見出し画像

家鳴りと低周波騒音


屋内全室で「ブーン」音発生

元々就寝時にプロペラが回るような「ブーン」という音がかすかに聞こえていた。

ある日、その音が二階建て木造家屋全室で聞こえることに気付く。
しかも部屋のみならず、玄関に入ってすぐの空間や、トイレの中でも聞こえている。

北海道電力株式会社に通報

するとかなりの速さで関係者が数人来訪。
漏電検査が行われたが、問題無し。

拙宅敷地脇に電柱が立っていて、屋内とその周辺でも検査をしたが、特に異常は無かった。

ブレーカーを完全に落とし、屋内で電化製品に通電していない時でも「ブーン音」が聞こえることが判明。

「知ったら地獄」の始まり

拙宅内全室で聞こえる「ブーン音」の発生源は、自宅外にある。
窓を開けて頭を突き出すと、その音は聞こえない。
家から出ると聞こえないが、家に入ると聞こえてくる。

ネットで調べて、その音は、「低周波騒音」らしいことがわかった。

何らかの音が聞こえる時、この「屋内で聞こえて、屋外で聞こえない」と「窓を閉めると聞こえて、開けると聞こえない」は、一般的な「誰にでも聞き取れる騒音」と「低周波騒音」を識別するためのポイントになる。

自宅内で「ブーン音」が聞こえる場合、ブレーカーを全て落としてみると、その発生源が屋内にあるのか、それとも屋外かが推測できるかもしれない。

家鳴り

例えば近隣で使用中のエコ給湯器や風力発電等から低周波騒音が出ると、その音は空中や地盤を伝わり、自宅に及ぶ。
自宅建物が影響を受けると、家鳴りになる(共振共鳴)。

太鼓を思い浮かべて欲しい。
太鼓の皮が破れていると大きな音は出ないが、破れていなければ大きな音が出る。

低周波騒音が外部から伝わってきて自宅が振動中は、戸窓を開けると少しは楽。閉めると改悪。
この「戸窓を開けると楽で、閉めると改悪」も一般的な騒音と低周波騒音を見分けるポイント。

大抵の場合、冬は戸窓を閉め切るだろう。
そして万が一、低周波騒音がエコ給湯器から発生している場合は、気温に応じて運転時間が夏よりも長くなったり、出力が上がったりするので、低周波騒音が温かい時期よりも酷くなりやすい。

(2024.1.16 敬称略)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?