7回:ゼロから始める台湾留学

 現在台湾の大学院に在籍していることもあり、たまに留学について訊かれることがあります(最終的に「ケースバイケースだよね」という風に結論付けられることが多いですが)
 知識や経験はシェアしても減るもんじゃないので忘備録も兼ねて残してみようと思います。

1. 学びたい分野さえ決まっていれば良い

 むしろこれが無いと困ります。モチベーション的にも、進学先決めるのにも。自分の場合は文学や映画を始めとする台湾の表象や文化について学びたかったので、台湾に行かざるを得ませんでした。
 このように書くと「なるほどこの人は高校や大学の頃から台湾に興味があり、言語面や資金面でも準備万端であったに違いない。きっとそうだ」と勘違いされるかもしれませんが、実際のところ私は「台湾の文学について何も知らない!学ばねば!ええい、直接台湾に乗り込んでしまえ」と半ば思い付きのような形で進学を決めました。無鉄砲ですね。
 だから進学先の大学も未定だし中国語もゼロから学ばなくてはならない体たらくで、苦労しましたよ、本当。

2. 言語、現地で学ぶと割りと身につく

 今でこそ台湾で何事もないように生活し、講義まで受けていますが、来た当初は挨拶もままならない程度の言語能力で1年間ほど言語だけをみっちり学びました。と同時に進学先の情報を現地で仕入れることも出来ました。講義も開放しているクラスなら潜り込んだり聴講して実際に確かめることが出来るので、現地で慣らすと後から楽になる気がします。
 わからないことがあれば周りは辞書より正確なネイティブだらけですから、方言なども含めて充実の学習環境です。
 あと肝心の進学先を決める際にも現地に乗り込んで色んなイベントや研究会などに参加すると自ずとどこに進学すればよいのか見えてきます(現在師事している教授とは台湾ドキュメンタリー映画祭の会場でたまたま知り合い、その話の席で「よかったらうちの研究所どうですか?」と勧められたのがきっかけでした)

3. 苦労を乗り越えるために必要なもの、食事

 人間どんなに高い志があっても腹が減っては動けません。資金面に余裕のない私は計画的自炊を強いられました。来た当初、1日に使っていいのは150元(550円ぐらい) いくら外食が安いと言っても一食に遣っていいのは50元以内。これでは満足に映画も観られません。
 ここでオススメなのが「電鍋」です。米は150元あれば3キロは買えます。電鍋は炊いてよし、煮てよしの万能調理器具なので1台800元ぐらいの個人サイズを買えば生存確率がグッと上がります。スーパーのおつとめ品コーナーで10元以内の野菜、4割引きシールの貼られた肉などを買い込めば栄養面もバッチリです。
 去年から大学の奨学金をあてがわれて生活が安定し始めましたが、今でも台湾でバイトしてます。これについては別項を設けるぐらい書きたいことがあるのでそのうちに。

4. 街へ出よう

 街へ出ると何かとお金が掛かりますが、おにぎりを握って水筒を持っていけば行き倒れたりはしません(台湾は至る所にウォーターサーバーが設置してあるので水もお湯も飲み放題です)
 言語を学んでいた当時の高雄も今住んでいる台中も何故か悠遊カード(Suica的なもの)があればバス無料(台中の場合10キロまで無料。乗り継げばどこまでも無料)という謎のシステムがあるので市内のどこにでもアクセスすることが出来ます。無料で観られる演劇や上映会も市内のどこかで必ず催されているので、娯楽面でも問題ありません(個人的なオススメは「歌仔戲」です。台湾の大衆文化の粋がそこにはあります。廟などに特設ステージが設置されて週末や旧暦行事の際に催されることが多いです)
 第3回でも書いたように二番館での格安映画も私の心を休ませる場所でした。

 とまぁ今回は貧乏臭い話が多かったですが、次は学習面についても具体的に書いてみようと思います。

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