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自費で受けるリハビリテーションのメリット・デメリット

こんにちは!
YOKOHAMA STRENGTH & CONDITIONINGの青木です。
本日は「自費リハビリのメリット・デメリット」ついてです。

最近、自費でリハビリを受けられる施設が増えてきています。

株式会社「ワイズ」が運営する脳梗塞リハビリセンター
STROKE LAB
理学療法士が開業した整体施設など

見ていると脳梗塞後遺症の方向けのリハビリが多いように思います。

なぜ自費でリハビリテーションを受ける人が増えているのか?

まず下記の2つの図を見てください。

下記図は厚労省より引用させていただきます。https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000177426.pdf

役割(リハビリ)

リハビリ概要

赤枠で囲った部位をみてください。

標準算定日数というのは簡単に言うと、
脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)なら保険のリハビリは180日までですよ
運動器疾患(変形性膝関節症・肩関節周囲炎・腰椎椎間板ヘルニアなど)なら150日以内ですよ

と決まっているのです。
ですから、この期限内になるべく改善できるように、と我々医療人は頑張りますし、患者様・ご家族含め努力をしていくことになります。

リハビリを続けていると、
脳血管疾患の場合は期限が来ました。

入院でのリハビリはそこまで!
あとは介護保険に移行してくださいね。

となるわけです。

運動器疾患も期限なのでそろそろ・・・
ということが起こり、改善しきれていない患者さんがいろんな病院を渡り歩く、ということが起きます。
基本的に、改善しそうな根拠がある場合はしっかり継続して診ることはできるのですが、手続きの問題で一度終わりにするクリニックが多い印象です。

期限内(180日・150日以内)に良くなるのか?

良くなるの定義が難しいのですが、もともとの機能を大きく損なってしまいます。
それを元通りにする、というのはどうでしょう?
ヒトは機械と違うのでパーツを変えれば元通りというわけにはいきません。
特に脳血管系の損傷は指令を出し・感覚を受けとる脳の機能が大きく損傷します。
また、運動器は病院に来るときにはかなり痛みが強い状態できます。
詳しく診ていると、原因は今回痛いところではなく、違うところが根本。
ということが良くあります。

例えば、左膝が痛くて来たけど、右膝の靭帯が緩く、筋力が弱い、どうにも支えられないから、左足で頑張りすぎた。
などあります。

さらに、

腰が痛くて来たけど、
問題は腰ではなくて、デスクワークで座りすぎて、股関節の筋肉が硬くなり、
代償的に腰椎に負担をかけすぎた結果・・・
など外来をしていると様々あります。


一つ一つの原因を追っていくと到底期限内ではよくならない方が非常に多い印象です。

それでもどこでやっていいかわからない。
もう少しすっきりさせたい。もっと動くようにしたい。
という患者様のニーズにこたえるように出来たのが自費のリハビリといえます。

自費リハビリテーションのメリット


自由契約になりますので、期限はありません。
病院・クリニックでは現在セラピストを指名するということはできません、自費で開業している施設であれば自由に選択できます。
実績もWEB上に載せている方も多いですから、じっくり選ぶことができます。最近ではツイッターでも良く発信されている方も多いですね。
施設が存続する限り、データが蓄積していきますので、お身体の状態を常に把握することができます。
サービス・接遇が病院と大きく異なります。
とにかく情熱があり、知識、技術ともに優れたスタッフが多印象です。


自費リハビリテーションのデメリット


医療機関ではなくなります。保険は使えません。
(一部病院でもやっていますが、自費の扱いとなります。)
自己責任の中で実施する必要が出てきます。
料金は通常医療機関でお支払いしている金額よりは高いです。


私のクライアント様の中に、自費で歯科治療をされている女医の先生がいらっしゃいまして、その先生は「保険は最低限の保証」とおっしゃっておりました。

当時、医療機関で働いていた私はかなり衝撃を受けました。
痛いところの解決や最低限の生活を営めるようにするのが医療機関の役割であれば、それ以上を求めるのなら、自費でのサービスになりますね。

最後に

外国の方を数多く経験することが多かったのですが、
外国の方はリハビリに対してとても熱心でした。
「次までに何をやればいい?」「他にもないのか?」
どれくらいやりました?
「1時間みっちりやった!!」
と教えていないこともやってくるくらい気合が違いました。
よくよく話を聞くと、
海外では保険が高い。病気になってなんかいられない。
良くなる方法ともうならない方法を教えてくれ
と言われたのです。

このモチベーションの違いは、パーソナルトレーニングを受けている方も同様で、治療効果にも大いに差が出ているように個人的に思いました。

今回のコロナ禍でよくわかったこと、
不要不急とは・・・
予防できる・自分でなんとかできることが多いのではないでしょうか?

病気にならない、未病予防

一気に加速しそうですね。

まとめ

医療保険制度の問題もあることから
自費リハビリテーションが増えてきました。

メリットは納得いくまで施設を利用できる。

優秀なセラピストと巡り合うことができる。
デメリットは医療機関ではなくなる場合が多いため、自己責任になることがある。

料金は保険と比較すれば高い。

特にカラダのことですから信頼のおける機関に預け、メンテナンスをしてもらうということが大事な時代になってくるように思います!


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