見出し画像

理学療法士の転職|面接する人の立場からみると

こんにちは!

横浜・関内のパーソナルトレーニングジム・コンディショニングサロン代表の青木です!


今回は、転職する時に避けては通れない面接についてです!!


これはみんな嫌だと思うんですよね・・・

面接官していてもかなり皆さん緊張しています。

しゃべっていることがだんだん意味わからなくなってきたり、

真っ白になってしまったり、

声が小さくなってきたり・・・


でも逆に言うと、最高に自分をアピールできる場所でもある。

要は捉え方といいましょうか。


外来整形クリニックを元にお話ししていきます。

入院と違って即結果を出さねばいけない世界です。

その点を踏まえてお話していきます。


<簡単な自己紹介>


名前:青木涼平

経験:理学療法士11年目、トレーナー歴11年目

現在はパーソナルトレーニングジム・コンディショニングサロンの代表

<勤務歴>
2009年:

東海大学医学部付属大磯病院勤務、東海大学スポーツ医科学センター

2014年:

二宮しおみクリニック科長

通所施設立ち上げ、施設長兼務

2014年:

Dr.KAKUKOスポーツクリニック 室長

2016年:

お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニック フロア長


エントリーシート・履歴書は何を見るか?

結構ちゃんとみます。

重要順に、「◎、○、△」で書きます。

△文字が綺麗か(直筆の場合)←カルテや計画書に影響出る

○誤字脱字がないか←基本中の基本

○出身校(高校・大学・専門)←ある程度能力わかりますので・・・

◎経験者であれば勤続年数←こことても大切!こことても大切!後にしっかり書きます。

○資格←何もないのはちょっと辛いです。

    履歴書を横一列に並べたときに、どうやって目立つのか?


一つ一つみていきましょう!


文字が綺麗か、誤字脱字かないか

あたりまえ!!と思っている方が多いと思いますが、

外来や患者様へ渡す書類が汚いとクレームが来たりします。

計画書はお金が発生するものです。

きちんと誠意をもって書く必要があります。

介護保険はさらに書類が多いです。

書類の処理が苦手・・・

で通用する世界ではなくなってきました。


出身校

基礎学力が高い方は話していて頭の整理がとても上手です。

論理的な展開も出来ます。

外来臨床は論理的な考え、推論が即出来ないと大変です。

イメージしてください。

外来運動器は20分であいさつをして、

評価・治療・次回のエクササイズ内容計画書を書いて、終了です。

結構シビアな世界です。

これを20人とこなさなくてはいけません。


患者様の前で、

えーっと

うーんと・・・

と考えている時間はありませんし、信用を即失います。


資格

取りなさい!!とは言わないのですし、

また、資格コレクターになっても仕方がないのですが、

何かしっかりやってきた証をみせていただきたいのです。

クリニックにはやり方が決まっている場所もあれば、特殊テクニックを使う人達もいます。

信じる者は救われるではないですが、何もないと引き出しが少なくなってしまい、なかなか患者様を良くできなかったりもします。


持っている資格でどれくらいの難易度でどれくらい勉強してきている”人”なのかもわかります。


例えば、

・鍼灸師

・あん摩マッサージ師

・AT

・ケアマネ

・住環境福祉コーディネーター

・3学会合同呼吸療法認定師(私はこれ取りましたが、喪失してます)

・NSCA

・マッケンジー

・徒手療法・・・・・

・アロマ

・○○研究会


ダブルライセンスの方は勉強量が圧倒的に違いますよね。

3年ほど通いなおしていますし。

ATも協会推薦が出ないと取れなかったり、専門学校でカリキュラムを履修しなければなりません。

何もないのと同様で一日勉強会出れば取れるような○○研究会認定などはあまり参考になりません。


勤続年数

1年間に3か所病院を変わっていた方がいらっしゃいました。

さて、どう思われますか?

一か所の業務をしっかり覚えるのにも軽く半年

ローテーションなど、組織の動きがあれば、数年

くらいはやらないと”仕事”はできていませよね??


こういうところはかなり細かく聞きます。

なぜか?


入ってすぐやめてしまったらスタッフも大変

担当に入った患者様も大変迷惑されます。

何かそこでの人気や出来ることをやり終えてから次へ行く。

これが鉄則です。

しっかり手続き踏んでいるかたもいらっしゃいます。



たったこれだけの紙の書類でもここまでみています。


面接のときの注意点は?

場所によっては、実技、レポートディスカッションなどがありますから、それはもう緊張します。

事前にしっかり聞いておいてください。


何を見ているか列挙していきます!

・清潔感

・身だしなみ

・声の大きさ

・目線(合わせられるか)←患者さんと目を合わせられない人がたまにいます。


何を聞くか?これは人によると思いますが、

・志望動機(エージェント経由の人は内容一緒なので、聞いてません)

・前の病院で何をしてきたか

・失敗したこと

・嬉しかったこと

・ここで何したい?

・10年後何したい?


私はいつも同じ質問しますが、この質問クリアできる人は一緒に働いていて問題ないです。


・失敗はみんなしますが、その対処や何を学んだか

・嬉しかったこと、その方の嬉しさの閾値がわかります。やはり一緒に働くわけなので、人間味がないと!!

・ここで何したい。は言えない人が多いです。

~NGワード~

一生懸命頑張りたい!!

貢献したい!!

これだけしか言わない方も多く、

どこでも出来るのと、口だけで行動しないタイプ・・・


この狭い世界で年間数十人面接するので、インパクトがないと・・・

3年修行して国にもって帰りたい!!

新しい知見を学んで地域に行きたい。

5年で絶対やめます!!

前のところが給料安すぎて生活出来ないです!!


とかはっきりいってくれたほうが潔く、こちらも考えやすいです。

人員配置や患者さんの数・スタッフ数バランスなどを考えなくてはいけないので、ガッツは大事なのですが、具体性がないのが一番つらいです。

あと、給料の話しない方多いですよね。

条件交渉はしてくださいね!

労働と対価ですからね!!



こうみていると中々狭き門!!

と思われるかもしれませんが、

外来クリニックは超狭き門だと思ってください。

医師を頼ってクリニックに来る

セラピストにオーダーが来る

改善できた!!

患者さんの信頼、医師の信頼、仲間の信頼、が少しずつ構築されてきます。

新卒をとるより、選りすぐりの腕利きを雇いたくなります。


ノーチャンス?

ノーチャンスではないです。

全く整形経験がないスタッフを合格にしたことがあります。

言ってることちがうじゃーん!!


いえ、とても論理的で頭の回転が速かったのです!

他の分野しか勉強していなかっただけであって、

学び始めたらこういうタイプの人はかなり強い。


一発NGは?

画像2

人の話を聞かないで、自分の話だけをする人

患者さんは悩みを持っています。

痛みを持っています。

解決したいです。

話を聞いて欲しいです。



どうでしょうか?

参考になりましたか?

かなりの数を見てきましたが、セラピストってちょっと特殊な職業

いってみれば皆様職人気質。

昔はよかったのかもしれませんが、

癖が強いと患者さんと喧嘩する人も出てきます。

ちょっと注意。外来は特に。


最後に番外編!!



エージェントを使うか?

画像1

できれば自分の力でツテや直接見学申し込みをして探して欲しいです。

なぜか、、、


エージェント裏話。

まいなび、

PTOTSTワーカー、

PTOT人材バンク、

などなどコメディカルの会社はかなり増えています。


エージェントは歩合です。

入職が決まれば自分の評価になります。

な・の・で、

とにかく人数が欲しい、入りやすいところを積極的に薦めてきたりします。

要は、自分の適性と病院の求めていることを無視されることがあります。

エージェントにもよりますが、もっとプロ意識をもって欲しいといったことがあります。


入った後に話が違った!!

と言ってやめていってしまう人もいます。

おいしい話しばかりされる場合は注意ですよ~~~




いただいたサポートは施設備品に使わせていただきます!