2024/4/9

久しぶりに岡山を訪れた。姉の家に荷物を持って行った。姪っ子は明後日小学校の入学式。その荷物を持って行った。その後、後楽園の近くのカフェでゆっくりした。久しぶりに旭川の流れを見ると心地良くなった。よかった。

仕事とは身を削ってやるものだろうか。前職のことを振り返ると心がキュッとなる。

姉たちを家に送った後、丸善に寄った。世界文学の棚の前に行くと気持ちが暖かくなる。暖炉の前にいるような気持ち。世界中の人たちが灯し続けてきた火がここには集まっている。

文化人類学の棚に行くと、道を歩けば神話、という本と目が合った。ベトナムからラオスを文化人類学者が旅した話。思わず購入した。何かの役に立ったらいい。

昨日、高校時代の卒業写真を見返していた。バレーボール部を引退するまでの2年半は苦しかった。そんな思い出が蘇ってきた。引退してから、クラスのバドミントン部、バスケ部の友人達と一緒に受験勉強をした。あの時間は楽しかった。今でも交流がある仲だ。目的が見つかり、それに向かって歩んでいると、仲間が見つかるということを理解した時間だったように思う。

姉に仕事のことを相談した。動いてみなよって言われた。確かにそうだ。ただ、仲間が欲しい。学び合う仲間が欲しい。良い場を作るための仲間が欲しい。そんなことを思う。

岡山まで車で行く際、NPOほうぼくの奥田さんのラジオを聴いていた。福岡の北九州市でホームレス支援を30年前から行なっている方。書いたラジオは、奥田さんと、精神科医の松本俊彦さんの対談だった。

松本さんの安心して人に依存できないが故に人は薬や酒に依存する。依存症の人に取って、酒や薬は松葉杖のようなもの。問題の本質はそこではない。これまでの人生の中でうけた傷、寂しさ、惨めさ、が本質なんだ。そこに寄り添わない支援は支援ではないと言われていたのが印象的だった。

また、アルコール依存の人のための居酒屋を作るという話も面白かった。人との繋がり。良い繋がりを増やしていきたい。もちろんその中には愛憎が混ざり合っているんだと思う。

ラジオが面白かったので、次の対話を聞いてみた。奥田さんと教育実践家の対話だった。小学校の行き過ぎた管理教育について語られていた。足の置き場が決められている。机には滑り止めシート。子供の学びの好奇心を奪い取るような教育に疑問を投げかけられていた。その話を聞いて、姉が小学校教師の道に進まなかった姉のことが頭に浮かんだ。





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