見出し画像

はじめに

私も、このジュエリー業界に入って早や13年が経ちます。

宝石集散国であり言わばジュエリーのメッカでもあるBangkok、ダイヤモンドの世界市場であるイスラエルのRamat Gan、その他パワーストーンに用いられる水晶系の宝石が圧倒的に安い中国、世界のファッションが発信されるパリコレのParis、もうひとつのダイヤモンドマーケットであるベルギー・Antwerp、ダイヤモンドが多く採掘されるコンゴ(DRC)、超バブリーなアラビアンナイトでもあるDubai、などなど仕事で飛び周り、時には移住を重ねながらもこれを続けていくと、いやでもこの業界の世界的な全体像が見えてくるものであります。

日本のジュエリーの歴史は、浅い。

その為か、まだまだ消費者の方が“よく解っていない”状態でジュエリー(今回の場合だとダイヤモンド)を購入されることもあるでしょうし、また、“本当の話”を知ればもっともっと納得してジュエリーを選べる、あるいは楽しむことができると思うのです。

そこで、今回第一部ではそんなジュエリーの中でもダイヤモンドにスポットをあててみました。

ジュエリー店の店員さんは、嘘を言っているわけではありません。ただ、“本当”のことを言わないだけなのです。

この連載は、ダイヤモンドの専門書ではありません。ダイヤモンドの専門知識は今日ではインターネットでいくらでも検索できるでしょう。

業界側にいる人間があくまで消費者の目線に合わせて書いたもので、専門用語も出さざるを得なければ詳細に解説していきたいと思います。言わば業界の暴露話も織り交ぜていき、婚約指輪購入を検討されている男性の方向けにダイヤモンドの選び方をずばりお伝えして参ります。

1日5回の講義に分けたとして計35回、1週間分のボリュームです。1記事1分で終わるものもあればきちんと理解するのに5分ほどかかるものもあるかも知れません。いずれにしても全部で1~2時間程度のボリュームで、うまく活用すればすぐに数万円~数十万円分の価値あるダイヤモンドの選び方ノウハウを学ぶことができます。これはつまり、価値あるダイヤモンドをそれ相当安く手に入れることが期待できるというものです。

日本のジュエリー業界より怒られるかも解りませんが、高級なイメージがある一方“怪しい”イメージも拭いきれない日本のジュエリー業界を、この度の連載企画でありのままオープンすることにより、消費者の方にジュエリーをより理解していただき、少しでもジュエリー産業が盛り上がっていけばと考え、連載をはじめる次第です。

なお、本連載は今のところ、次のようなお題で進めて参りたいと考えています。

◆ダイヤモンドのスマートな選び方
◆金は売り時?買い時?[第二部]
◆給料3ヶ月分、あれはウソです。[第三部]
◆ブランドジュエリーの正体[第三部]
◆婚約指輪がダイヤじゃなくてもいい訳[第三部]
◆ジュエリーの値段はいかにしてつくか?[第三部]
◆ジュエリーを本音で考える[第三部]

また、本連載第一部である[ダイヤモンドのスマートな選び方]のノウハウを理解すれば、次のような事が期待されます。

◆ダイヤモンドの本質を理解することができる
◆ダイヤモンド購入者としての心得を知ることができる
◆ダイヤモンドを納得して購入することができる
◆自分が本当に求めているダイヤモンドはどんなものかが解る
◆場合によっては数万円~数十万円相当の価格を抑えてダイヤモンドを購入できる
◆婚約指輪を渡す時に「自分が何故そのダイヤモンドを選んだのか」を説明できる


■次回の講義は下記よりお進みください。

【講義一日目No.1】ダイヤモンドを判断する最終要素とは

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?