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「映画マッチング」遍歴

さくまくんが突然白金髪になったあの日がもうとても懐かしく感じます。
そりゃそうもう1年半ぐらい経ってる。
大好きなドラマ班でのラヴィット!出演だったのに突然映った白金髪で全然集中できなかった幸せな記憶が鮮明に残っています。

その白金髪のお仕事の内容が映画マッチングの永山吐夢役だと発表されたあの日、めちゃくちゃ嬉しかったな〜

実写映画単独初出演、ストーカー役、あのビジュアル、いろんな情報が一気にバッと目に飛び込んできてかなりあっぷあっぷしたけど、やっぱり一番最初に出てきた感想は「嬉しい!」だった気がします。

さくまくんが白金髪になってからその理由が明かされるまでの約9ヶ月(長い)の間の私のツイートの一部


映画の公式サイトでは吐夢くんとの相性100%を目指して何回もページを更新したりしました。2日かかった。吐夢もびっくりの執着心の賜物。

映画ってことは予告映像やグッズ、ムビチケ、大量の雑誌祭り、舞台挨拶なんかも待ち受けてるってことかと気づいたときには、公開までの期間がいかに楽しい期間になるかを想像して、これすらもきっと素敵な思い出になるんだと嬉しくなりました。

実際に次々と解禁、発表される数々の情報のおかげで、映画公開までの期間は本当に毎日毎日ワクワクしながら過ごしました。このワクワクしている時間すら愛おしいと思ったりもした。

公開前に衣装展示にも行きました。本物がそこにあるのめっちゃドキドキした。

(残り香を吸う音)

そんなこんなしているうちにあっという間に公開日になり、それから私は待ってましたと言わんばかりに何回も何回も映画館に通いました。


ここでやっと映画の内容の感想に入ろうかな。

初めてマッチングを見た時の感想は、シンプルに「怖い」が大きかったかもしれません。特にあの包丁でのリスカ(もはやリスカと呼んでいいのかも分からない)のシーンが私にとっては強烈すぎた。ムビチケ10枚買っていたんですが「これあと9回も見れるか、?」というちょっとズレた不安に襲われました。あとはやっぱり家系図が自分の頭の中で完成した瞬間が一番おぞましかったかも。

でも2回目を見て、あっこれ2回目からが本当に面白いやつ〜!と気づきました。というのも、やっぱりサスペンス映画なので考察のしがいがあってですね。オタクなので考察したいじゃないですか。オタクなので。そのおかげで2回目からは「怖さ」から離れられる「考察」という仕事ができ、登場人物の言動の理由とか、気持ちとか、そんなのを自分なりに考えながらかなり面白く見ることが出来ました。

ただやっぱりあの包丁でのリスカのシーンだけは何回見ても苦手で、特にあのサクサクという音に毎回ウッ、、ってなっていたんですが、2回目からは「これはキャベツを切っている音‼️これはキャベツを切っている音‼️」と自分の脳に思い込ませて何とか乗り切っていました。

ちなみに2回目以降は展開が分かっているが故に気持ちにも余裕が出てくるので、さくまくん特殊清掃の作業服似合うなとか、作業服脱いだ後に頭わしゃわしゃするのかっこいいな、とか、入院してる吐夢くん(さくまくん)なんかクるものがあるな、とか、輪花ちゃんを助ける吐夢くん普通にときめいちゃうな、とか、吐夢くん(さくまくん)顔が良いな、とか、さくまくんのオタクとしての隠せない素直な感想も持ち合わせつつ見ることが出来る。

特殊清掃の作業服の吐夢くん特に好きです。本当に本当に本当にかっこいい。

皆さんパンフレット見ました?たくさんオフショが載っていて本当にありがたいと思ったんですけどもちろん特殊清掃の作業服姿の吐夢くん(さくまくん)のオフショもあって、見た瞬間に好きすぎて「わたしこれがいちばんすき!!」って謎の自己紹介を虚空に向かってしたりもしました。

パンフレットで思い出したけど、あのパンフレットは映画を見た後に読むことを推奨されていて、というのもネタバレの内容が書かれているので、あれを読んだ後に見るマッチングはまた一味違って面白かったです。

それを言うと小説もそうで、小説の方には映画では知れない登場人物の動向、それに伴った事件の詳細などがたくさん書かれているので、小説を読んでから見たマッチングは、「このときの吐夢こんなこと考えてんだよな〜」とか、「あ〜和田さん(ウィルウィル社のメガネの男の人)って実はもっとやばい奴なんだよな〜」とか、「このとき裏ではこんなこと起きてんだよな〜」とかよりいろいろ考えながら見れて面白かったです。詳細情報持ってより深く知った状態で見るマッチングこんなに面白いんだ〜と思った。自分で1個1個確認し直しながら見ていく感じ。

コメンタリーももちろん聴きました。これに関してはネタバレというよりは裏側みたいなのを知れるのが良かった。冒頭の携帯の画面をスクロールするシーンの手、爪を見た感じさくまくんの手っぽいなって思ってたんですけど確信が持てなくて。なぜならほくろが無かったから。でもこのコメンタリーでほくろがあったらすぐ自分の手ってバレるからほくろ消したってさくまくんが言っててとってもスッキリした。合ってた〜!てか私爪見ただけでさくまくんの手って分かるんだと我ながらちょっと引いた。

このコメンタリー、だいぶわちゃわちゃ!元気!にぎやか!って感じなので映画の怖さを薄める効果もあり本当に良かった。むしろ笑いをこらえるのに必死にならなければならないレベルでした。

↑コメンタリー冒頭10分YouTubeで公開されてる


ここからは登場人物についての感想なんですけど、吐夢くん、輪花ちゃん、影山、みんなそれぞれ理由があって愛に飢えていて、それが故に愛に狂っているんですけど、更にその中の共通点としては家族愛に飢えてることなのかなって思いました。吐夢くんは母親に捨てられているし、輪花ちゃんは母親が家出(実際は拉致された)しているし父親も後に亡くす、影山は母親が不倫相手に夢中であんまり相手にしてもらえていなかった。

そんな3人が巡り会ってぐちゃぐちゃとした関係になっていくわけですけど、そんな3人が、そんな家族愛に飢えた3人が、本を正せば実は血縁関係、つまり家族であったの、本当に皮肉だと思いませんか、、、私はしっかり思いました。でもそこが面白いんだよね。

内田監督が初日の舞台挨拶で、「ただ怖いだけじゃなくて、ちゃんと追い詰められた人たちの愛情の話(極地の)」と仰っていたけど、まさしくその通りだなと思ったし、だからこんなに「怖い」以外の人間味に溢れた色々な感情を持ち合わせながら見ることができるんだとも思いました。

主題歌はAimerさんの「800」という曲なんですけど、この曲の歌詞が私的には吐夢くんにぴったりで、エンドロールで吐夢くんに当てはめては毎回泣いていました。


あとは、輪花ちゃんから吐夢くんへのプレゼントのスニーカーのメーカーがプーマだったり、ジャケットの色がピンクだったりしたことに、制作側からのさくまくんのへの愛を感じたり、吐夢くんが運転していた特殊清掃の車のナンバーが106(とむ)っていうことに気づいて、こういう小細工たまらない〜!!と思ったり。

プレゼントで思い出したけどこのプレゼントを開けるシーンの吐夢くん、恐らく全てのシーンの中でいちばん活気に溢れていて毎回大好きだった。クリスマスプレゼントを貰った子どもみたいに落ち着きのない手つきで紙袋をがさごそする様子とか、入院中だからいつにも増してぱやんぱやんしてる陽の光に透けた柔らかい色の金髪とか、本当にかわいくて大好きだった。

あとこれは余談なんですけど、吐夢くんの「家族は再現できないんで」という台詞がいちばん好きです。いろいろあって刺さるし、寄り添ってくれるような感じもするから。


舞台挨拶の話もしていいですか?ライビュ本当に本当にありがたかったですね。と言うのも、私は舞台挨拶のさくまくんが大好きでして、白蛇のときの舞台挨拶のさくまくんを見て佐久間担になることを決めた、みたいな人間なので、こんなに何回も大好きなさくまくんを見れたのが本当に嬉しかったし幸せでした。

スタイリングも毎回吐夢くんを意識したロングコートで、ロングコート大好き芸人の私からしたら夢のような期間でした。舞台挨拶ではないんですがバレンタインデーの特別試写会と、感謝御礼舞台挨拶、この2つのスタイリングが特に大好き。↓


全部の舞台挨拶良かったけど、やっぱりいちばん大好きだった感謝御礼舞台挨拶、そうですあのお手紙読んだあれ、あの舞台挨拶のお話しようかな。私は映画館のライビュで見ていたんですけど、さくまくんのお手紙で大泣きして映画館を沈めてしまいました。

内田監督→さくまくん→土屋太鳳ちゃんの順でお手紙を読んだんですけど、一番手の内田監督が書いたお手紙がさくまくんと太鳳ちゃんに向けたお手紙だったので、てことはこれ共演者の方に向けたお手紙なんだ!さくまくんは内田監督と太鳳ちゃんに向けて書いたんだ!って思ってて。それはそれは楽しみにさくまくんのお手紙を聞く準備をしていたんですね。そしていざさくまくんの番になって、そしたらまさかの、初手からマッチングを見てくれた人、ファンの人への言葉がさくまくんの口からわーって出てきて、びっくりして嬉しくて泣いてしまいました。本当に想定外すぎた。声出しそうになりました。

↑さくまくんのお手紙

学生の私が一番興行収入に貢献できる方法はどれだ!?と考えに考えてムビチケを10枚買ったり、その内の1枚をスマホケースに挟んで周りの人に映画のことを紹介する時に見せてみたり、グッズも朝一で映画館に行って両手に抱えながらレジに持って行ったり、他担を誘って見に行ったり、1人でも何回も見に行ったり、感想をたくさん呟いたり、小説を買って読んだり、サントラCDを買ったり、全部全部見返りなんて求めてなくて私がやりたくてやったことだけど、そうやって「ありがとう」って言われるとやっぱりどうしても嬉しく思えてしまって泣きました。現金なものです。

↑内田監督のお手紙と土屋太鳳ちゃんのお手紙

内田監督のお手紙はみんなのお父さんみたいな暖かさがあり、土屋太鳳ちゃんのお手紙はマッチングの中の登場人物は生きているんだというのを感じる部分があり、どちらもとても感動してバスタオルを持っていかなかったのを後悔しました。

あと、2人のお手紙の中でさくまくんがいろんな言葉でたくさん褒めちぎられ、尊敬されているのが自分の事のように嬉しかったです。

さくまくんはとっても素敵な人たちに囲まれてたんだな。

あとあと、この舞台挨拶のときのさくまくん、隙を見てカメラにかっこいい顔をしたり、ライビュカメラの向こうの各地の映画館にいるオタクに話しかけてくれたりもしました。

これって私が大大大好きな誰も置いていかないさくまくんで。2年半前に見て好きになった白蛇の舞台挨拶のさくまくんと同じで。てか変わってなくて。また見れたのがほんっっとうに嬉しかった〜大好きだった。

太鳳ちゃんのイヤリングが落ちちゃったときに「厄落としになりましたね!」ってポジティブに変換してスマートに拾ってたのも好きだったし、太鳳ちゃんが言葉に詰まっちゃったときに「全然大丈夫よ」って何回も言ってたのも好きだったし、舞台挨拶3時間ぐらいやりたいー!って本当に楽しそうにしてたのも好きだったし、舞台からはけるときに「ありがとう」の手話をしていたのも好きだった。これは毎回必ずだったな。

この日の1回目のライビュが切れる直前に、大きな声で「大好きだよー!」ってこちら側に向かって言ってくれたの来世まで覚えてたい。

長くなってしまいましたけど、映画マッチング、本当に面白かった!楽しかった!

1本の映画に対してここまで入り込んで知ろうとしたことって初めてでした。

雑誌は全部映画が公開されてから読んだんですが、さくまくんの吐夢くんに対する向き合い方を知って、過去に色々あって愛に飢えている吐夢くんが、まず最初にさくまくんみたいな愛に溢れた人間に愛されて良かったなと思いました。

というかまずこの作品自体が、制作陣からの惜しみない愛に溢れています。マッチングに関するほぼ全てを拾っていちばん感じたことはこれです。

まだまだ映画館の大きいスクリーンと大きい音でマッチングを体に取り込みたかったけど、円盤が出ることを期待して、今度はお家で何回でも吐夢くんたちに会えるのを楽しみにしておこうと思います。早く死ぬまでお幸せになりたい。あと続編も、、、

ごちゃごちゃ記録

映画マッチング、最高〜!ありがとう。

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