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Yuiko Yasuda EXHIBITION

コロナ禍の今、日々感じる息苦しさや不自由さの正体はいったいなんだろう…そんな事をぼんやり考えながら迎えた先日の終戦記念日。戦時下の重苦しい空気が今の世の中にも通じているように感じるのは、私だけでしょうか。人間は何気ない日常を脅かされると、やりたい事を我慢したり、現実から目を背けたり、楽しむ心を失いがちになるのかもしれません。
3日間限定で開催される今展は、知らず知らず蓋をしていた私たちのワクワク、ドキドキ、キラキラの「きもち」を解き放してくれる展示になりそうです。
カラーリスト安田祐以子さんが手がけるmixed mediaは、カテゴリー、ジャンル、素材の境界を超えた多彩なパーツを自在に組み合わせ、カラフルでキュートなモチーフに生まれ変わらせました。人によっては取るに足らない小さなもの、忘れ去られたカケラ、捨てられてしまいそうなものも ピースをひとつひとつをつなぎ合わせ、組み合わせていくことによって、見る人それぞれの思いが引き出され、深い印象を残します。無駄なものは何もない、まさにサスティナブルなアートと言えましょう。【2020 . 8/28fri.-8/30 sun.  11:00-18:00/Sekiguchi Gashitsu】

さて余談ですが、今回使われているボタンは、ヴィンテージやアンティークのものを含め、皮、ガラス、ウッド、ナット、アイボリー、水牛、シェル、メタル、セルロイド、樹脂など素材も製法も多種多様です。時代によってはアクセサリーのように豪華さを競ったり、階級を表すものとして使われていたというボタンの歴史に思いをはせると、時空を超えた旅に出ている気分も味わえるかもしれません。

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