ゆりかごのうた

大変なことをしてしまった、と思う

令和6年4月某日、男の子を出産してから、人生は一変した
睡眠も食事も趣味も、何一つ自分のペースではできず、まだ泣くことしかできない赤ちゃんが何を求めているのかを探り、何度もおむつを替えミルクをあげ、あやしているうちに1日が終わっていく

自分のことについてはいい
望んで子どもを産んだのだから、予想以上に大変だとしても、甘んじて受け入れるしかない
だが子どもにとってはどうだろう
子どもを産むのは親のエゴだと開き直ってはいたものの、か弱い存在を腕に抱くと、その責任の重さにめまいがしてくる
新たな命を産み出すなんて、大変なことをしてしまった…と

自分はもうそれなりの年齢だし、これからの人生は衰えていくだけの消化試合だろう
しかし子どもには無限の可能性がある
次世代へ、また次世代へ…と、可能性のリレーは連綿と続いていく
母がよく子守歌に歌ってくれた、「ゆりかごのうた」を歌って、子どもを寝かしつけながら、自分もまた、可能性を託されて大切に育てられてきた存在なんだな…と涙した

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