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AIがイラストを描く時代が来て、プロのイラストレーターは何を思うのか。

2023年春、コロナ禍でマスク着用が当たり前になってしまったので、もはや不満も余りなく、当たり前にマスクをつけるようになっていたが、マスクは個人の判断で、と政府が方針を打ち出したのを受け、
「やっとマスクから解放されるのか」という希望と
「マスクを外しても大丈夫だろうか」という不安で、周囲の人を観察している今日この頃です。

AIがイラストを描く、そんな時代に本格的に突入した。
そう実感させるサービス達が、まだまだ荒削りながらもリリースされました。その歪な形も叩かれ叩かれするうちに少しづつ角が取れて丸くなったサービスが回転数をあげグイグイ進み生き残るのだろうなと感じています。

プロのイラストレーターとして生計を立てています。
毎日毎日絵を描いて納品してお金をいただいて生きています。

AIがイラストを描くようになる、と聞いて、
「便利なツールが増えて、表現の幅も広がり、作業時間も短縮されるだろう」という期待と、
「AIによって私のイラストの仕事が奪われるかもしれない」という不安があるのも確かで、
周囲のプログラマやイラストレーターなどの動向を観察している自分がいます。


AIがイラストを描くイメージイラスト。

日本中に飲食チェーン店があり、全国どこでも同じ料理を食べることができます。吉野家やマクドナルドやケンタッキーなどの飲食チェーンを始め、セブンイレブンやファミリーマートのようなコンビニエンスストアや、デニーズやサイゼリヤなどのファミレスや、どこにでもあるサービスが私たちの生活を向上させてくれたのは確かで、しかしその影には、無くなっていった街の小さな飲食店や老舗の喫茶店や商店街が沢山あると思います。

飲食に限らず他のサービスもそのような展開で発展していて、駅前はどこも似てきて、小さな商店街はシャッターがしまっていく。だからといって街も飲食店もなくなってしまうわけではなくて、技術や人々のニーズに合わせて変化していってるんだろうなと感じています。

ただ規模の大きな企業のサービスは便利だし清潔だし値段も安いし全国の共通の話題にもなるし、そういったメリットを味わってしまうとそこから逃れるのは難しいのかなとも思います。

現に今、このエッセイをコメダ珈琲で書いています。コメダの豆菓子が最高です。

料理の場合、料理人が「レシピ」を作って「調理」してお客様に提供する、というのが通常の飲食店のシステムだとして、この「調理」部分を自身ではなく弟子やアルバイトでも出来るようにシステム化して手放し、提供できる料理の数や店舗数を増やして大きなサービスになっていく。

イラストの業界もそういうふうになるのかな。拡大を続ける大きなサービスになるか、少数に強く愛される老舗になるか。その中間に居続けるのが難しくなるのかもしれない。

どのように表現するか「アイデア」を考えてイラストを「描く」作業を終えてイラストが完成する。

この「描く」という作業をAIに任せるのか、職人気質で自らの手で「描く」のか。AIがやっても良いが、人がやった方が良いのはどの部分なのか。

ただ、この変化は今年、来年の話ではなく、もっと長いスパンでの話であるので、不安もあるのは確かだけど、希望も期待もあるのかなと思っています。

冬も終わりだんだん暖かくなってきました。
マスクをして電車に乗って、マスクを外して花見を楽しみたい、そんな気分です。

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