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【世界一周】#05 Mindful Farm滞在記<タイ編05>

世界一周の記録について

私は2018年11月から2019年8月の約10か月間、世界一周の旅に出た。ずっとずっと旅のことを綴ろうと思っていたけど、気づけば旅を始めた頃から5年が経過。私の人生の中で大きなターニングポイントとなった、この旅。少しずつ振り返っていきたいと思う。
(当時インスタグラムXで毎日更新していたものを再編集したものです)

世界一周で訪問した国は13か国

  1. タイ

  2. ラオス

  3. アメリカ

  4. メキシコ

  5. ケニア

  6. タンザニア

  7. スペイン

  8. イギリス

  9. ポルトガル

  10. クロアチア

  11. ドイツ

  12. フィンランド

  13. シンガポール

世界一周に至るまでの経緯


今回の投稿では

「1.タイ編」をお送りします。


チェンマイから次の目的地へ

今日からチェンマイからミニバスで3時間のMindful farmという農園に滞在することにした。

Mindful farmは、タイ人の元僧侶と日本人の奥さんが中心となって運営するオーガニック農園。いつでも世界中からボランティアを受け付けていて、
1泊200バーツ(2018年当時のレートで約700円)でオーガニックのヴィーガン料理3食付き。
日中は、農作業や料理のお手伝いをするのだそう。
(現在は1泊400バーツだそう。)

早速、行きのバス停の場所がわからず、何人ものタイ人に聞いた末、最終的に地図まで描いてもらって、路地裏にあるバス停に辿り着いた。あらかじめ余裕を持って出発したので、バスの出発時刻までに余裕をもって到着できてよかった。でも、バスの方が1時間遅れで出発!笑 
日本だと1時間遅れで出発なんて大惨事だけど、こちらだと日常茶飯事みたい。

こういうミニバスに乗るのは久しぶりで、乗り心地はまさしく想像通り。
お尻が痛くなった。

3~4時間のドライブの末にたどり着いたのは、タイの田舎。

シャングル道を通り抜けると、美しい田園風景が。

ジャングル道を歩くと…
稲穂が揺れる田園風景
美しい景色

夜ごはんはこんな感じで、ボランティアで来ている人や地域の人たちが作ったものをみんなで食べる。すべてヴィーガン。

この日は太麺のヌードルが主役

夜はキャンプファイヤーで締めくくり。

働きたくない時は働きたくなるまで歌って踊っとけばいいよ」って手帳の1ページに思わず書き込みたくなる言葉だなぁ。


ちなみに宿泊場所はこんなところ。ベッドが固い。半野外なので蚊帳は必須。シャワーは水シャワー。

宿泊施設と考えると衛生的に不安だったりするけど、キャンプと考えれば雨風がしのげるので十分なのでは、とも思ったり。

わたしはこの部屋に泊まった
ほぼ屋外の寝床もある


2日目のMindful Farm

マインドフルファーム生活 2日目。

田舎の朝は早い。
乾季に入ったタイ北部の朝は16℃前後と少し肌寒いので、
自然と目が覚める。

朝は6時からヨガ。
講師はボランティア制なので、私が教えることに。
ルームメイトのスイス人2人とドイツ人と、ヨガレッスン。
気持ちの良い朝。

朝ご飯の後は、いよいよ農作業!
米の不純物を取り除いて、袋詰めにする作業。
現代っ子の私には腰が砕ける作業だったけど、
陽に当たりながら手足を動かす作業は純粋に楽しかった。
全ての農業従事者をリスペクトした日。

夜はパッタイとソムタムサラダをみんなで作ったり、歌ったり。
ここでは穏やかでピースフルな時間が流れている。


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日々のスケジュールはこんな感じ。

6:00 ヨガ(先生はボランティア制)
6:30 朝食準備
8:00 朝食
9:30 ボランティア活動
11:30 朝食準備
12:00 昼食準備
14:00 ボランティア活動
16:30 休み時間
18:00 夜ご飯
19:30 瞑想
22:00 消灯

スケジュール通りにならないのが人生だ

6:00からの朝ヨガは特定の先生がいるわけではなくボランティア制なので、私が先生役をすることに。

実はシンガポール時代にヨガの勉強をしていた私。正直教えること自体も苦手だし、英語で教えるのもしどろもどろだけど、やっぱり朝から身体を動かすのは気持ちいい。私が滞在している間ヨガの先生がいなかったので、明日以降も私が教えることになった。

この日のボランティア活動は、米の不純物を取り除いて、袋詰めにする作業。
今でこそ農が身近な暮らしになったけど、草刈り機自体を見ることがほとんどなかった私からすると、草刈り機で風を送りながら、お米と不純物を分ける作業にはびっくり。(電動の唐箕みたいな感じ?)

その後の袋詰めでは米が重くて重くて、しっかり疲れました。
でも太陽の下で身体を動かすのは本当に気持ち良い!

草刈り機でぶいーーーーーん


農作業の後は、お待ちかねのお昼ご飯。
パパイヤはほぼ毎回出てくるので嬉しい。

品数もたくさん!

午後は近所の方が講師となって、ソムタムとパッタイの料理教室。
講師の先生はほぼタイ語しか話せず、身振り手振りでレクチャーしてもらう。材料も目分量だし、そもそも材料が日本で手に入らないので(青パパイヤなど)、再現することは難しいけれど、とてもおいしくできた。

異国の料理教室は楽しい
その辺の花を摘んでカラフルソムタム
パッタイ

3日目のMindful Farm

マインドフルファーム3日目。

今日も朝6時からヨガ。講師は私。
今日は10人ぐらい参加してくれた。
みんな気持ちよかったと言ってくれて、私も嬉しい。
参加してくれてありがとう。

さて、今日は稲刈り!
集落の人たちもたくさん手伝いに来てて(多分総勢20人ぐらい?)、
辺り一面の米を1日で刈り上げます。

私も地元の人たちに教えてもらいながら、初稲刈り。
私は何をどうやってもすぐに腰が痛くなるんだけど、
これを何時間もやっている地元の人たちは凄すぎます。
(恐らく私のポジション取りが下手なのと、
身体の使い方が間違っている。)

英語はあまり喋れないと言いつつ、
たくさん話しかけてくれて、
最後にはお菓子までくれて、ありがとう。
今日もタイ人の笑顔に癒される日でした。

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この日は朝6時から10人前後の人がヨガに参加してくれた。

この日の午前中の作業は、ランチのお手伝い。スペイン人のクララと共に、近所のタイ人のおばちゃんの指導の元、言葉が通じないながらも、楽しい時間を過ごした。クララは夫と共にスペインでゲストハウスを営んでいるとのこと。冬季休業中の間に、世界各地を夫婦で旅しているらしい。なんと素敵なライフスタイル!

昼ごはんの準備が終わってからは、稲刈りのお手伝い。
この集落では、一斉に稲刈りを行うため、家族や近所の方々総出で稲刈りをするとのこと。なんと、ひろーーーーい面積を全部手刈り!私は1時間ぐらいしか手伝っていないんだけど、中腰の姿勢で腰が砕けるかと思った。この作業を何時間も続けている地元の方には頭が上がりません。

(この3年後、私自身も米作りを始めたのだが、この面積を手刈りすることの凄みを改めて感じた。本当にすごい…。でもこれこそが助け合って生きていく人の営みそのものを表しているよなあ。)

たくさん話しかけてくれてありがとう
地元の玄人たち
こんなに広い面積を1日で!!!


Mindful Farmの創設者のこと

ここ、Mindful FarmはPi Nanという元僧侶が運営している。僧侶というととても厳かなイメージだけど、とっても面白くて明るくて話しやすい人だった。
そして、なんと奥様は日本人!その時ちょうど奥様は日本に帰っていて会えなかったんだけど、今はいるのかな。

2人の出会いのお話も面白かった。

Farmの中の様子


4日目のMindful Farm

マインドフルファーム4日目。

今日も朝ヨガ。引き続き私が講師。
今日も多国籍な人たちが参加してくれた。
スペイン、イギリス、スイス、ポルトガル、イスラエル、中国など。
始まる頃(6時)は真っ暗だけど、終わる頃(7時)には
世界が明るくなっていて、今日も良い1日が始まる予感。

今日はカリフラワー庭園作り。
土を耕し、石を取り除いて、カリフラワーの葉を黙々と植えました。
普段自分が何気なく食べているものも、
こういう風に自然と繋がっているんだな、と当たり前のことを再確認。

午後は、バナナファームへバナナ狩りへ!
道無き道を行き、バナナの房と花をゲットしました。
バナナは1つの木で1回しか実がならないので、
木ごと切り落とすそうです。

夜はみんなでキャンプファイヤーして、瞑想して、
21時に就寝しました。

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今日もヨガから始まる朝。

多国籍なヨガタイム

その後は朝ごはん。バイキングスタイルで、好きなものを取っていく。パパイヤやパイナップルやバナナなど、南国フルーツたっぷりで嬉しい。

カラフル
青空モーニング

午前中は、野菜の苗を植えるために、畑の一角を耕し、定植。機械などは使わず、全て手作業で。明確な指導者(?)はいないので、ボランティア同士であれこれアイディアを出しながら進めていった。本当にここの暮らしは自由度が高い。

うまく育ちますように


午後は、バナナを収穫しに、バナナファームまでお散歩。

バナナの楽園

バナナは、割と豪快に収穫する。

ちなみにバナナの花は、食べることができる。日本だと見たことも食べたこともないバナナの花。そんなものに出会い、食べることができるのはまさしく旅の醍醐味だと思う。

自然の紫色は美しい

ちなみに今泊っているボランティアは総勢20人ぐらい。アメリカ、スペイン、スイス、ドイツ、モンテネグロ、ポルトガル、オランダ、イスラエル、中国、タイ?
とにかく毎日出入りが多いので、誰が誰だか覚えるのが大変だった。。

賑やかな晩御飯

ちなみに、1人旅、カップル、友達、親子、皆それぞれの形で来てるけど、長期旅行者が多いイメージ。 いつまでここにいるか決めてない、という人も。 ちなみに私は次の目的地に移るので、明日が最後のFarm滞在になった。

火に集まる人間たち

5日目のMindful Farm

マインドフルファーム5日目。

今日は、私にとって最後の朝ヨガ。
ヨガをした後に、皆で輪になって瞑想。
美しくて穏やかな時間。

毎日美しい景色の中、いろんな国の人たちに
ヨガを教える機会を与えてもらえて幸せでした。
みんな本当にありがとう!

そして、本日の農作業は、お花畑作り。
土をならし、石を取り除いて、花を植えて、水をやる。
たくさんの工程をみんなで協力して、
かわいいお花を植えることができました。
(作業中、私の腕にはトンボが止まっていました。)


さて、今日でファーム生活も終了!
毎日自然を感じながら生きるってこういうことか、と
たくさん考えた日々でした。

やっぱり私は湯船に浸かるのが好きだし、適度に日本食が食べたい。
わがままだけど、これが私の理想。
(ここでの生活は、水シャワー×タイ料理。タイ料理大好きなんだけどね!)

これもまた、執着心、もしくは煩悩、ってやつなのかな?と
思いつつ、資本主義で生きてきた私には、
なかなか変えられない部分だったりする。


あと、それなら日本に住めば?という問いにもうまく答えられない。
今は多様性の中で揉まれたい、としか。

今回のこの長い旅は、自分の理想のライフスタイル、移住先を
探す旅でもあるので、いろんな生活を体験して、
自分の未来を少しずつ形作っていきたいと思います。


自分の考えがどういう風に変わっていくのか楽しみ。

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Mindful Farm滞在最終日の朝もヨガで始まった。結局4日連続で、朝6時からの朝ヨガの講師をした。 みんな毎日ヨガの時間を楽しみにしてくれて嬉しかった。

チャイルドポーズ
ヨガ後の柔らかな表情


この日の朝食も青空ご飯。毎日カラフルで美味しいんだけど、やっぱり日本食が恋しくなるのは、日本で生まれた性なのか。。

カラフルワンプレート

この日はみんなで花壇作り。

大きな石を運んだり、土をならしたり、お花を植えたり、水をやったり。
ルールも、ゴールもない、自由度高めのボランティア活動。

木の苗を植えた(なんだったけ…)
花壇作り
私の腕にはトンボが!


チェンマイへ戻る

この日ちょうどチェンマイに車で戻る人がいたので、同乗させてもらい、チェンマイの道に戻った。

ファームステイは世界中の人たちと交流できたし、稲刈りなど貴重な経験もできて、本当に楽しかった。

でもその反面、都会の生活も恋しくなって、チェンマイに戻ってすぐにカフェラテとケーキを食べる私。

都会っぽい~!

やっぱり、水シャワーより温泉派だし、タイ料理より日本食派なことを再認識したファームステイだった。
(この頃は日本に帰る予定はさらさらなかったんだけど、結局温泉がある日本の片田舎に住むことになった私。DNAには抗えない!)


次の目的地へ

さて、温泉が恋しい、日本食が恋しいといいつつ、次はさらに田舎のSahai NanというPermacultureを実践している場所へ。
ここは何か月も前から行きたいとリストアップしていた場所だし、実際に行ってみて深く心に残っている場所なので、記事を書くのが楽しみ。


続く。



いつも読んで頂きありがとうございます!最大限の愛を❣️