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【メンバーからの寄稿:2月3日『政策討論会:市民の声をどう政策につなげるか?~市民から議員になって~』】新人議員さんたちの人柄を知ることができました


「所沢市民が手をつなぐ会」のnoteでは、地域の市民活動の告知や報告をはじめ、市政や市議会の動きについてのメンバーの寄稿も掲載します。
今回は、2024年2月に開催された政策討論会『市民の声をどう政策につなげるか?~市民から議員になって~』に参加したメンバー(ペンネーム:ノンノン)の感想です。


 政策討論会『市民の声をどう政策につなげるか?~市民から議員になって~』 
〈場所〉こどもと福祉の未来館 多目的室1・2号
〈日時〉2024年2月3日(土)午後1時30分から
〈内容〉 新人議員5人による討論
〈参加議員〉花岡 健太(日本共産党)※座長、斎藤 由紀(至誠自民クラブ) ※副座長、長谷川 礼奈(さきがけ)、大久保 竜一(公明党)、前田 浩昭(自由民主党・無所属の会)、石本 亮三(ところざわ市民会議)※司会

● 所沢市議会のホームページの報告ページはこちら(←動画でも見られます)。政策討論会報告書はこちら(PDF)

開催日の2月3日がちょうど節分ということで、冒頭、参加議員のみなさんが鬼のお面をつけ、余興的なムードでの開会でした。

はじめに、公聴広報委員長の秋田たかし議員からの挨拶。政策討論会は、平成21年3月に制定された所沢市議会基本条例で年一回以上の開催が定められているとの説明がありました。
今回が13回目の開催で、「市民から議員になって」の視点での新人議員による討論会。現在、所沢市議は33人。そのうち10人が昨年2023年4月の統一地方選挙で初当選の新人議員です。10人全員参加では消化不良になるとの判断で、今回は5人、ほかの5人は来年の参加となったそうです。

つづいて座長の花岡議員からの挨拶ののちに、議席番号順に自己紹介。
市議会ウォッチ初心者の私は議員さんの名前と顔があまり一致していなかったのですが、趣味、好きな食べ物、好きな有名人、アピールポイントなどの身近な話題を通して、一人ひとりの議員さんの人柄を少し把握できたように感じました。
印象に残ったのは、若い男性議員さん二人が「好きな有名人」に先輩女性議員をあげていたことでした(ちなみに、ほかの三人は俳優やミュージシャンでした)。

つづいて、当選後の議員活動・議会活動の取り組み、市民から議員になって変わったこと、議会に対してイメージが変わった点、1期目の議員だからこそできること、今後、政策実現のために取り組もうとしていることなどを順番に発表しました。
有意義に感じたのは、各議員さんのバックグラウンドや、各地元地域での課題、議会での発言での工夫などを知れたこと。党や会派が異なっても先輩議員が後輩議員に情報提供するなど、さまざまに協力されているとも聞き、一市民としては、議会が良好な人間関係で成り立っていることを知り安心しました(本当にそうなのかな?という疑念もなきにしもあらずですが、議会ウォッチをしながらじっくり観察していきたいと思いますw)。

司会を務められた石本議員は、2007年初当選のベテラン。「議員には新人もベテランもなく平等対等。議場の一票も報酬も同じ」と話されていたのが記憶に残りました。

市議会の仕組みや、それぞれの議員さんたちを知る良い機会となった政策討論会でした。当日参加されなかった市民の方々は、動画でご覧になってはいかがでしょうか。きっと、いろいろな発見があると思います。

ただ、個人的には少し物足りなくも感じました。というのも、所沢市は昨年2023年10月の市長選で新市長が誕生し、給食無償化などの子育て支援や中核都市への移行などの大きな政策転換が図られているだけに、立場の異なる議員さんたちの間でのやりとりを聞けると期待していたからで、なんとなくですがNHK「日曜討論」のようなものを想像しておりました。実際は、それぞれの議員さんが「発表」あるいは「説明」する形式で、「討論」はありませんでした。
所沢市議会基本条例」の第17条および「所沢市議会政策討論会実施要綱」によると、政策討論会の定義は「議会及び委員会は、市政に関する重要な政策及び課題に関し議員相互間の共通認識の醸成及び合意形成を図り、もって政策立案及び政策提言を推進するため、積極的に政策討論会を開催するものとする」とされています。今回の政策討論会は、その定義に照らし合わせて若干の違和感を感じます。
ちなみに、手元の辞書では「討論」=「題目についてたがいに意見を出しあい、議論をたたかわせること。ディスカッション」とあります。
「議論をたたかわせる」、そんな政策討論会がいつか実現されることを期待します。

所沢市議会公式チャンネル(YouTube)← 過去の政策討論会や議会報告会も見ることができます。

(寄稿:ノンノン)

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