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私と浦和レッズを結ぶ栄華噺 EP7

2007年、浦和レッズが世界と戦う。
Jリーグのチームが世界進出だ。

クラブW杯

6大陸の王者が集まる大会だ。浦和レッズはACLを制してアジア王者としてクラブW杯に臨んだ。読んで勘違いしないで頂きたいが2007年の事である。今年もACLを制したためアジア王者として再び臨むがそれは先の話だ。世界と戦うとなると欧州との差を知りたくなる。欧州代表はACミランだった。テレビでもACミランが注目された。当然の事だ。ブラジル代表でもあるカカが注目の的だったが、彼を警戒していればセードルフやジラルディーノが筒抜けの所から攻めてくるのは容易に想像が付く。場合によっては遊ばれるのではと思った。だが、これは大会だ。ありがたいことにクラブW杯は日本で開催された。Jリーグのチームがアジア代表として出るわけだ。あっさり散ると恥じる。

初戦の相手はイランのセパハンだった。
(開催国代替枠)
「初戦を突破すれば相手はACミランになる」とかテレビでは注目されていたが私からすると「ACミランが勝てばの話だけどね。」という所だった。観たいのは分かるが浦和レッズが参加している事を忘れて欲しくない。浦和レッズにとって初戦が準々決勝だ。正直、永井がゴールネットを揺らしワシントンが畳みかけるのは出来すぎだったと思う。オウンゴールによる得点は運が良かったが準決勝に進出した。

そして準決勝
浦和レッズ vs ACミラン

胸を借りるつもりで戦うわけにもいかないと思った。警戒すべき選手は多い中、勝ち方があるはずだと思った。横浜国際総合競技場に集まった6万7005人の大観衆の前でキックオフ。

試合は始まると、最初は浦和が主導権を握ったが、徐々にミランへとペースが移る。ミランのMFピルロの無回転FKやカカの個人技による攻撃、浦和の守備陣を苦しめるシーンが続くも前半は0−0で終えた。力の差がありすぎたが一矢報いたようなものだ。

後半に入ると、ミランが牙を剥いた。一方的な攻撃が浦和レッズの壁を壊していく。カカが突破してはエリア内に折り返す。「やはりマークを掻い潜ったか」とセードルフが冷静に流し込んだシーンは、ミランの個人技と連携の融合に脱帽だった。

浦和レッズは諦めなかった。攻めようとした。しかし牙城だった。試合結果は0‐1だ。ACミランが勝つ。浦和レッズは敗れる。3位決定戦がある。ACミランの圧倒的な支配率60%で間髪入れずに攻められた。

誇りを持って戦い、世界の舞台で勇敢に立ち向かった姿勢は称賛に値する。世界に挑み世界との差を感じた瞬間だった。「惜しい」と言われたり「追い詰めた」とも言われたが1点差以上の差を感じたのは明らかだ。

3位決定戦でエトワール・サヘルを相手にPK戦で制した我慢強さと3位で終えた事は大健闘だ。だが、私は勝ち試合よりも負けた事の方をよく覚えている。PK戦だってそうだろう。ゴールネットを揺らした選手よりロベルト・バッジョのように外した選手の方が記憶に残る。「力の差」という言葉が一言の感想だ。悔しさで燃える黒炎は腹の中にあった。

まだまだ書きたい所ではありますが
浦和を書くと熱いですし、
外も暑い事ですし。
今日はこの辺にて。

We are Red’s!!

【あとがき】
本作は読んでいただき、誠にありがとうございました。今後も私は執筆に励み、読者の皆様に感動や発見を出来るよう努めて参ります。


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