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大阪杯の血統から見るレース回顧

大阪杯の予想振り返り

こんにちは、りゅうきです
昨日行われました大阪杯の予想や馬券の結果は皆さんいかがでしたか?直前の本降りの雨によって思っていたのと違う結果になってしまったという方も多いのではないでしょうか?そういう私も振り回された一人でもあるわけですが、当日実際の私の配信した予想はこういった感じでした

キャプチャ7

この日はリアルタイムでレースを見られる環境でしたので馬場が悪くなったことを考慮しての予想として①モズベッロも🔥推奨馬に挙げさせてもらってのワイド3点総取り、3連複的中となったのですが◯印に⑧レイパパレを推すなどこの予想に至る過程で最も重要だったのは血統面から見る当日の馬場適性を見極められたことに尽きると思います

血統面から見る当日の馬場適性とは?

まず当日一番影響を与えたのが何とももどかしい雨模様だったのですがお昼ごろまでは何とか持って良馬場で進み、段々雨が落ちてきて9Rあたりでやや強めに雨が振り始めて稍重馬場に推移し、メイン前には本降りとなり重馬場まで進行しました

この日の阪神芝コースは4Rと5Rに良馬場で2,400mと1,600mのレースが行われて稍重になった9R明石特別では大阪杯と同じ2,000mのレースが行われたのですが、この9R終了時点でこのまま雨が強くなれば⑧レイパパレの頭もありうるなと考えるようになりました

ではなぜそう思ったのかなのですが、それぞれのレースで連対した(1、2着に入った)馬の血統を見てみますと、まずは種牡馬は

阪神4R 3歳未勝利(芝2,400m)良馬場
1着馬 父リオンディース(父父キングカメハメハ)
2着馬 父ゴールドシップ(父父ステイゴールド)
阪神9R 明石特別(芝2,000m)稍重馬場
1着馬 父ニホンピロアワーズ(父父ホワイトマズル)
2着馬 父 ヴィクトワールピサ(父父ネオユニヴァース)

といった感じで、母父は

阪神4R(芝2,400m)良馬場
1着馬 母父マンハッタンカフェ(母父父サンデーサイレンス)
2着馬 母父フレンチデピュティ(母父父Deputy Minister
阪神9R 明石特別(芝2,000m)稍重馬場
1着馬 母父デヒア(母父父Deputy Minister
2着馬 母父メジロマックイーン(母父父メジロテイターン)

という結果になっていました。血統にお詳しい方なら数点お気づきなると思いますが、私がここで注目したのが太字で表記した2頭に共通する血統要素、それが「Vice Regent(ヴァイスリージェント)」系のDeputy Ministerです

まず良馬場だった4R2,400m芝コースで2着に入ったプリュムドールの母父はVice Regent系のフレンチデピュティで、稍重馬場に移行した9R2,000m芝コースで行われた明石特別を勝ったニホンピロスクーロの母父も同じくVice Regent系のデヒアと馬場が悪くなるごとに成績を上げてきたのがこのVice Regent系でした

このVice Regent系は元々坂のあるコースなど力のいるタフなコース形態で強さを発揮する産駒が多く、Vice Regent系というとフレンチデピュティを父に持つクロフネが有名ですが、こと母父に目を移すと牝馬三冠馬アパパネにダービー馬マカヒキ、JC馬ショウナンパンドラ、他にもゴールドドリームレインボーラインなど活躍馬の枚挙にいとまがないほどで、中でもマカヒキやショウナンパンドラに共通するのが「父ディープインパクト×母父Vice Regent系」という血統構成で今回の大阪杯の出走メンバーに目を移しますと⑧レイパパレ⑩カデナの2頭が同じ血統構成だと気付いたのです

さらによく血統を見るときにチェックするのが先ほど出てきた「父×母父」の血統構成でその際に見落としがちなのがその他の要素なのですがここで何度も出てきた昨日の大阪杯と同じコース・距離だった当日9Rの明石特別2、3着に入った馬たちの血統表を見てみますと

2着馬 ヒルノダカールの血統表

キャプチャ2

3着馬 エールブラーヴの血統表

キャプチャ3

赤い枠で囲んだ2頭に共通する血統要素が「Princely Gift(プリンスリーギフト)」系で、血統構成としてはどちらも「Princely Gift系×Grey Sovereign系」の組み合わせになっていて、これは勝った⑧レイパパレの母系にも全く同じ血統構成が入っていてレイパパレは「Vice Regent」と「Princely Gift」の両方を持っている昨日の馬場で最強の血統構成と言えるでしょう(下記画像参照)

大阪杯馬 レイパパレの母シェルズレイ血統表

キャプチャ4

さらに大阪杯も9Rの明石特別と同じく馬場が悪くなった少頭数での2,000m戦ということで逃げた馬が止まらない馬場になりつつあったので出走メンバーで逃げる可能性のあった⑧レイパパレは、馬場が渋るのは懸念材料になりうる差し馬コントレイルとグランアレグリアに替わって頭まであると判断するに至り◯対抗馬にまで評価を上げた要因となりました(ここで本命にできないのが指数派の辛いところですが…)さらに同じ血統構成の⑩カデナも印的にも☆印と評価し11番人気で6着と好走を見せてくれたので今後もこういうシュチュエーションでは要注目だと思います

ちなみに当日芝2,000m以上のレースで血統要素として他にも共通していたのが4Rの2、3着馬と明石特別の2着馬に入っていた最近のウマ娘でも話題の「メジロマックイーン」の母系にある「Blandford系」で、2着に入った①モズベッロの父系にも入っており昨日の馬場で好走した一つの要因と言えるでしょう

メジロマックイーンの血統表

キャプチャ8

モズベッロの父母ラヴアンドバブルズの血統表

キャプチャ10


ちなみに雨中のG1といえば最近で思い出されるのが昨年2020年の「宝塚記念」や2017年の「天皇賞秋」で、まずその宝塚記念でぶっちぎりで勝ったのがクロノジェネシスでそのクロノの母父はVice Regent系のクロフネで(画像参照)3着だったのがモズベッロ、そして土砂降りの雨の中2017年の天皇賞秋を勝ったのがキタサンブラックでその父はディープインパクトの全兄であるブラックタイドで母父がPrincely Gift系のサクラバクシンオーとこちらも今回の勝ち馬レイパパレに共通点が多くある血統背景となっています(画像参照)

クロノジェネシスの血統表

キャプチャ6

キタサンブラックの血統表

キャプチャ5

ディープインパクト産駒は悪い馬場は苦手?


血統の話しになるとよく出るのがこの「ディープインパクト産駒は悪い馬場は苦手?」という話題ですが「そうとは限らない」というのが私なりの見解です。昨日の大阪杯の結果を見ても分かる通り同じディープインパクト産駒のレイパパレが勝ってコントレイルやグランアレグリアが3、4着、ディープインパクト産駒のディープブリランテが父のモズベッロが2着と結果だけを見れば全く走らないとは言えませんよね

なので私が予想したり馬券を買うときに心掛けているのは本命にした馬と同じ父の産駒は力関係や展開にもよりますがほとんど買うようにしています。今回の大阪杯の私の予想ならばコントレイルかレイパパレを馬券の軸にした時点で同じディープインパクト産駒のグランアレグリア・カデナ・ワグネリアン・アドマイヤビルゴは抑えるべきですし、同じくディープインパクトが血統に入るモズベッロやブラヴァスも連下候補に抑えておくべきで、あとは上でも記載している通りその他の要素で力関係の上下を付けていくしか無いと思っています。今回で言いますと血統面でプラス評価のあったレイパパレや馬場状態などもプラスに働いたモズベッロに比べ、決して得意ではない馬場状態や休み明けで二桁馬体重増だったコントレイルに、いつもなら休み明けはプラス体重で好結果を出していたグランアレグリアの馬体重減、サリオスの父であるハーツクライやルーラーシップなどに見られるトニービン内包馬が当日全く馬券圏内に来ていなかったことなど割引材料があったことを考えると自ずと印の上下関係は決まっていたのかなと思います

といったところで長々と大阪杯のレース回顧を書き綴ってまいりましたが思っていた以上のボリュームになってしまい申し訳ございません。また時間と機会がありましたらレース回顧してみたいと思います

ここまで長文お読みいただきまして誠にありがとうございましたm(_ _)m

推奨馬や買い目、印を参考に馬券で利益が出たときなどで構いません。もしくはコメントやTwitterなどで的中報告いただけますと喜びます(*^^*)