見出し画像

心に残った一節集(7・8月)

「自分らしさ」はいらない くらしと仕事、成功のレッスン 著・松浦 弥太郎

p.38

多くのアイデアは、世の中に埋もれているものに対する気づきです。先入観がなく、素直であればあるほど、はっとする気づきがたくさん見つかります。

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく 著・川内 有緒

p.113  戦争や災害に対する展示について

この社会におけるできごとのすべてには異なる「正義」がある。
〜中略〜
長崎•広島への原爆投下もシリア内戦も、視座が変われば誰かの「正義」がそこにある。そういった「正義」と「正義」はぶつかり合って、砕け散って、その破片はときになんの関係のないひとまで傷つけてしまう。
〜中略〜
「悲劇」を後世に伝えるだけでなく、そこにある多面性、複雑さを理解しながら、一歩ずつ先に進んでいかないといけない。白鳥さんが言わんとすることはそういうことなのではないだろうか。

滅びの前のシャングリラ  著・凪良 ゆう

p.232

「怖いに決まってるだろう。でもこうなる前の世界より、僕はずっと自分が好きなんだ。前の世界は平和だったけれど、いつもうっすら死にたいって思ってた。」
「今は死にたくないって思ってるよ。でもあと十日しかない。悲しいし、怖いし、最悪だけど、それでも、ぼくはちょっといい感じに変われた気がする。あのままの世界だったら、長生きできたかもしれないけど、こんな気持ちは知らないまま死んでたかもって思う」

友樹


p.329

明日死ねたら楽なのにと夢見てきた。
その明日がついにやってきた。
なのに今になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている。
後悔じゃない、もっとやわらかい眩しい気持ちだ。
これを希望と呼ぶのはおかしいだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?