五輪から見えた成果と課題 ① スペイン考察

u24日本代表。4位。 
メダルも大いに期待された年代だったがあと一歩届かなかった。
さて今回はこの五輪を経てこれからの日本サッカーをどうしていくかの自分の考えを書いていくとしよう。第1回はスペインの考察。

戦術を屈指し世界トップレベルの技術で崩していくサッカー経験者なら誰もが憧れるサッカースタイルだろう。そんなスペインと準決勝で対戦。結果は0-1。延長戦まで持ち込んだもののアセンシオにスーパーゴール入れられ敗戦した。さあこのスペインを今日は考察していこう。


準決勝スペイン考察

日本戦のスペインの先発。フォーメーションは4-3-3
大会前はペドリを中心としたチームでそこから攻撃が始まる起点的存在だと言われてた。
しかし今大会果たしてペドリがホントに起点だったのか。
自分の考えはこうだ。

CBガルシア縦パス、
ククレジャのハイラインからの攻撃参加

~判断力と技術の塊、
ガルシアの計算されたポゼッション法~


スペインがポゼッションする位置はほぼハーフェーラインより前だった。そのポゼッションにはキーパー以外の選手全員が参加しボールを回した。そこで光ったのがガルシアだった。
ポゼッションで安定してるリズムから
ガルシアの縦パス1本でリズムが変わり、チーム全体にギアが入る。
そこで日本代表は真ん中を警戒した。そうなるとガルシアはフリーになる。ドリブルを開始。
さらにこのドリブルは相手の間を狙うドリブルだ。これはガルシアに限らず全選手がそうだった。相手と相手の間にドリブルすることで受け渡しが曖昧になりどこかにフリーができる。
計算されたドリブルだ。
これをガルシアは見事にこなし日本代表を苦しめた。

~リズムを大きく変える技巧派SBククレジャ~


前の投稿でSBが司令塔になれるという投稿をしたがまさにこの人がその素晴らしい例だ。
攻撃参加はもちろんのこと精度の高いクロス、
浮き玉の処理、ポゼッション精度の高さ、ポジショニングにおいてトップレベルだった。
スペインが焦ってる時にはククレジャを通してリズムを落ち着かせ、落ち着いてる時には
いきなりクロスを上げるなど日本代表からすると1番厄介だったのかもしれない。

しかし今大会のスペインの課題はフィニッシュだろう。日本が素晴らしいディフェンスだったのはわかるが何度もシュートチャンスがありながらフィニッシュまでが遠かった。
これがポゼッションサッカーの課題だろう。
しかしそれをも打開したのがマルコアセンシオだった。

交代の意味を理解していたアセンシオ

スペインはビューティフルサッカーを求めすぎたのかアタッキングサードに入ってもなかなかシュートチャレンジをしなかった。
だから日本もあの瞬間、ディフェンスが軽くなったのかもしれない。あの得点シーンアセンシオは確かにフリーだった。しかしアセンシオが入るまでのスペインはあの位置でシュートは選択しなかった。だから日本の守備陣はあそこで間合いを空けてマークに専念してしまった。そこであの左足のシュート。
アセンシオは自分が投入された意味をしっかりと理解し日本の一瞬の隙を捉えた。

~絶対王者復活へ~

スペインはここ数年タイトルを獲得できてない。この前行われたEURO2020は準決勝に進んだもののイタリアに敗戦し、タイトルを獲ることはできなかった。
やはりスペインの課題はフィニッシュだろうか。いや。これはポゼッションサッカーの永遠の課題かもしれない。この壁をもしスペインが破れば絶対王者復活への道は大きく開くだろう。

今回も読んでくださりありがとうございました
次回は五輪シリーズ第2段。
「新しく見えた日本サッカーの希望」です。次回もお楽しみに…

※サッカーライフシリーズ最終章はしばらくお待ちください😭🙏ホントに申し訳ございません。

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