No.162 137振

刀 猿正宗

〜由来・逸話〜

細川家に伝来したという架空の刀

伝来の中に登場した架空の刀です。

内容はこんな感じ

細川家の飛脚二人が、江戸へ向かった時の話。

駿河の薩堆山に差し掛かったのが朝の早い時間でまだ通行人も少ない時分、海から大ダコが現れて一匹の大猿を海へ引きずり込もうとしていた。

大猿が必死に岩角にしがみついていたため飛脚が面白がって見物していると、いよいよ引きずり込まれそうになったため、飛脚は大ダコを切って猿を助けてやったという。
助けられた大猿は喜んでいたが、御用箱を奪うと山中に逃げてしまった。
驚いて追いかけたが山中で見失ってしまう。
途方に暮れていると、遥か彼方に大猿が待っていて御用箱を返してくれた。
さらに大猿は長い菰包みを持っており、それも差し出したあと山中に消えていった。

御用箱を取り戻した飛脚たちが江戸についてから菰包みを開けてみると、棒鞘に入った刀であったという。驚き細川の殿に委細を申し上げ、刀も献上した。
研がせてみたところ正宗作であったため、細川家の殿様は喜び、飛脚にも褒美を与えたという。

今で言うラノベみたいなものですね。

〜イメージ〜

大猿

猿のモチーフはいくつか考えたことがあったが改めて。
モデルが違えばまた変わる。
そして、今回はボス猿をイメージ。

〜最終案〜

猿を表現するのに必要な要素とはと考えました。

1.輪郭
2.前に出た口元
3.目元と狭い額

あとは色ですね。

そこを意識してつくってみました。
最後にひょうきんさではなくボス猿的威圧をイメージしてムッとした表情にしました。

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