数日ぶりの日記

 BS4Kにて、本日放送予定。私は家にアンテナがないので見れないけれど、本当に見たい…

 NHK世界の建築シリーズの中で、京都大徳寺が特集される。そして大徳寺を舞台に、「音禅法要」という、神道と仏教が共に祈り、音と禅によって行う法要が紹介される。世界に類を見ない「音禅」というあり方は、日本だからこそ生まれたものであり、世界に注目されている。総合監督は音楽家で禅美学者のツトム・ヤマシタさん。心から尊敬する音楽家。ちなみにツトムさんのお父さまは、軍隊のものであった吹奏楽を戦後日本において初めて義務教育の中で部活動として立ち上げた山下清孟さん。ツトムさんがクラシック、現代音楽、ロック、宗教と活動の土台を順に変えられてきたことには深い根拠をお見受けするけれど、どこのジャンルでも必ず国際的に注目されるのがさすが一流の方だ。
 ツトムさんとは近年交流させていただきお世話になっていて、よく仰せられるのが、「良い音」「良い響き」という言葉。「音楽」ではなくそれ以前の「音」のこと。

 音楽というと、構造的なものが発生していて、何かのメロディや全体像のようなものを想像してしまうけれど、「音」というのはもっと本質的なものをおそらく意味していて、その奏者の肌や心、精神などに感じる。不思議と「音」というキーワードでツトムさんから励ましをいただくと深みがあるあまりに感動して涙が出る。京都大徳寺で起きている「音禅法要」は、何百年という長い単位で見たときに、遠い未来にも存在している強い根拠がある。ツトムさんのお仕事を近くで拝見させていただいているのが本当に貴重で本当にありがたい。


以下、放送内容:
午前6時15分~ 午前6時40分
~人が祈りを捧(ささ)げる空間~「大徳寺 日本」
 京都大徳寺。鎌倉時代末期に創建された禅寺で、禅の心を支えてきた建築物が境内に数多く並ぶ。枯山水の石庭、草庵風の茶室など、禅宗が残した日本の建築文化がここにある。
京都大徳寺。鎌倉時代末期に創建された禅寺。応仁の乱で焼失した寺を再興したのは一休宗純和尚。以来、禅の心を支え続けてきた建築物が境内に数多く並ぶ。枯山水の石庭、わび茶の思想を体現する草庵風の茶室など、禅宗が残した日本の建築文化がここにある。狩野探幽が描いた龍が天井から見下ろす法堂での特別な音禅法要では神道と仏教が共に祈り、そしてサヌカイトの演奏。願うは世界平和。700年続く祈りの声が堂内に響き渡る。
https://www4.nhk.or.jp/P5488/

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