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【講義一日目No.3】ダイヤモンドの4Cとは

さて本章の要となってくる4Cですが、ダイヤモンドを評価する際の基準として定めたものです。これは米国宝石学協会(GIA=Gemological Institute of America)がダイヤモンドを評価する際の基準として定めたものです。

4つの視点から評価をするもので、今日では世界規模で通用される評価として定着しております。

ベルギーやイスラエル、近年ではインド等世界のダイヤモンドマーケットで取引される価格も、この4Cに沿って取引されます。

ただし、どんなに優れた基準を設けてもその評価を決めるのは人間の目であり、あるいは評価を決める人間の目が優れていても4Cもまた人間が定めた単なる“基準”に過ぎず、要するにこの4Cが「すべて」では決してありえません。

しかしながら価格はこの4Cを元に取引されていますから、ここに大きな落とし穴(もしくは狙いどころと言ってもいい)があるのです。4Cのグレードがひとつ違うだけで
何万、何十万も変わってくるのがダイヤモンドであり、上を見ればそれこそキリがありません。

これは、ダイヤモンド自体の取引をしたことがないと当然解るはずもありません。経済学を教える大学教授が実際に会社を起こして必ずしも成功するわけではないのと同じで、頭と体で理解するのはそれぞれ違います。

ジュエリー店でもすべての店員さんがダイヤモンドの取引をしているわけではありませんから、こちらも最低限のポイントを抑えていけば対等の会話ができるようになります。


■次回の講義は下記よりお進みください。

【講義一日目No.4】ジュエリー店員の立場

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