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猫を保護するということ

ねこのまについて

まず初めに、ねこのまの取り組み

をご一読いただけると幸いです。

保護猫たちの様子

先月新たに三毛猫4姉妹と白黒チョビくんをお迎えして
再び賑やかになったねこのま。

多様な月齢の子達をお預かりすることになったので、それぞれの成長に合わせたフードをあげたり、新入り猫たちの個性もだんだんわかってペースが掴めてきたきたころ…

ねこのまに新たな保護猫がやってきました。

新入りポッキー

11月1日に保護されたので、名前はポッキー。
保護当時で、推定生後1ヶ月ほどです。

ポッキー保護の経緯


郡上八幡のとある観光施設で3日ほど彷徨っていたところを保護(?)されました。近くに母猫らしき猫は見当たらなかったそうです。
誰が最初に保護(?)したのかは不明。
「かわいそう」と思ったのか、はたまた周辺に飲食店があり観光客も多数出入りする地域なので衛生上の問題があると思ったのか…
いずれにしてもこのまま放って置けおけないと判断してダンボールに入れて保護(?)して、某観光施設に預けられたそうです。
施設の方は、とりあえず逃げないようにダンボールに蓋をして施設の一角で保護(?)していたようです。
保健所に連絡しましたが対処してもらえるわけもなく、どうしたら良いかと途方に暮れたまま半日ほど経過していました。

ねこのまのボランティアさんの1人がたまたまその施設で働いており、用事で立ち寄ったところ、朝から水もご飯ももらえず段ボールに蓋をして閉じ込められたポッキーを見てあまりにも不憫に思い、「自分が責任を持って保護する」と決断。
ねこのまでは一連の経緯を伺って、保護主であるねこのまボランティアさんが1人自宅でポッキーのお世話するよりも、ねこのまで他の猫たちと一緒にした方がお世話の負担もボランティア同士で分担できるし、他の猫と関わることで社会性が身に付くだろうと言うことで、ポッキーを新たにねこのまに迎え入れることになりました。
ねこのまの定員は5匹までとしているのですが、ポッキーを入れて8匹。
すでに定員オーバーですが、断る理由はありませんでした。

保護主さんの腕で安心して眠るポッキー


先輩保護猫の仲間に入れてもらいました。

中途半端な善意が法にふれる??

今回のポッキー保護の一件について、
最初にダンボールに入れた人は、もしかして「かわいそう」「なんとかしてあげたい」と言う思いからの行動かもしれません。
逃げないようにダンボールに入れて蓋をしたり、水も餌もあげずに放置しいたのは「気がつかなかった」「どうしたら良いかわからなかった」かもしれません。
しかし、悪気がなくても、今回の保護のすべての行為が
動物愛護管理法の動物虐待にあたる可能性があります。

無知のまま、中途半端な気持ちで「子猫(野良猫)を保護する」ことによって、気付かないうちに犯罪を犯してしまう可能性があると言うことを改めて1人でも多くの方に知っていただきたいなと思います。

野良の子猫を見つけたらどうすれば良いかについて、分かりやすく解説しているサイトがありましたので一部引用させていただきます。

猫の保護と費用については、ネコリパブリックさんのサイト詳しく書かれていますので参考にしていただければと思います。

里親さんの元に安心して送り届けるまで、医療費だけでも実に35000円と言う費用がかかります。
(餌代や猫のトイレ砂、ボランティアのお世話の経費は除く)
病気や怪我などで治療が必要な子はさらに医療費がかかります。

お金でも応援できる


余談ですが。。。
「なんとかしてあげたい」と言う気持ちがあっても「自分はの家では飼えない」「どうしたら良いかわからない」と言う方、
保護しようとしている方に寄付で応援する
と言う手段もあることを知っていただきたいです。
今回のポッキーの一件、たとえば、関わった方一人一人が1000円ずつご負担してくだされば、勇気と責任を持って「保護します!」と手を挙げてくださった方の負担がだいぶ軽減されるんだよなあ…と個人的には感じました。
※ポッキーの初期医療費は保護主であるボランティアさんが全額負担してくださいました。保護以降のご飯や砂、猫風邪の治療についてはねこのまから皆様のご寄付を使わせていただいております。


「保護してほしい」と言う前に

ねこのまの活動を始めて以来
「子猫がいるんですがどうすれば良いですか?」
「猫を保護してもらえませんか?」

そんなお問い合わせや依頼が多数寄せられるようになりました。
残念ながら現状のねこのまでは、ボランティアの数や資金面からもすべてのお問い合わせにお応えすることはできません。
しかしながら、今回のポッキーのように、保護依頼者さんご本人が責任をとる前提でのご相談については、全力でアドバイスや協力をしていきたいと思います。

加えて、大前提として、ねこのまの活動
『さまざまな事情で飼育が困難になった(飼い)猫飼い主さんからお預かりし、ねこのまに関わる人々がそれぞれにできる形で守り、育て、次の里親さんへとおつなぎする』活動であることを、皆様に再認識していただきたいです。
家の中での生活に慣れていない外猫は、保護してからしばらく鳴き続けたり、トイレが上手にできない子が多くいます。
これまで例外的に外猫の保護をして里親さんへと繋いできましたが、ねこのまは宿泊施設の一角を保護スペースとしており、鳴き声や糞尿の臭いが2階の宿泊施設に影響するため、今後は保護してすぐお預かりすることは控えます。
※宿泊の売り上げあってのねこのま活動であることをご理解ください。

ねこのまでの外猫の保護条件

ねこのまで外猫の保護依頼については、以下の条件を定めたいと思います。

1・外猫を保護することをきちんと理解してくださっている方。
  →事前にこちらのブログを読んでください。
2・ご自身で捕獲し、初期医療を施す(医療費の負担)ができる方。
  →捕獲についてのアドバイスや捕獲機の貸し出しは可能です。
3・ウイルスチェック(エイズ・白血病)済みで、かつ陰性であること。 
4・保護依頼者さんの元で最低2週間の検疫期間預かりが可能な方。
  →ケージの貸し出しやお世話のアドバイスなどはご協力できます。
5・ねこのまでのお預かりがスタートして以降も引き続き活動を応援していただき、里親募集にご協力いただける方。

以上5つを保護の最低条件とさせていただきたいと思います。


長々と書きましたが改めて、猫を保護する→命をつなげると言う活動は、
つくづく大変なことだなあと思い知らされます。

しかしながら、タテマチノイエまちやどの宿泊で売り上げに貢献してくださる方、お世話する人、遊んであげる人、ご寄付をいただく方、お買い物やワンドリンク購入で活動資金に応援いただく方 etc…
本当にたくさんの方に関わってもらいながらここまで活動を続けられています。
管理人である私1人ではとうてい続けられないことであるのは間違いなく、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ねこのまの活動を続ける上で大切にしていることは、
ボランティア活動が義務や負担にならず、ポジティブな気持ちで無理なく関われる場所づくり。
関わるみんながどんどん疲弊して、体力もお金も無くなっていくようでは活動は続きません。結果、人間は疲れ果て、保護した猫が路頭に迷い…
みんなが不幸になってしまいます。
逆に、たとえば1人で1匹の猫を保護するよりも10人で10匹の猫を保護する方が、経済的にも体力的にも精神的にもずっと負担が少なく、さらに人や猫と関わることで楽しい気持ちで続けられる。
ねこのまはそういう場であり続けたいと思っています。


ねこのまオープンスペース

mecrepe(ミークレープ)営業時間は【ねこのま】オープンスペース。
500円のご寄付で保護猫たちと触れ合っていただけます。

11月の営業日はこちら

みなさまにおねがい


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