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事件は起こった


ぷりんさんが

お空組になる準備を始めてから
5日目の朝になりました

結構気持ちに

アップダウンが激しく
時に生理前も重なり
気持ちがフッと落ちる事も

このnoteを初めて

過去の思い出と
振り返り
自分をもっと強く
高めて行けたら
素敵だなと思っています


さて本題へ

ペットショップ勤務から
繁殖場勤務へと移動した私は
パピーミルの現実を目の当たりにし
犬達の幸せを願う事で
トリマーへの道を選ぶ決意をします

繁殖場での勤務は

成犬だけの部屋
仔犬を抱えた成犬の部屋が
それぞれ小型犬と大型犬で
さらに区分けされていました

最初は

小型成犬の部屋メイン
仕事を覚えそれに慣れたら
今度は子犬を抱えた成犬の部屋
の仕事を先輩のに付きながら
覚えます

先輩たちは

慣れた様子で
淡々と仕事に打ち込み
あまり多くは
話しませんでした

仕事は掃除がメインです

汚れた新聞紙を片付けては
掃除をし
また切り刻んで入れる

そんな作業の繰り返しです

それでも仔犬は可愛いもので
灯りの少ない部屋で
仔犬にお乳をあげる母犬も
優しくおとなしい子ばかりでした

ある日

仔犬の部屋をそうじするように
指示をもらい
任されたところを
お掃除していました

その場所には私1人でした

大型犬の仔犬部屋は
母犬スペースの上に
その仔犬たちを入れる
ケージが設置されていました

子犬の部屋の掃除が終わる頃

先輩から
こちらを手伝う様に
声がかかりました

指導は強めの方で

のんびり作業をしていると
「遅い」と言われてしまうことは
日常でした

気持ちは急いでいても

先輩との経験値の穴埋めは難しく
大抵は「遅くない?」と
叱責されてしまいます

こんなことは

どこにいっても
ある事なので
気にせず明るく努めていました

そして事件は起こります

仔犬のケージ掃除が終わった私は
呼ばれた所へ向かいます
先輩に新聞紙を渡されて
破く作業をしていると
しばらくして

ギャンッ‼︎‼︎

と何かが鳴く声が
仔犬をケージに戻したかと聞かれ
戻した事は伝えると
先輩は鳴き声の方へと急ぎます

あー!落ちた

と先輩の声が
私が先程まで居た場所から
聞こえました

私も心配になり

先輩の所へ急ぐと
ハスキーの仔犬が
1匹下に落ちてしまっていたと
いう状況だったという事でした

心臓がドキドキしました

ケージの入り口が
完全に閉まっておらず
仔犬が落下してしまった
そんな状況でした
ケージの入り口は10センチほど
開いた状態でした

とにかく仔犬が心配でした

しかしその時仔犬はケロッとした様子で
母犬のお乳をまた飲みに行こうと
よちよちと歩く姿を見せていました

先輩も

様子は見るけど
大丈夫そうだね
だけども気を付けてね
と注意を頂きました

朝の朝礼で


先輩は事件の事を報告します
嫌な役を担って下さった先輩に
本当に迷惑をかけたなと
一緒に謝ったのを覚えております

その時社長は

わざとではないのですから
またより一層注意をして
取り組んで行ってください
と励まして下さいました

しかし事件は終わりませんでした

翌日

ハスキーの仔犬の様子が
おかしいということで
母犬と部屋を別にし
住み込みの方が
様子を見ていた所
結局一晩死んでしまったのです


私は申し訳なさとショックで
悲しくなりました

ハスキーの仔犬と母犬に
何度もごめんねと謝ったところで
その子を返す事はできません
それでも仕事は始まるので
いつもの作業へと戻ります

自分の不注意で起きた事件
取り返しがつかない事は
命に関わる仕事をしている以上
起きてしまう
だからより注意して
2度とそんな結果を招く事は
起こさない努力をする

心にそう誓いました

今ここで
ここでトリマーになる事を諦めたら
それこそハスキーの仔犬は
報われないと自分に言い聞かせました

職場の方も

残念だけど
悩みすぎは良くないよと
励まして下さいました
普段厳しいのは
命に関わる仕事だからなのだと
改めて感謝をするのでした

それからは

少しずつ仔犬の世話も
任せてもらえる様になったり
職場の方に支えられて
働く事ができました

動物のお仕事をしている方々は

心が優しく
思いやりが強く
とても真面目で
好きだからこそ
真剣なんだという事も
この職場で教わった事でした

パピーミルという言葉は

当時の表現としては
聞き慣れないものでした
後にパピーミルだと連想するわけですが
そこで働く方々は
犬が好きでそこにいる方だったなと
今でも思っています


ここで学んだ事は

間違いなく今の私への
ステップアップであり
素晴らしい経験です

そして

専門学校の入学が決まり
退職をする事も決まり
いよいよトリマーの道へと
新しいスタートを始めるのです

私がトリマーになる
きっかけを与えてくださった
当時の職場の皆様と犬達に
心より感謝を込めて。。。♡
ありがとうございました。

しろくまぁ

゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜
今日も最後まで
読んでくださり
ありがとうございました

トリマーとして10年15年ですが
まだまだ人間としても技術者としても
未熟であると日々実感します

noteを通して
過去を振り返る事が
私自身の新たな発見に
繋がる事を信じて

これからも出来る限り
伝えて行きたいと
思います(^ ^)

゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜



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