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【講義二日目No.3】店員さんが教えてくれない4C、ふたつ目は色

ふたつ目のCは色、つまりカラー(Color)です。

ダイヤモンドは色で大別すると無色透明のものと、カラーダイヤモンドに分けられます。ここではまず、一般にも出回っている無色透明のものから触れていきたいと思います。

百聞は一見にしかず、ここでもまずそのグレード内容を見てまいりましょう。

ご覧のようにカラーをDからZまで評価し、Zにいけばいくほど黄色味を帯びて参ります。

ひとつだけを見ても非常に解りづらく、薄い黄色を帯びてくると一般に評価は下がりますが、その黄色も濃くなれば今度はカラーダイヤモンド(イエローダイヤモンド)として別の評価がなされます。

ただ、Zなどのライトイエローではまだまだカラーダイヤモンドとしての評価は高くありません。あくまでもLIGHT(薄い)レベルなのです。

つまり、イエローダイヤモンドを考慮してもここではZに近づけば近づくほど色の評価は下がると言えます。

また(余談として)、前述したように基本的には黄色味を帯びていくのですが、それに茶色味(ブラウニッシュ)や灰色味(グレイッシュ)が混ざってくるものもあります。

さて、ここでもまず鑑定機関がどのようにそのカラーを決めていくかを解説してまいりましょう。

鑑定機関やダイヤモンド業者は「マスターストーン」なるものを持っています。

マスターストーンは鑑定機関でも手に入りますが、要は色見本です。このマスターストーンを白紙の上に置いて見たいダイヤモンドをその横に置いてカラーを見比べる、といった方法です。

意外に原始的に思われるかも解りませんが、色を判断するのには機械では判別できず、人間の目をもって評価をしているのです。


■次回の講義は下記よりお進みください。

【講義二日目No.4】カラー鑑定の実情

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