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私と浦和レッズを結ぶ栄華噺 EP6

浦和レッズは強いというイメージを持つ方もいるかもしれない。だが、Jリーグ30年の中で1度しか優勝していないのである。前身を含めば天皇杯の優勝回数は自慢要素だが、リーグ優勝しなければいけないというのが私の思いである。その思いが届いたのは2006年だった。

ワンマッチのFUJI XEROX SUPER CUPを制した。相手はG大阪。実に浦和レッズらしい攻撃力で3-1という結果で発足してから初めて制した。前年の2005年はリーグ2位という事も有り形が出来上がっていた。実に好スタートを象徴するかのような幸先の良いタイトル獲得だった。だが、当然その分だけ警戒されるチームになるのも事実だろう。結果論だが警戒を掻い潜るかのような強さだった。

人気と資本力では群を抜く。

そして応えるのが浦和レッズだ。好スタートでリーグを開幕したのは勿論だが、好調を維持する事の方が難しい。さて、この好調がいつまで続くのか。何処で途絶えるのか。気付けば第1節~第8節まで無敗だ。引き分け挟んで6連勝というスタートだった。長谷部、小野伸二、ワシントン、永井、平川、ポンテ、田中達也の存在は大きかっただろう。最後に負けたのはいつだろう。負け方を忘れて勝ち方だけを覚えたのだろうか。1つ連勝が止まってもまた連勝が始まる。

その繰り返しで
恐ろしいほどに順調だった。

実は前半戦から好スタートも埼玉スタジアム2002での試合はどちらかと言えば後半戦の方が多かった。埼スタは熱い。優勝が近付けば近付くほど熱気はどうなるだろう。当然だが沸き立つかのうようにボルテージが上がっていくのだ。勢いと言うか鼓舞と言うのか、それとも両方か。まるで埼スタに「楽しみは後半に取っておきましょう」と伝うかのようなスケジュールだった。当時の浦和レッズは軽快な連携が取れていたわけではない。良い言い方だとダイナミック、悪く言えば強引。鬼のような破壊力があった。そのスタイルは今も貫こうとしている。少し藻搔いているようにも見えるがブレていない。

勢いは凄まじく。

ホームは17試合。15勝2分だった。お気付きだろうか。真っ赤な埼スタで1度も負けていないのである。勢いが途絶える事は無かった。浦和が埼スタで勝つ。浦和サポの大声援が力になる。埼スタが浦和レッズを勝ちに導いてくれる。これに尽きる。偶然から必然に変わった。充実した戦力で勝つべくして勝ち相応しいチームに優勝が与えられる結果、優勝に相応しかったのが浦和レッズだった。初めてJリーグの優勝チームに浦和レッズの名が刻まれた瞬間だった。それはあまりにも強く、圧倒的なチームに変わった。ブッフバルト監督体制の仕上げ3年目だった。因みにこの年はドイツW杯があった。サッカーが盛り上がる年にまた浦和レッズの人気度は高まっていったのであろう。

まだまだ書きたい所ではありますが
浦和を書くと熱いですし、
外も暑い事ですし。
今日はこの辺にて。

We are Red’s!!

【あとがき】
また思っていたより文字数が思っていたより少なかった。本作は読んでいただき、誠にありがとうございました。今後も私は執筆に励み、読者の皆様に感動や発見を出来るよう努めて参ります。



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