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NHKマイルカップの回顧から見る東京マイルコース攻略法

NHKマイルカップの振り返り

こんにちは、りゅうきです
昨日行われましたNHKマイルカップの予想や馬券の結果は皆さんいかがでしたか?混戦、難解と言われ人気も割れ気味の中、人気馬のスタート直後の落馬などのアクシデントもあったレースでしたが、当日実際の私の配信した予想はこういった感じでした

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結果落馬のあおりをモロに受けた格好の予想となってはしまいましたが、推奨買い目的には◯▲☆の印上位馬での決着で全券種パーフェクト的中という嬉し悲しなレースとなりました。もちろん本命馬のアクシデントは予想できていませんでしたが買い目を見てもらえれば分かりますように元々◉本命と◯対抗との2頭軸の予想を組み立てていまして、この予想に至る過程で最も重要だったのは『東京マイルコースの適性』にあったと思います

東京マイルコースの適性とは?

最初に言っておきますがこれから書くことはごく当たり前なことしか言っていませんので今さら何をと思われるかも知れませんが、最近競馬を始めた方や来週からのヴィクトリアマイルや安田記念など同じ東京マイルコースを舞台としたG1レースも続きますので今一度基本に立ち返ってこのコース形態を攻略したい方向けの内容となっております

ではまずは一つ目

1.マイル戦は『マイル実績』を重視!

距離適性はどんなレースでも重要なファクターの一つですがことマイル戦では顕著だと思います。ではNHKマイルカップ出走馬でのマイル実績を見てみると

【全場芝1600m実績】
①レイモンドバローズ(1.0.0.0)
②アナザーリリック(2.0.0.0)※OP勝ち
③ルークズネスト(1.2.0.0)
④バスラットレオン(2.0.1.0)※GⅡ勝ち
⑤リッケンバッカー(1.3.0.2)
⑧グレナディアガーズ(1.0.0.1)※GⅠ勝ち
⑩ソングライン(1.0.0.0)
⑪ヴェイルネビュラ(1.0.0.0)※OP勝ち
⑬ホウオウアマゾン(3.2.0.1)※GⅢ勝ち
⑭ショックアクション(2.0.0.1)※GⅢ勝ち
⑮シュネルマイスター(1.0.0.0)
⑯ロードマックス(1.0.0.3)
⑱ピクシーナイト(1.0.0.1)※GⅢ勝ち

と、マイル戦で勝利実績のある馬を羅列してみました。そして太字の7頭はオープンクラス以上のマイル戦勝ち馬になり、中でも⑧グレナディアガーズは2走前GⅠ朝日杯フューチュリティステークスでレース&2歳コースレコードで2歳マイル王に輝いておりマイル実績という点では今回の出走メンバーの中では突出した実績の持ち主と言えこの項目では軸馬候補の筆頭と言える存在だったと思います。

次に2つ目、

2.東京マイルコースは『中距離適正』も重視!

前項にてマイル実績の重要性を謳っておいて中距離適正?と思われるかも知れませんがこと東京マイルコースにおいてこの『中距離適正』は非常に重要になってきます。その根拠としてはまずは東京芝コースの形態にあると思います。東京芝コースは最後の直線が他の競馬場に比べて長く坂もあるということでマイル戦以上のスタミナを兼ね備えた長く良い脚を使える馬が有利なコースと言えます。現に過去にはNHKマイルカップではキングカメハメハやディープスカイなどこのレースと日本ダービーを連覇した馬や、ヴィクトリアマイルではアーモンドアイやノームコアにアパパネ、ブエナビスタ、ウオッカなど中距離GⅠも制していたり、安田記念でもモーリスやジャスタウェイにダイワメジャーなど同じ東京の2000mの天皇賞秋も勝利しており東京マイルコースと中距離適性は切っても切れない関係性だといます。そこで今回の出走馬から中距離コース(1800m以上)での実績があった馬を挙げてみますと

【全場芝1800m以上の実績】
①レイモンドバローズ(0.0.1.2)
④バスラットレオン(1.0.1.1)※GⅢ3着
⑥シティレインボー(1.1.0.1)
⑦タイムトゥヘヴン(1.1.0.3)※GⅢ2着
⑪ヴェイルネビュラ(1.0.0.2)
⑫ランドオブリバティ(2.0.1.2)※OP勝ち
⑮シュネルマイスター(0.1.0.0)※GⅡ2着

と、以上7頭が中距離コース(1800m以上)で実績のある出走馬で、太字の4頭はオープンクラス以上の中距離コース(1800m以上)で馬券圏内に来た馬になり、中でも⑮シュネルマイスターは前走GⅡディープインパクト記念弥生賞(芝2000m)で後に皐月賞2着馬のタイトルホルダに次ぐ2着、もう1頭④バスラットレオンはデビュー2戦目の札幌2歳ステークス(芝1800m)にて後のGⅠ2勝馬ソダシのレコード決着の3着とこの2頭は今回の出走メンバーの中では突出した中距離実績の持ち主と言えこの項目では軸馬候補の筆頭と言える存在だったと思います。そしてこのことは前走からの距離延長よりも距離短縮してきた組のほうが圧倒的に馬券圏内にきていることにもつながってきます。(以下参照)

前走が1,800m以上のレースだった場合(過去10年)
【1着2回、2着6回、3着4回】勝率20%、複勝率40%
前走が1,400m以下のレースだった場合(過去10年)
【1着1回、2着2回、3着0回】勝率10%、複勝率10%

ちなみに前走が1,600mのレースだった場合(過去10年)
【1着7回、2着2回、3着6回】勝率70%、複勝率50%

これを見ると確かに距離延長組よりも距離短縮組の方が馬券的には買いだと分かりますが、やはり前走と同距離の1600m組つまりマイル実績が物を言う舞台だなとつくづく感じますね^^; このことからも前走から距離延長だったグレナディアガーズよりも前走からの距離延長もしくは同距離だったシュネルマイスターやソングラインが上の着順だったことにつながったのだと思われます。

さらに3つ目、

3.春の東京芝コースは『持ち時計』&『上がり時計』も重視!

春の東京開催の芝コースは一年を通して一番状態もよくタイムの出やすい高速馬場になることが多いです。そんなことからも出走馬のこれまでの経験値とも言える『持ち時計』『上がり時計』は馬券につながる重要なファクターとなります。ではそれぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

『持ち時計』
とは今まで出走したレースで出した走破タイムのことで、今回は1600mでのレースなので出走メンバーの1600m持ち時計を速い順で挙げてみますと、

芝1,600m 持ち時計 ベスト5
1位:⑧グレナディアガーズ 1分32秒3(阪神)
2位:⑬ホウオウアマゾン 1分32秒4(阪神)
3位:④バスラットレオン 1分32秒8(阪神)
4位:⑯ロードマックス  1分32秒9(阪神)
5位:⑩ソングライン  1分33秒1(阪神)

となり、ここでもGⅠ朝日杯フューチュリティSをWレコードで制した⑧グレナディアガーズの1分32秒3は圧倒的に速いタイムで『持ち時計』的に見ても頭一つ抜けた存在だったと言えますね。結果勝ったシュネルマイスターの勝ちタイムは1分31秒6とレースレコードにコンマ2秒差に迫るこの時期の3歳戦にしてはかなり速いタイムでの勝利となっており、さらにこの日同じ条件で行われた東京9Rの4歳上3勝クラスのレースでも勝ちタイムが1分32秒0とかなりの高速馬場だったことが分かり、この傾向は当日相当な雨でも降らない限りヴィクトリアマイル、オークス、日本ダービー、安田記念と続く今東京開催中は続くことでしょう。

次にここでいう『上がり時計』とはゴール前3ハロン(600m)の合計タイムのことでよく出馬表や出走表に記載されていたり、競馬場での掲示板で表示されていたりします。

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この『上がり時計』は何を意味しているのかというと前述通りゴール前3ハロン(600m)の合計タイムのことなのでこのタイムが速いと「最後までバテずに伸びた」ということに値します。さらによく’メンバー中最速’のような言い方や表現をすることがありますがこれは、

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のように、最近のネット系の出馬表であれば上記画像のように上がり時計表示に色付けがしてあってそのレースでの「出走メンバー中何番目に速い上がり時計だったか」が分かるようになっており、netkeiba.comさんなら速い順に黄→赤→青の順で表記してあり、競馬ラボさんなら速い順に赤→青→橙の順で表記してあって非常に分かりやすく便利です。この『上がり時計』は同じ距離のレースで34秒台で走る場合もあれば35秒台で走る場合もありもちろん同じレースであれば速いタイムにこしたことはないのですが、違うレースで同距離であれば特にそのタイム自体にそんなに意味はなく「出走メンバー中何番目に速い上がり時計だったか」の方が重要であると考えます。

そこで今回の出走メンバーで近5走中2回以上「出走メンバー中最速の上がり時計」を計時した馬を羅列してみると

②アナザーリリック(前走・3走前)
⑦タイムトゥヘヴン(4・5走前)
⑧グレナディアガーズ(3・5走前)
⑩ソングライン(2・4走前)
※東京コース
⑬ホウオウアマゾン(4・5走前)
⑭ショックアクション(3・4走前)
⑮シュネルマイスター(2・3走前)
⑱ピクシーナイト(3・4走前)

となり、中でも⑩ソングラインは同じ春の6月東京芝コースで最速の上がりで勝利しており、2走前の紅梅賞でも同じ坂がある左回りコースで上がり最速で勝利しており、この春の東京芝コースの高速馬場は前走を度外視しても良いぐらい条件の揃った舞台だったと言え私も印上位に推しておりました。結果勝ったシュネルマイスターがメンバー中上がり第2位で2着のソングラインが上がり第3位、4着のリッケンバッカーが上がり最速第1位ともちろん1、2着馬の評価も高いですが今回のような高速馬場の東京芝コースのレースにリッケンバッカーが出走してきたら黙って買いかも知れませんね。

4.当日のブラッド(血統)バイアスにも要注意!

ブラッド(血統)バイアスとは血統による開催当日の偏りとかクセ、有利不利のことを表しますが、当日の東京芝コースはメインレースまでに5レ-スありその内2レースでディープインパクト産駒が1着、2着1回にさらに同距離だった9Rでもディープ系産駒が2着と圧倒的ブラッドバイアスが効いており、さらに前述の産駒が2勝したレースの距離体系がそれぞれ1800mと2000mと上記の『中距離適正』にもつながることから、今回の出走馬の中から血統にディープインパクトが入っている馬を挙げてみると

③ルークズネスト(母父ディープインパクト)
④バスラットレオン(キズナ産駒)
⑩ソングライン(
キズナ産駒
⑫ランドオブリバティ(ディープインパクト産駒)
⑯ロードマックス(
ディープインパクト産駒
⑰グレイイングリーン(
ディープインパクト産駒

の以上6頭の血統にディープインパクトが入っており、さらにメインと同じ距離だった9Rと1400mの7Rで勝ったのはどちらもロードカナロア産駒で、私的にはアーモンドアイに代表されるロードカナロア産駒が日本のスピード決着に強いのは父系のKingmamboが効いているのはもちろんですが母父Storm Catの貢献度も高いと思っているので父ディープ×母父Storm Catのキズナ産駒は今回の高速馬場でのスピード決着向きの産駒と見て④バスラットレオン⑩ソングラインの評価を上げたことにつながります。このことはロードカナロア産駒の⑤リッケンバッカーが4着、ディープインパクト産駒の⑯ロードマックスが5着という結果にも影響しているのではないでしょうか。

ただこのブラッドバイアスは当日の傾向にだいぶ左右されるためこのまま来週以降も続くとは限りません。もし一旦雨でも降ったり馬場が荒れてきたりして多少力の要る馬場寄りになればルーラーシップ産駒やハーツクライ産駒などのKingmambo系やGrey Sovereign系にダイワメジャー産駒などが台頭してくることも考えられるので当日のブラッドバイアスにも要注意です。

といったところでNHKマイルカップの回顧から見る東京マイルコース攻略法を長々と書き綴ってまいりましたが思っていた以上のボリュームになってしまい申し訳ございません。この記事が今後の東京マイルコースの馬券検討のなにかの参考になれば幸いです。ではまた時間と機会がありましたら主にG1レースの回顧や攻略法解説などをしてみたいと思います。

ここまで長文お読みいただきまして誠にありがとうございましたm(_ _)m


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