残り1時間に迫った年の瀬にこれを書いてます。

どうぞ新年も、皆様こんな僕のことをよろしくお願いいたします。


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長かった大阪の街を離れ、
単身東京に出てきた2022年。
電車を乗り過ごしてタクシーを捕まえるような歳の取り方をしました。

色々あったなぁと振り返りたくなるような1年。
家庭の事情で気づけば妹は大学を退学させられており、入院していた曽祖母は亡くなり、慣れ親しんだ祖母の家は売りに出されました。
中学時代の先生も、小学時代からの友達も、いつだって「今日楽しかったか」って親以上に心配してきてた近所のおじさんも。みんな亡くなった。

そういえば、幼馴染が気づいたら結婚してたなんてこともありました。


本当に1年の出来事だったのかと疑いたくなるほど永かった、永遠にも思えた1年の振り返りとして、言葉を残そうと思うのですが「濃かったなあ」なんて月並みな言葉しか思いついてません。

どれだけこうしてnoteを書いたところで、どれだけ言葉に触れたところで、本当に伝えたいことを伝えられるだけの力が僕にはなくて、綺麗なものを見たときには「綺麗だ」と言って、美味しいものを「美味しい」ときちんと言葉にすることばかりが上手くなりました。


僕にとって、年末といえば祖母の家に行くことだった少し前の記憶を掘り起こしてみたりして、あんなに面倒だと感じていた祖母との会話も、夜に聞こえる裏屋のおっさんのクシャミに腹を立たせてたことも、歩けば軋むようなあの廊下も、埃まみれだったピアノも、今となってはこんなにも愛おしく思えるのかと。

月並みな言葉にはなってしまいますが、正月、相変わらずの笑顔で迎えてくれる祖母や、祖父がいるのなら、ぜひ「ただいま」と。伝えてあげてください。


最後にはなってしまいましたが、まだ曽祖母の墓参りにも行けてません。
3月頃にはなってしまいますが、一度帰ります。
それまで、どうか家族みな元気でいてください。


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濃い1年の中で、確かに掴み取ってきた誰かとの思い出の大切さを抱きしめて、新年もまた1人でも多くの人と笑ってられるようにと願いを込めて。

またどうか、よろしく。

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