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人生で気づいたこと(第3集)

■ 最近ではヤンキーを見かけることが少なくなったが、かわりにネット上だけ威勢がいい ”ネットヤンキー” が増えたと感じる。「なんかお前気に入らねえな」という態度をネット上で示して喧嘩を売っている。ヤンキーもネットヤンキーも、自分の人生が不満で不安で、自分に自信がなく、自分を頼れず、心理的に衰弱してしまっていることは共通している。だから人にからむ。弱くて醜い自分に向き合う時間にさいなまれるのが恐ろしいから、人に絡まないではいられない。また、決してひとりでは胸を張って行動できないことも共通している。

■ 「結局私は何をすればいいの?」と自分のことを自分で考えず、すぐに他人に答えを求める人は、たとえ「貴方はこれをしたらいいですよ」という答えを与えられたとしても、行動しない。あるいは行動が続かない。失敗したり、つらい思いをした時には他人のせい。そしてまた、「結局私は何をすればいいの?」と聞いてまわる。要はその人は答えを求めているのではなく、努力しないで自分に都合の良い事が舞い込んで欲しい、と冗談抜きで期待し、要求している。

■ 悩んでいるにもかかわらず、その悩みを解決しようと努力しない人がいる。その人の心理には、悲劇の主人公を演じて注目や同情を集めたがっていて、悩んでいる状態の自分に酔いしれているところがある。社会心理学者である加藤諦三氏の著書『心の免疫力』にはこう書かれている。「解決に取り組まないで悩んでいる方が、その時点では心理的には最も楽なのである。そして死ぬまで悩んでいるが、何も解決しない。ついに悩みを抱えたまま棺桶に入っていく。」