バーであるがゆえの悲哀
うちのお店はカウンターオンリーで、僕とお客さんが会話したり、お客さん同士が話したりする6人満席のスナックみたいなバーなんですが、初めて来たお客さんが常連さんに聞く質問に「よく来られるんですか?」というのがあります。
そして常連さんがこう答える
「うーん、週1くらいですかね」
こういう時って、たいてい週2以上で来てくれてます(たいてい2〜3割減な回答)
ただ、月1回くらいなんですよとか、2週間に1回なんですよ。と言う方はたいてい真実です。
これはなにを表すのでしょうか?
仮にバーではなく、スポーツジムだったらどうでしょう?
回数少なく言う人は少ないでしょうし、なんなら大めに言うことが多いのではないでしょうか?
要するにバーに1週間に何回も行きまくってるのはあんまりよく思われないんじゃないかなー。だったら少なめに言っとこうかなーみたい気持ちなのかなと思います。
たくさん食べたいけど、学校に持っていく弁当箱はめちゃくちゃ小さい女子高生的近い感覚かなと。
で、僕はその女子高生的な意図を汲んでなかったんですね。
常連さんが「週1くらいですかね」
と言った後に
「もっと来てくれてるじゃないですか〜」
ってヘラヘラして言ってたんですよね。
しかも、いつも来てくれてありがとうございます的な気持ちまで込めて言ってました。
これって思いっきり
K.Y(死語)
じゃないですか。
小さい弁当箱を持ってきてる女子高生に、「いつももっと食べてるじゃん」って言ったら
たぶんビンタされますよね
あなたの健康のことを考えてるんだよ、優しさだよ!
って言ったら
ほっといてよ!と往復ビンタ
されますよね。
まあ、そんなK R(きんじょう りゅうすけ)なんですが、僕自身がお客さんにたまに言われる恐怖のひとことが「私のこと覚えてますか?」という質問なんですよね。
この時のシチュエーションを想像してみてください。
こういう時はだいたい久々に来てくれた方なんですよ。
そして、僕は自分が相貌失認(人の顔が覚えられない病気。ブラピがそうらしい)かなと思って病院に行くことをマジで検討するくらい記憶力悪いんですよ。1週間前に来てくれたお客さんも忘れてしまう。
だから、正直者の私は「わたしのこと覚えてますか?」の質問にこう答えます。
「もちろん覚えてますよ!」
まあね、こう言ってる時はたいてい目が泳いでます。すみません。
でも、この質問は自分が人にしてはいけない質問集に加えたんですよ。
なぜかというと、この質問の答えは2つですよね?
「わたしのこと覚えてますか?」
①覚えてますよ〜
②すみません、覚えてません
それを聞いたときに推測される相手の気持ち
①「おーよかった、そっかそっか」プラマイ0
②「え、めちゃ悲しい」マイナスしかない
そして質問に応えた方の気持ち
①おー覚えてる!忘れてなくて良かった プラマイ0
②うわーなんか申し訳ないな、、マイナスしかない
言わん方がええやん
って思ったんですよね。
でもまあ理屈こねてますが、こんなにダラダラ書いた内容って
自分への言い訳を丁寧に書いただけなんですよね。
今まで来てくれて覚えてなかった方、すみませんでした。
そしてこんなこと書いたので「私のこと覚えてますか?」攻撃に防衛する手段を失ってさまようKRです。
行き場を失ってさまようTTL(タートル)↓今朝
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