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今でも十分使えるハイブリッドミラーレス。/α6500 長期使用レビュー

こんにちは。リューヤです。

私がメインで使っているカメラ α6500を導入して1年5ヶ月経ちましたので長期使用レビューしたいと思います。
Fujifilm X-T4導入を検討しているので、改めてα6500を見直してみようという考えです。

α6500を導入したキッカケ。

まずはα6500をなぜ導入したのかについて書きます。
α6500を導入する前、PanasonicのLUMIX GH4というカメラを使ってました。このカメラ自体新品ではなく中古で購入しました。購入した理由は動画をメインに撮影したかったので、動画撮影に強いGH4を購入した理由です。
ではなぜα6500にしたのか。GH4を購入した当初、憧れのカメラだけあってデメリットを考えていませんでした。しかし、使っていくうちにGH4に不満が出るようになってしまい、1年経たずして売却してしまいました。

↓メインで使ってたLUMIX GH4。

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GH4の不満というのは、いくつかあります。
一番の不満がセンサーサイズボディの大きさです。GH4を買う前はNEX-5Rというカメラを使ってました。NEX-5RのセンサーサイズはAPS-C、GH4のセンサーサイズはマイクロフォーサーズ。センサーサイズが大きい方はAPS-C。つまりセンサーサイズの大きいカメラから小さいカメラにしてしまったためボケ感高感度耐性に不満が出てしまったのがα6500にした理由です。
そしてボディの大きさ。
サイズがコンパクトなNEX-5Rは普段、お出かけ用に使っているショルダーバッグに簡単に入るのですが、GH4の場合はレンズやマイクが付いているのもあってバッグに入れるのに一苦労でした。そういう事もあって持ち運びしやすいα6500を選んだ理由です。

そんな理由からα6500にしたわけですが、約1年半使ってどうなのか。また買って良かったのか。
結論から言うと買って良かったです。

1年半使い倒したα6500のレビューをします。

α6500を購入したのが、2018年の11月。それから1年経ってα6600が発売されました。発売が1年早かったらα6600にしていたかもしれないです。
α6500では主に動画撮影をしています。なので動画軸メインになります。

まずは画質について。

α6500は4K30p 100Mbpsで収録が可能です。4Kでの画質は6Kからのダウンコンバート(ダウコン)なのでめちゃくちゃキレイです。
Logでの収録も可能なので好きな色味にすることもできます。
FullHDでは120p 100Mbps,60p 50Mbpsで収録できます。
フルHDでの画質ですが、4Kに匹敵するほどの解像感はありません。FullHDはセンサーサイズの影響か少し粗さを感じます。(のっぺりした感じ)Lumix GH5のFullHDと比べてもGH5の方が映像の解像感しっかりしていると思います。
ただ、これに関しては個人の好みでもあるため一概には言えません。GH5の画作りが好みって人もいれば、α6500の方が好きっていう人もいると思います。
4Kについては、GH5で触ったことがないのでなんとも言えないですが、GH4と比べるとα6500の方が解像感はあると思います。

作例①

4Kで撮影。レンズはE 18-105 F4 G OSS。

Log撮影とカラーグレーディングについて。


α6500にはピクチャープロファイル(PP)という映像の色味を調節する機能があります。
PP1〜PP9まであるのですが、その中のPP7〜9Logと呼ばれるカラープロファイルがあります。
PP7S-Log 2
PP8S-Log 3S-Gamut3というカラー。
PP9S-Log 3S-Gamut3.Cineというカラー。

↓α7S ⅡのPP設定。

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S-Log 2と3の違いについて。
2と3で大きな違いはありませんが、S-Log 2は通常の明るさより少し暗く眠たい画作りです。
S-Log 3は4Kで撮影する場合に適しているかと思います。
Logで撮ると、白飛び黒潰れを防いでくれるので逆光シーンでの撮影に適していると思います。
カラーグレーディングについて。
Logで撮影した場合は、基本的に編集ソフトでグレーディングという作業が必要でコントラストが薄く色彩がない映像に色をつけることが必須です。
通常の色味で撮った映像よりもLogで撮った方が作品雰囲気に合わせた色を作ることができます。
Logで撮る場合10bitで撮らないといけないですが、α6500は8bitなので色域が狭いです。なので下手に色を作ると色崩れしやすいので注意が必要です。
そしてFullHDとS-Logでの組み合わせで撮る場合
FullHDとS-Logでの組み合わせはオススメしません。FullHDとS-Logで撮った映像を編集したのですが、無理に色を作ろうとするとすぐに色崩れするのでやめた方がいいです。
4Kで撮った場合は、4Kの2.4倍の情報量を持つのでカラーグレーディングはしやすいかと思います。
なのでLogで撮る場合は4Kと組み合わせて撮ることをオススメします。

作例②

4K 100MbpsとS-Log 2の組み合わせで撮ってます。

作例③

FullHD 30p 50MbpsとS-Log 2での組み合わせ。一部カラーグレーディングがミスってます。

操作性について。

ずっとソニーのカメラを使ってきた私からすれば特にこれといった不具合はありませんでした。
ボディがコンパクトな分、片手で全ての操作ができるのでもう一方の片手はレンズの操作に集中できます。
α全体に言えますが、カスタムできるボタンが多いです。一眼カメラの中ではトップクラスでしょうか。自分の撮影スタイルに合ったカスタムボタンの設定ができるので動画よりの設定や、写真よりの設定もできます。

α6500のカスタム可能なボタン。↓見ればわかる通りほとんどボタンでカスタマイズができる。

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↑動画撮影に適した設定を割り当ててます。
AF/MFボタンにRECボタンを設定し、親指でRECできるようにしてます。
↑この設定は教えたくないけど便利なのでぜひ設定して欲しい。

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↑ファンクションメニューも動画よりの設定に。上は動画。下は写真。

上段
1:動画撮影モード 【動画】
2:ゼブラ 【動画】
3:ピーキングレベル 【動画,写真】
4:S&Q(スロー&クイック) フレームレート 【動画】
5:ピクチャープロファイル(PP)【動画】
6:クリエイティブスタイル 【写真,動画】
下段
1:ガンマ表示アシスト 【動画】
2:ドライブモード 【写真】
3:DRO/オートHDR 【写真】
4:ホワイトバランス 【写真,動画】
5:画質 【写真】
6:サイレント撮影 【写真】


メニュー画面もこれといって不満な所はありません。他のメーカーからαに移行した方の最初の不満がメニューの操作がしづらいというのを目にします。

↓α6500のメニュー画面。

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確かにメニュー画面は設定の項目がたくさんありますが、一度メニュー画面を熟読してしまえば、少しは楽になると思います。あとは慣れですかね。
ソニーの手に馴染んでいる私からは特に操作性がいまいちということもありません。ただ、液晶にタッチパネルを採用しているのであれば、メニュー画面はタッチ操作に対応して欲しかった所でもあります。

手ブレ補正とオートフォーカスについて。

α6500には5軸のボディ内手ブレ補正が搭載されています。ボディ内手ブレ補正が入っているということは、手ブレ補正がないレンズ手ブレ補正が効くということになります。
動画での話をすると、手ブレ補正自体は効いていると思います。ただ、歩き撮りをする場合は効いているという感じはありません。静止状態ならしっかりと効いてくれているので、歩き撮りする場合でしっかりとした画が撮りたいときはジンバルを使うことをオススメします。
オートフォーカスは、0.05秒の高速なオートフォーカスが搭載されています。ファストハイブリッドAF対応でオートフォーカスについては、ソニーが一番です。
ソニー純正のレンズならAF音がほぼしないので、動画撮影でもしっかりと使うことができます。

外部インターフェースと電源回りについて。

α6500のバッテリーはNP-FW50というバッテリーで容量は1080mAhです。
4K 100Mbpsで録画すると45分〜50分くらいなくなります。正直に言ってバッテリーの持ちは良くないです。予備バッテリーは4〜5本あった方がいいです。

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↑テプラ貼って整理しやすくしてます。バッテリーがなくなった時も番号見ればひと目で確認できる。

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背面。このバッテリーかなり小さいくて容量も少ない。

ただ、モバイルバッテリーからのUSB給電に対応しているので長時間撮影する際はモバイルバッテリーからの給電をオススメします。
バッテリーonlyで長時間撮影する場合、バッテリー室がスゴく熱くなる場合があるので注意が必要です。

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↑MicroUSBから給電するとコンセントマークが。バッテリーの消費を減らすことができます。

モバイルバッテリーで給電しながらの撮影は熱くなりにくかったです。
外部端子はMicroUSB(MULTI端子兼用)、MicroHDMI、3.5mmマイクジャック(プラグインパワー対応)とコンパクトなボディとしは上出来だと思います。もちろんMULTIシューも付いているので外部マイクやストロボを付けることもできます。
HDMI端子に関しては、4:2:2 8bitで非圧縮出力に対応してます。個人的には10bitでの出力に対応して欲しかったです。

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側面はこんな感じ。

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端子カバーを開けたところ。α6000シリーズは蓋が扉方式なのでα7Ⅲみたくぷらんぷらんしないのが良い。

デザイン,外観について。

α6500には、マグネシウム合金の筐体が採用されています。堅牢性もさることながら、高級感もあります。
ボディ自体はスゴくコンパクトで、小さいカバンでもすっぽりと入ります。
デザインはNEX-7を彷彿させるようなデザインで、カッコいいと思います。

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本体画像。高級感はある。

まとめ。

α6500の長期間使用レビューを長々と書きました。
結論的に買って良かったと最初に書きましたが、本当に買って良かったです。
写真はもちろん、動画もたくさん撮れちゃうオールマイティなカメラです。
今、買ってもおそらく後2年は使えるしα7シリーズをメインに、サブをα6500でも全然問題ないと思います。

最後まで書かなかったことを書かせてください。
α6500の最大の利点はPlayMemoriesCameraAppsというサービスがあり、カメラ内に追加でほしい機能を足せるのが一番の利点と言っていいでしょう。

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↑アプリの選択画面。


α6500以降に発売されたαではこのサービスが使えないのが難点です。
このサービスを利用した非公式ツールがあり、それを使えばα6500の30分録画制限を解除できます。実際にインストールして使ってみましたが、不具合なく30分以上の録画に成功してます。

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↑OpenMemories:Tweakというアプリ。これ使えば30分制限が解除できる。

128GBのSDXCカード(exFAT)で1時間半回しましたが、録画止まることなく撮影できます。しかも4GBのファイル分割もないのですごく便利な機能で重宝してます。

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35GBのファイルだけど4GB分割はしてない。

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このC0002ってファイルは1時間35分の映像。モバイルバッテリーから給電しつつ撮影しました。

最後に。

α6500を一年半使ってきましたが、やっぱりいいカメラだなと改めて感じました
それを踏まえて次期α(APS-C,フルサイズ)に実現してほしいことを書きますね。
次期αに期待したい機能の一つが、4K60p記録の対応。
今現行の機種は4K30pまでなので60pに対応してほしい所。
そして4:2:2 10bit 内部収録の対応。LogHLGで撮るならやっぱり10bitで撮ってカラグレしたいのでこれもぜひ対応してほしい機能。
高感度耐性の向上。←これはAPS-Cカメラ全般で、拡張感度を含めた高感度に強い動画の撮影ができるようになって欲しいです。
メディアのダブルスロット。←これもAPS-Cのカメラ全般ですが、α6000シリーズの最上位であるα6600もシングルスロットなのでα7同等にダブルスロットにして欲しいのはあります。

要約すると、4K60p 4:2:2 10bit内部収録でき高感度にも強くメディアスロットがダブルでコンパクトなαが欲しいです。
フルサイズでもいいし、APS-Cでもいいのでもっと動画撮影機能を強化したカメラが一台があったらいいなと思いました。
(個人的にα7のボディにAPS-Cセンサーが載った高感度動画撮影カメラが出たら買い。)

ということで、サブカメラにX-T4の導入を検討しているまでです。
ソニーにも頑張って頂いて今年中にそんなカメラが出たらいいなと思ってます。

最後まで読んでくれてありがとう。
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ではでは。

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