浜田省吾ドキュメンタリー「SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”」



【注】

ネタバレ注意!!!!!!!!!!!!!

●前回は比較的硬い文章を書いたような気がしますが、今回は基本的に「です・ます」調にし、自身の感想も幾分か交えながら綴っていこうと思います。

●一応ノンフィクションですが、当然記憶違いなどもあると思います。特にMCは、(もちろん誓って録音・録画は一切していないので)こんな感じだったかなという雰囲気で書いています。その点ご了承ください。
(ただし、メモは取っています。各公演終了後、覚えていること、感じたこと、思ったことなどを、ホテルで夜な夜なPCに打ち込んでいました。また、自身の記憶が曖昧だった箇所などは、家族らの情報も得て書きました)

●昨年のホールツアーに引き続き、今回も「オフィシャルフォト」として、各公演日の開演前のステージ(付近の)写真が、期間限定でツアーサイトにて無料配布されました。しかし会場内では、禁止されているにも関わらず写真撮影が行なわれ、加えて、場内写真・動画のSNSへの投稿もまた少なからず確認できました。場内のアナウンスやプラカード等でも禁止の旨は周知されているのですが、明らかにそれを分かったうえで撮影している人も多々見受けられ、とても残念な気持ちになりました。
そのほか、スマホライト(こちらは場内アナウンスでは禁止の旨の連絡がなかったですが、ツアーサイトでは2023年10月13日に「最新情報」として連絡。点灯に乗じて録音・録画が行なわれたため禁止となった)(ただし、状況が改善されなかったためか、最終の東京公演ではアナウンスされたようです)や、「応援うちわ」「横断幕」等の問題もありました。
こうした「ルール」や「マナー」をめぐっては、今回もまたSNS上等で議論になっていましたが、早く解決されてほしいと願うばかりです。
(個人的には、場内の取り締まりが不徹底で甘いと思うので、サイト上にも書いてあるのだから、「データ没収」「即退場」「退会処分」を厳命する形で良いのではと考えています。「ルール」や「マナー」をきちんと守っている側の人間が損をしたり、不快な気持ちになったりするのはおかしい……)

●「広島②」などの丸数字は、その地において公演何日目であるかを表します。

●この先のツアー、コンサートは今まで以上にひとつひとつ大切なものになっていくと思うので、個人の備忘録も兼ねて、きちんと記録しておこうと思い文章にまとめました。補足・訂正のほか、みなさんが参加された会場の様子なども、ぜひ教えてくださると大変嬉しいです。



【はじめに~約7年ぶりのアリーナツアー!!】

「SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2022 Welcome Back to The Rock Show “EVE”」ホールツアーに引き続き、ようやく開催されたアリーナツアー「SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”」。

これまた長いタイトルで、開演前に場内アナウンスをする女性や、はたまた省吾さん本人までもがMCで噛んでしまうほど(笑)。それはさておき、「SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2016 “Journey of a Songwriter” since 1976」以来、約7年ぶりの待望のアリーナツアーでした。

尤もアリーナツアーは、計画自体はなされていたものの、コロナのパンデミックによって中止となり、今回やっと実現した形です。また、良くも悪くも(?)マスク無しでの観客の発声がOKとなりました。


さて、時は2023年10月14日(土)・15日(日)の大阪城ホール。先ずはここから書き始めてみたいと思います。

大阪城ホールは、その名の通り、直ぐ側に大阪城があり、城のそびえる方面にツアートラック(看板車)が停められていました。従って、トラックの前を通る人は、必ずしも浜田省吾コンサートが目的の人ばかりでなく、通常の観光客なども多かったです。省吾さんのファン以外にも、「浜田省吾」を知っている人、そうでない人、知っていてもライブの開催自体は知らなかった人、はたまた外国人観光客たち……。老若男女、色んな人が行き交っていました。


それでは最初に、そこで聞こえてきた声に、耳を傾けてみましょう。

先ずは1日目(14日)。


「こんな大きなところでコンサートやるんだ!」

「浜田省吾! へー、すごいな~!」

「浜省や!」

「(写真だけ撮って)行ってきたわ~! 行ったことに間違いはない(笑)」

「SHOGO HAMADA ……知らんな」

「グッズ売り場見に行こか」

「一応(トラックを)撮っとこ」

「浜田省吾や! (同行者に対して)知らないよね?」

「浜省や! 良かったやん、ちょうど」

「(知っているかどうか聞かれて)存じ上げません。誠に申し訳ありませんが」

「浜省や! 浜省や! 浜省や!」

「え~!!浜田省吾ってこんなんやってんの~?!」


続いて2日目(15日)。

ちなみに括弧内は、筆者による補足(ツッコミ)です(笑)。


「浜田省吾って誰?」

「浜省来てんのかな、今」

「(ツアートラック写真の人が誰かを尋ねられて)ミュージシャン、歌う人やで。浜田省吾っていう」

「(トラックを見て)フランスのエトルタやろ」

「(トラック写真、浜田省吾の髪色を見て)あー、もう真っ白になってる!!」

「ジュケボックス?(正しくはジュークボックス) 誰やねん、バリ有名なんやろな」

「浜省やん!」

「浜田省吾来てんのや!! えっ、やば!! かっこいい!!」
(自転車に乗って通り過ぎていった女性)

「絶対こういう(大阪城ホールみたいな広い)所で歌わんよな」
(いいえ、歌います笑 だからトラックが停まっているのです!笑)

「(同行の若い人に対して)知らないよね、興味ないやろ」

「トレードで当たりまして、ツーデイズ!」
(周囲が拍手)

意外と、外国人観光客の人たちも、ツアートラック前で撮影していました。(まさか省吾さんは知らないだろうし、いったい何だと思っていたのだろう??笑)
(トラックにプリントされたツアータイトルを、声に出して読み上げている外国人の方もいらっしゃいました)



【Ⅰ、ON THE ROAD 2023】

コンサートの内容に入る前に、今回のツアーの基本的特徴や、グッズ、会場の様子等について、幾らか書いておきます。

今回のアリーナツアー(10会場×各2日=20公演)は、2023年9月16日(土)長野ビッグハットに始まり、途中11月25日(土)・26日(日)有明アリーナが、省吾さんのインフルエンザA型罹患のため、2024年1月19日(金)・20日(土)に振り替えとなり、これがファイナルとなりました。

ちなみに、有明アリーナ公演延期のお知らせがあったのは、直前の11月24日で、同日に「詩人の鐘」のライブ映像(ON THE ROAD 2011)等が公式YouTubeにアップされました。


そのほか、今回のツアーの基本的な事柄について振り返っておくと……。


(1)チケット・座席

今回は、購入した座席によってチケットの値段が異なるシステムになっていました。

S席(¥12,500)/A席(¥10,000)/ステージサイド席(¥11,000)/注釈付きA席(¥9,500)/立見(¥8,500)

しかしながら、値段の高いS席だから省吾さんを近くに観られる、という訳では必ずしもなかったです。むしろステージサイド席のほうが近かったりもしますし、通常のA席であっても、スピーカーが邪魔でスクリーンが見えにくいこともありました。

また、今回から「当日券」販売が無くなり(ただし、振り替えによって最終公演となった東京①・②有明アリーナのみ、先着制の当日販売が実施)、代わりに「公式トレード」が出来るようになりました。「公式トレード」についての詳細は省きますが、「当日券」だと、ネット環境の面などで、獲得できる人に有利不利が生じるので、今回の抽選トレード方式はとても良いと思いました。


(2)「浜田省吾のご挨拶」

今回もまた、入り待ち・出待ち行為は禁止のうえ、省吾さんのご挨拶はありませんでした。残念ですが、致し方無いと思います。


(3)J.S.Foundationブース

10会場20公演すべてにおいて、J.S.Foundationのブースが設けられていました。

なお、2024年1月1日の能登半島地震を受け、同月5日・6日の埼玉、および19日・20日の東京会場では、募金のすべてが被災者支援のための支援金に切り替えられました。


(4)ファンクラブブース

いずれの会場にも「ファンクラブブース」が設営され、FC会員にはスペシャルプレゼント=「チケットホルダー」が配布されました(全公演を通じて一人1枚のみ)。その場で新規入会しても貰えたようです。


(5)CD・Blu-ray・DVD コンサート会場購入特典

コンサート会場でCD・Blu-ray・DVDを購入した場合、商品1点につきオリジナルステッカーシートが先着でプレゼントされました。ステッカーシートは全部で3種類。

僕はこういう時のためにシングルを揃えていないので、3点買って、ステッカーシートをコンプリートしました(笑)。


(6)ツアーグッズ

今回も、ツアーパンフレット以外に、ツアーTシャツ、スポーツタオル、ツアートラックミニカー等が販売されていました。

アニメチックな絵柄のミニエコバッグは、昨年に引き続くシリーズ。珍しいものとしては、アートボードトレーがありました(思っていたよりも大きく、僕は部屋に飾ってあります笑)。

また、会場で購入した商品の点数に応じて、ツアータイトルが印字されたテイクアウトバッグを買うことができました。

そのほか、昨年のホールツアー等のグッズも販売されていましたが、キャップについては割と早くに(遅くとも大阪の時点では)「SOLD OUT」になっていました。キャップが人気だったのは、今回のコンサートのアンコールで省吾さんが被っていたからですよね(笑)。他のグッズも、特に以前のものについては売り切れも多かったです。

それから、1回の購入につき、レジで「SHOGO HAMADA DISCOGRAPHY」の小冊子が貰えました。ただ、店員が渡し忘れることも多く(?)、その場合は尋ねてみると1冊頂けました。
(東京では、机上に置いてあって、自由に持ち帰れるスタイルだった模様)

僕は利用しませんでしたが、今回は、スマホやタブレットでデジタルオーダーシートが作成できる「クイックオーダー」なるシステムも登場していました。


(7)LINEツアーミニレポート

オフィシャルフォトが無料配布されたのは、昨年のホールツアー同様ですが、今回のアリーナツアーでは、浜田省吾公式LINE開設に伴い、「浜田省吾スタッフ(中の人)」によるLINEツアーミニレポートが届けられました。

各公演日の昼頃にアップされ、1日目が会場周辺・外、2日目が中の様子の写真でした。

「いつもの財布」を家に忘れてしまう人が続出しているとか、今回も写真付身分証明書・QRコードを必ず持参するようにとか、注意喚起も併せてありました。

また、ツアー自体とは関係がありませんが、これまでFC会員向けに贈られていた浜田省吾「グリーティングカード」(Merry X’mas & Happy New Year!! from SHOGO HAMADA)が、今回は公式LINEで案内されたため、非会員の人にも見られる仕様になっていたのだと思います。


(8)Official髭男dism

唐突に話題が変わるようですが、僕はOfficial髭男dism(髭男。ヒゲダン)のFCにも入っているので、髭男関連で少し書いておきます。

髭男をご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんが、昨年の紅白歌合戦にも出場した、現在メンバー全員30代の4人組バンドです。

それで、省吾さんのアリーナツアー期間中の11月27日。髭男メンバーで、ベース・サックス等を担当している楢﨑誠氏(通称「楢(なら)ちゃん」。彼も広島出身)がDJを務めるラジオ番組「ロヂウラベース」(通称「ロヂベー」。「路地裏」という言葉に親近感……)において、「最近、私、浜田省吾さんにハマっておりまして……」と、なんと省吾さんの曲がかけられたのです。

しかも選曲は、「楢ちゃん」らしくスローな曲で、「陽のあたる場所」と「君と歩いた道」でした。もう少し時間があれば、「もうひとつの土曜日」も流したかったとのこと。

10代・20代の若いリスナーもきっと少なくはないであろう同ラジオ番組ですが、例えばガロとか研ナオコさんとか、70年代の楽曲がかけられることも決して珍しくはなく……。いつか省吾さんも紹介されたら良いな~とずっと思っていたら、このタイミングでようやく!!
(髭男の別のラジオ番組だったかもしれませんが、以前リクエストで、僕は浜田省吾を推薦した記憶があります笑)

それから、広島②会場では、なぜか「47th AVENUE MUSIC SHOP」のスタッフの人が、髭男グッズのパーカーを着ていました。そこは省吾グッズじゃないの?!(笑)


(9)映像収録のカメラ

今回は、本来ファイナルであった埼玉①②、ならびに振替公演の東京①②だけ、映像収録のカメラが入ったようです。

会場には、「カメラ収録のお知らせ」として、「本日、収録撮影の為、客席内に数台のカメラが設置されております。ご迷惑をお掛け致しますがご理解、ご協力を宜しくお願い致します」との貼紙があり、場内でアナウンスもなされていました。


(10)その他

いずれの会場においても、外でギターの弾き語りをしている人などが見られたほか、今回は特に赤チェックの服を着た人が多かったです(笑)。

それから、SNS上でも話題(というか問題)になっていましたが、アンコール前に某曲のフレーズを歌って伝説のコンサートにしようと呼びかけがあったり、また、「省吾ファン」のお店のチラシを外で配ったりもしていました(大阪①)。

また、埼玉①の関係者受付のところを見ていると、「レーベル御招待」「GUEST招待受付」「事務所・MEMBER御招待」の各貼紙がありました。

カメラマンの内藤順司さんは至る所で、某所では星勝さんもお見掛けしました。

最後に。これは個人的な思い出ですが、某日某駅、新幹線のホームへとエスカレーターを上がったら、なんとそこにはバンドメンバーの方々が!!
(ただし全員揃っておらず、当然ながら省吾さんはいません)
(恐れ多くて声など掛けられませんでしたが……笑)

車両は違えど、同じ新幹線に乗車(笑)。
こんな偶然あるんですね……。



【Ⅱ、コンサート内容~「青春のプレイリスト」】

前置きが大変長くなりましたが、いよいよコンサート内容について書きたいと思います。

僕は、今回のアリーナツアーは、大変有難いことに、2023年12月24日(日)@広島グリーンアリーナ、2024年1月5日(金)@さいたまスーパーアリーナ、同6日(土)@同所に、3公演連続で参加させていただきました。

ちなみに座席は、順に、ステージサイド席、A席=スタンド、S席=アリーナでした。

広島②は、ステージを真横から、しかも結構近くで。
埼玉①は、高所から、ステージ全体を見渡す形で。
埼玉②は、アリーナ前から数列目。省吾さんが目の前で(笑)。

色んな角度から観られたので、そのぶん様々な発見もありました。

ですので、レポートはこれらの公演を中心に行ないます。
(MC等、基本的に各公演をひとまとめにして叙述し、特筆すべき点は公演名を挙げて注記しました)

埼玉①②では、撮影カメラが入っていたためか、省吾さんのMCも少なめ(特に埼玉①のほう)、かつ真面目(?)でしたが、広島②は地元だということもあってか、比較的お話されて言葉も多かったように思います。

(埼玉①では、MCで噛んだり間違われたりすることもしばしばあったので、もしこのアリーナツアーが映像作品化されるならば、埼玉②、あるいは東京の映像がメインなのではないかと予想……)
(まあ、別にミスなんて全然気にしませんが……)


さてさて、それでは、ようやくレポートに入ります!!

(省吾さんのMCじゃないですが、かなり長くなりますので笑)



●開場

開場時間は、16:00か16:30。振替の東京①のみ17:00。
ですが、会場によっては数分早く入場させてもらえました。

今回は、QRコードの下にアルファベット・数字の「管理番号」があり、その番号別に入場入口が異なっていました。
(会場によって、そうではなかったところもあったみたいですが)

また、FC先行当選でも会員証は要らず、顔写真付身分証明書は必須。アリーナツアーなので人数が多いためか、以前はマスクを下げて顔の本人確認をきちんとしていたのが、今回は割と手早く入場させていたような……??

チケットは、いつものように発券まで座席が分からないシステムで、表面イラスト(ツアービジュアルの、ギターを持って歌う浜田省吾)は恐らく2色。各公演1日目がピンクで、2日目が水色でした。なお、裏面には、ツアービジュアル写真が印刷されていました。

入場時に、フライヤー(バンドメンバーのライブ告知等)が入ったイベンターのビニール袋が貰える会場もありましたが、前回のホールツアーと同じく、これまであったツアー毎の薄いパンフレットは今回も用意されず。少し、いや結構残念……。



●開演前

開演時間は、17:00か17:30。埼玉①・振替の東京②だけ18:00でした。

開演前のBGMは、前回のホールツアーと同じように、いずれも省吾さんらによる洋楽カバーで、『The Moonlight Cats Radio Show』(Vol.1)(Vol.2)、ならびに「IN THE STILL OF THE NIGHT ~ MAYBE」「BE MY BABY」。これらの楽曲がシャッフルでかけられており、同じ曲が2回流れることも。

でも、『The Moonlight Cats Radio Show』(Vol.3)を発売したばかり(2023年9月6日)なのに、なんで流さないの??

(……と思っていたら、休憩時間にその理由が判明しました笑)


ちょっとここで、個人的な思い出話を。

僕は、誰のライブに参加しても、基本的に隣席の知らない人には話しかけないのですが、逆に話しかけられることは時々あり……。

今回の某会場では、僕の親世代の方が隣に座られ、「こんばんは、今日はよろしくお願いします」と、ご丁寧にご挨拶を頂戴しました。

すると突然、その方が、「私、昔会ったことあるのよ!」と口を開く(笑)。


「……えっ、省吾さんにですか?!」と僕が尋ねると、××年前、〇〇という場所で、町支さん・省吾さんと会って、サインを貰い……と、貴重な昔話をしてくださいました。

他にも、「どこから来たの?」とか、「若いよね?何歳?」とか、「浜田省吾のどこが好きなの?」とか、色々質問攻めに遭いましたが(笑)、まあそれはそれで、楽しい開演前のひと時でした。



アナウンス「本日は、『SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”』にご来場いただき、誠にありがとうございます。開演に先立ちまして、ご案内とお願いがございます」

開演に際し、今回の諸注意が説明される。

マスクの着用は任意であること。声出しの制限は設けていないこと。声援・歌唱は問題ないが、周りの客の迷惑にならないようにすること。自分の席の範囲内で鑑賞すること。体調が優れない場合は係員に伝えること。場内でのスマホ・携帯等による録音・録画は禁止であること(データ消去のうえ退場)。スマホ・携帯はマナーモード設定にすること。演出の都合上、非常灯は消灯になること。

そして埼玉・東京では、本日は映像収録のカメラが入っているため、映り込む可能性があること。地震が発生しても、(さいたまスーパーアリーナは)国の耐震基準を満たした耐震構造になっていること(有明アリーナも同様?)。強い揺れが生じた場合は、コンサートを一時中断する可能性もあること。強い地震があっても、建物内は安全なので、着席待機のうえ、安全確認ができ次第に係員が誘導すること。公演を一時中断するような地震速報があった場合、主催者の指示に従うこと。2024年1月1日に発生した震災被害を受けて、1月5日・6日さいたまスーパーアリーナ、19日・20日有明アリーナの計4公演では、J.S.Foundationで預かる募金は、すべて「令和6年能登半島地震」被災者支援のための支援金とすること。

さらに、東京会場では、埼玉②の状況を受けてか、スマホライト、ペンライト、サイリウムなど、光物禁止のアナウンスが新しくあったようです。


やがてサウンドチェックの音が聞こえ始め……


アナウンス「本日は、『SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”』にご来場いただき、誠にありがとうございます。間もなく開演いたします。ロビーにいらっしゃる方は、ご自分のお席へお戻りください」


開演前のこの時間が、一番ワクワクする。

今回は一体どんなライブなんだろう……。


スクリーンには、中央にJUKEBOX、左に「初恋」の英詞の一部、右に今回のツアータイトルが映し出され、時間とともに変色している。
黄、ピンク、緑……。
(「オフィシャルフォト」参照)


そして、会場に流れてきた曲が……



●開演

〔SE〕「A PLACE IN THE SUN」

(音源は『ROAD OUT "TRACKS"』だと思います)


会場の手拍子も、リズミカルに大きくなっていく……。

最後の「in the sun~~♪」のところで、観客の拍手と、飛び交う歓声!


そしてスクリーンのJUKEBOXが後景に退き、レンガ造りの部屋に。


部屋にはGlenn Millerの曲「Moonlight Serenade」が流されている。

落書きのある壁には、ツアータイトルや、破れたツアービジュアルのポスター。


そこに、帽子を被り赤チェックの服を着た小さい男の子が登場する。


JUKEBOXにコインを入れると、レコードが回って針が落ち、かかった曲は……


〔SE〕「初恋」(Short ver.)


歌詞に合わせてピントがフォーカスされる、JUKEBOXのタイトルカード。

「The Beatles」……「Can't Buy Me Love」……。

「Stevie Wonder」の名前もある。

『SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2005-2007 "My First Love"』のプロローグを想起させるムービー。


途中から、バッグとギターを持った、タイトなブルージーンズ・真っ白なTシャツ(?)姿のお姉さんも現れ、少年の隣に座る。

女性は、浜田省吾『My First Love』のレコードジャケットを開き、男の子に見せる。

少年は、彼女からギターを受け取って弾き、その女性はエアギターを披露。


「ドーナツ盤に刻まれた3分間の物語 少年と世界を繋いでた」

「オレの初恋はRock 'n' Roll そして今も夢中で追いかけてる」


暗闇の中、メンバーが次々とステージに上がり、最後に省吾さんが登場。

会場、大きな拍手で迎える。


町支さんが水を飲んでいる……(笑)。
(埼玉②)



●本編第1部

「Are you ready ? 準備はいいかい?」


会場「いぇ~~~~い!!!!」


この掛け声の後に鳴り響いた、町支さんのギター・イントロ!


〔1〕「愛の世代の前に」


最初の「ウォウオオ~!」とともに、けたたましい音の砲煙が。

スクリーンに映るのは、ピカソの「ゲルニカ」。

(ツアー初日の長野①は、「ゲルニカ」ではなく、戦車や、原爆ドームに向かって鳩が飛んでいく映像だったようです)


「やあ! ON THE ROADにようこそ!!」

(きちんと「2023」まで言っていた公演もあったみたいです笑)
(広島②は12月24日だったので、省吾さんから「ハッピーメリークリスマスイブ!」と挨拶がありました)


そして、省吾さんがギターをかき鳴らし……


〔2〕「壁にむかって」

「1、2!! 1、2、3!!」「カモン、ホーン!!!」

武道館OPで既に演奏されていた曲だったので、再び披露されるとは思いませんでした。


〔3〕「HELLO ROCK & ROLL CITY」

序盤の定番曲。

「Hello, 〇〇 city」と、各会場の地名が歌われる。

「真っ白なTシャツで~♪」のところで、省吾さんが自分のシャツを見せていました。

特に広島②、「Yes, I’m back!!」と、地面を指差す仕草も印象的。


この曲では、省吾さんが左に右にと移動しますが、いつも思うのですが、こういった場合、左(我々観客側から見ると右側)のほうが滞在時間長くないですか??(笑)


〔4〕「BIG BOY BLUES」

今回生で聴くことができて、2番目に嬉しかった曲。

さすがにオリジナルの、喉を振り絞るような声は出していませんでしたが。


〔MC〕

「やあ! 今日は来てくれてどうもありがとう!」

ここで、前回のアリーナツアーから何年ぶりか、会場名を挙げながら説明。


「あれから、コロナのパンデミックのインターバル(ブランク)があったにも関わらず、久しぶりに、今日こんなにたくさんの方が集まってくれて嬉しく思います」

「スタッフ、ミュージシャン、そして誰より、あなたと、君と、一緒にいい時間、いい夜にしたいと思います。最後までどうかよろしく!!」

(広島②では、「クリスマスイブです。いいクリスマスイブを楽しみましょう!!」と話されていました)


〔5〕「いつかもうすぐ」/「愛のかけひき」

日替わり曲。

僕が今回のアリーナツアーで最初に聴いたのは、「愛のかけひき」のほうでした。FFF70’sでも披露されず(MC中にほんの少しだけ弾き語りはありましたが)、ON THE ROAD 2011以来の演奏で、イントロが始まったときには、「おお!これやるのか!!」と一番興奮しました(笑)。この曲、大好きなんですよね……。

東京①では、「『愛のかけひき』でした。今日は麦わら帽子は用意していません。どういう意味か分かる方は……」と仰ったみたいです(笑)。


今回のツアーは、いずれの会場も2日ずつの公演で、(東京を除き)恐らく基本的には、1日目が「いつかもうすぐ」、2日目が「愛のかけひき」だったのではないかと思います。なので僕は、もう1回「愛のかけひき」聴けるぞ~~と思って、埼玉②をすごく楽しみにしていたのです。しかしながら、埼玉は両日ともセットリストが全く同じで、演奏されたのは「いつかもうすぐ」でした。

……よくよく考えてみると、埼玉では撮影が行なわれたので、編集の都合上、敢えて揃えたのですね。

でも、「いつかもうすぐ」も大好きな曲ですし、FFF70’sでは省吾さんの弾き語りだったのが、今回はバンド演奏で、福田さんがアコーディオンを弾いていたのが印象的でした。結構手拍子があったのも意外。それから、オリジナルだと「California」の「Ca」は「キャ」に近い発音に(僕には)聴こえますが、今回は比較的「カ」だったような……?? 細かいところですが、個人的には好きな箇所です(笑)。


〔MC〕

「ありがとう」

「立ってる人はどうぞ腰を下ろしてください」

すかさず、省吾さん、自分で「助かった~!!」(笑)


今日のコンサートは、いつものように(埼玉①では言わなかった)、真ん中に休憩を挟んだ2部構成であるとのこと。


「今日はちょっと長いコンサート、というかもうほとんどイベントに近いので、今日のあなたの体調、そして体力に合わせて、それぞれ自由に楽しんでもらえたらと思います。どうかよろしく!」


……話は変わるんですが、と、ここで長めのMC。


日常の中で書類を書くことがあるけれど、職業欄に職業を書くとき、俺の場合は「ソングライター」と記入している、と。

まだ自分が歌を書く前の若い頃は、口下手で、反射的に言葉を返すことができなくて、後になってから、ああ言えば良かったなぁとか、こうやって言えば良かったなぁとか思い、親しい人ならば手紙を出したり、それから、独りノートに書いたりしていた、と。


でも、やがて自分で歌を書くようになってからは、その「ソングライター」というのは、そんな口下手な人のために書いているのかな……。誰かの手紙の代筆なのかな……と思っている、と。


例えば、ここに悲しく報われない恋をしている女性がいて、その傍には彼女のことを真剣に想っている男性がいるんだけど、彼は内気で、口下手で、シャイで……。

でも、ある日、彼が砕け散ることを覚悟のうえで、彼女にプロポーズして、やがてその想いが伝わって、二人が結ばれて、幸せになったらいいなぁと思って、この歌を書きました。


……と、そんな語りから始まったのが、この名曲。


〔6〕「もうひとつの土曜日」

公式YouTubeの映像(『WE ARE STILL ON THE ROAD』)のように、座って歌っている印象が個人的には強いこの曲ですが、今回省吾さんは立っていて、アウトロの「La La La ……♪」と歌っている部分も、ぐっと来ました。

(というか、今回は省吾さん、ずっと立ちっぱなしでしたよね?!笑)


〔7〕「愛しい人へ」/「丘の上の愛」

日替わり曲。

いずれもFFF80’s Part-1で披露されました。それに、どちらも『SAND CASTLE』からの選曲ですね。

「愛しい人へ」は、初めてアリーナの会場で聴きました。スクリーンには星空が映されていましたが、よく見ると幾つもの流れ星が。スタンド席で観ていたときは気が付きませんでした(笑)。古村さんのサックス・ソロが圧巻で良かった……。

一方で「丘の上の愛」は、ON THE ROAD 2016同様、スクリーンにはロサンゼルスの夜景。この曲も大好きですね……。ロックも良いけど、浜田省吾作品は、バラードもすごく心に沁みる……。


スローな曲が続きましたが、これにて終了(笑)。


〔8〕「DANCE」

スクリーン、右側からレーザーのような線が左へと向かい、照明はレインボーカラーに。

リメイク版で聴きなれたイントロ!!

でも、えっ、この曲やっちゃうの?!?!?!

省吾さんも踊り出し(体を斜めにして踊ってた)、会場は一気に、ディスコかクラブ!!

「押し〇そうとする夜」「Dance!」「Dance!」「Dance!」の2番目の「Dance!」の部分は、観客にマイクを向けていました。


〔9〕「東京」

スクリーンには、東京の街並み。パトカーや病院など、「危ない」都会のイメージ。

近年FFF80’s Part-1でも武道館でも演奏され、YouTubeにもアップされていたので、また演奏されるとは、少し意外でした。

歌詞は、「ディスコ」でなく「クラブ」。

(でも、アンコールのロックンロール・メドレーでは、なぜか「ディスコ」のままだった笑)


それから今回は、省吾さんほか、原則スクリーンには中央にのみ映される形でしたが、「東京」の場合は、左右の画面にも映っていました。


〔10〕「MONEY」

怒涛のロック。続けて、この興奮のイントロ!!

スクリーンには、鎖などが映る。

炎がステージの後ろで吹いていましたが、ステージサイドやアリーナ前方の席だと、まあまあ熱かったです(笑)。

「愛してる…… 愛してる…… もっと もっと……」のところは、観客には振らず、女性コーラスが歌ってましたね。


かくして早くも1部が終了。


〔MC〕

「ここで休憩をとります。戻ってきます。また後で!!」

(休憩前の一言が、いつもより簡潔だった気が……??)



●休憩

「The Moonlight Cats Radio Show~♪」


『The Moonlight Cats Radio Show』(Vol.3)のジャケット写真が、スクリーンに大きく映される。


この作品の存在を知らずに参加したと思われる女性が、「あの猫可愛いな」と、夫と思われる男性に話しかけている。



「J.BOY Club Studioからお送りする、『The Moonlight Cats Radio Show』」

「今夜の1曲目は、『Please Mister Postman』」



こうして(Vol.3)のレコーディング風景、それも新出の浜田省吾映像が公開され、開演前にこれらの曲を流さなかった理由はそのためか!と納得。


(これは個人的に残念だった思い出ですが、僕が今ツアーに初めて参加した広島②では、開演前に、「今回の休憩中の映像は〇〇××なんだ」と、隣席の同行者に解説して話す人が近くにいました。それが少し聞こえてきてしまい、ネタバレを喰らったようで、若干楽しみが減りました……笑)


今後、このツアーの映像作品が発売されるなら、これらの映像は特典として収録されること間違いなしでしょう?!?!


……というわけで、このコーナーについては詳細を省きます(笑)。


ちなみに、(Vol.3)収録曲のすべてについて映像が公開されたわけではなく、「I Call Your Name」と「Anna (Go to Him)」はありませんでした。


曲順は、アルバム収録順と異なり、以下の通り。

1、「Please Mister Postman」
2、「Baby It's You」
3、「Devil in Her Heart」
4、「Till There was You」
5、「All I've Got to Do」
6、「Twist and Shout」

一曲映像が終わるごとに、スクリーンの中の浜田省吾&バンドメンバーに小さく拍手する観客たち(笑)。



「J.BOY Club Studioからお送りした、『The Moonlight Cats Radio Show』」



さて、2部は何の曲から始まるのだろう?……と思っていたら、いつの間にかセンターステージの準備ができているし……


「今夜最後にお届けする曲は、『In My Life』」


えっ、「In My Life」生でやるの?!?!と、一瞬期待しましたが、そうじゃなく(笑)。

武道館でも使用された音源にストリングスとかを足したものだったと思いますが、イントロから「There are places I remember ……♪」と曲が始まる。



●本編第2部

〔SE〕「In My Life」

「In My Life」が流れると、センターステージ上のモニターが降りてきて、各会場ご当地の写真がスライドショー。

広島だと、広島城や広島市街、原爆ドームなど。

埼玉では、川越やうな重、川越氷川神社の鯛みくじ等々。


この間、メインステージのスクリーンには、黒をバックにツアータイトルが映され、メンバーが再びステージに戻ってくる。


メインかセンターか、一体どこを見れば良いやら……(笑)。


コーラス&ホーンセクション隊は、メインステージに留まり、その他のメンバーが順にセンターステージへと移動。

花道を、両腕を広げ、観客とタッチしながら。

(さすがに省吾さんの時だけは、ガードマンが複数付いていて、タッチはなかったですが笑)


そしてカウントが始まり……

「1、2! 1、2、3……!!」


〔11〕「MAINSTREET」

センターステージ1曲目!!


理由は後で述べますが、正直この曲は絶対やらないと思っていたので驚きました(笑)。


「MAINSTREET」は近年リメイクもされていませんし、今回のセットリストの中では、省吾さんも一番久しぶりに演奏する楽曲だったのではないでしょうか?(メドレーは除く) コンサートで披露されたのも、手元の資料をざっと見る限り、ON THE ROAD 2001が最後だったと思うので、何と20数年ぶり?!


なお、今回のセンターステージは、角形の上が十字型になっていて、省吾さんが十字上を移動するスタイル。バンドメンバーは、十字の隙間に配置されていました。


〔12〕「さよならスウィート・ホーム」

センターステージ2曲目。


近年FFF80’s Part-1で演奏されたので、こちらも少し意外でした(今回は意表を突く選曲が多かった笑)。曲調は明るいものの、歌詞の内容は結構ヘビーで、これセンターステージでやるのかって感じ(笑)。


同じくセンターステージなら、例えば「君がいるところが My Sweet Home」なんかは、YouTubeにも挙がっているように(ON THE ROAD 2011)、ワイパーとかウェーブとかもあって明るく楽しい曲ですが(昨年のホールツアーでも演奏されました)、今回は「Good-by Sweet Home」で、対比が面白いなと思いました。


なお、詞に出てくる「砂の城」は、アンコールの曲にもつながっていきます。


〔13〕「終りなき疾走」

センターステージ3曲目。こちらはライブの定番曲。


広島②では、なんと稲妻が駆け抜けない(!)、超激レアバージョンが披露されました(笑)。


〔MC〕

ここでピアノの演奏とともに、長めのMC。


ん?どこかで聴いたことのあるメロディ……??


(メインステージのスクリーンを指しながら)

「今回のツアーのサブタイトルに『youth in the “JUKEBOX”』って付けたのは、まあこれはつまりは『青春のジュークボックス』っていうことなんだけど……」


「子供の頃、自分の家にJUKEBOXがあったらいいなぁと思ってた。でも、俺が住んでた海辺の田舎町には、電器屋が一軒しかなくて(広島②ではウケてたような?笑)、もちろんJUKEBOXなんか置いているわけもなく、今でも高価だけど、とても買えなかった……」


こんな話に始まり、「……やがて1970年代の後半(1979年)になって、カセットウォークマンが登場した」と続く。
(広島②では、この部分、二段?の何とかとか、やや詳し目に説明されていました)


「みんなその世代だよね?(笑)」


「カセットテープに好きな曲を入れて(俺は「お好みテープ」って呼んでた――埼玉①では言わず)、時にはそれをダビングして好きな人にあげたりしなかった?(笑)」


「今でいうプレイリスト。……プレイリスト分かるよね?(笑)」


「今日は年齢層が幅広いから、カセット分からない世代と、プレイリスト分からない世代と(笑)。……プレイリストっていうのは、iPodとかに入れる……」


「……話を元に戻すと、今回のセットリストが、あなたにとって、君にとって、『青春のプレイリスト』であったらいいなぁ。もし、心の中にJUKEBOXがあって、その中に俺の曲が並んでくれていたらいいなぁ、と思うわけです」


「次に演奏する曲は、1976年、(ソロ)デビューアルバム『生まれたところを遠く離れて』からです」


「Wow wow ……♪」

どこか切なさを感じるハミング……


〔14〕「青春の絆」

センターステージ4曲目。


「壁にむかって」と同じく、2021年にリメイクされました。新しいバージョンで、終盤に「行かないで」のフレーズが歌われます。


〔MC〕

「センターステージをやるのは、ON THE ROAD 2011以来なので、なんと12年ぶり。あのときはまだ町支くんもバリバリの50代。俺たち60代(ワン・ディケイド)飛ばしたんだよね……」


(広島②では、メインステージが広島だったら、センターステージは呉だよね、その花道は呉線……と、地元トークが始まり、町支さんが修道高校に通っていたときのこと、蒸気機関車の話も。……トンネル通るときは窓を閉めてください、と言われた。機関車が通ったのは「戦争前だっけ?」 俺調べたんだよ、って言っていたのは広島弁だったか、何度か、わざとらしく広島弁で仰っていました笑)


「……となると、気になるのは……。アレ、やっとく?(笑)」


センターステージを初めてやったのが、ON THE ROAD 2001で、MCでは「必ずこれからもツアーをやる限り、これはもう恒例のように続いていくことになっている」って言ってるんだよね……(自分で自分のモノマネ笑)と、アリーナツアー恒例の「アレ」について。

(広島②では、「SNSとか見てると、もうやらないでくださいって声もあるんだけど(笑)」と、ツアーサイト等じゃなく「SNS」と仰っていたのが少し意外でした)


「別に年齢が知りたいわけじゃないんだよ(笑)」


「今日はここに〇〇××人(概数でなく実数でした)の人が集まっています」

「自分がここに存在しているっていうアイデンティティを、表現してほしい」


「でも、さらっと行こうか」

(以前に比べて、本当にさらっとだった笑)
(広島②では結構コメントされていましたが、特に埼玉①)


「10歳未満!!」

→「あのときはまだ生まれてなかったんだねー。お母さんとお父さん、ひとつになってなかったんだねー(笑)」


「10代!!」

→「増えたね~」

(広島②では、「未来の日本を背負っていく世代」だから頑張ってね、みたいなことも仰ってました。もしかしたら「10歳未満」のときだったかも?)


「20代!!」

→「確実に増えてるね~」

(僕はここで挙手しました。だけど、どこの会場でも、ぱっと周囲を見渡す限り、残念ながら同世代っぽい人は見当たらず……。独りで大声を出すのはなかなか勇気が要ったので、その分手を振りました笑。でも会場には、そこそこ居たみたいですね……)

(広島②では、「しょうご~!!!省吾~!!!」と呼ぶ、いや、叫ぶ、いや、怒鳴る?ような声があり、すかさず省吾さんが、「呼び捨てで言うな!!(笑)」「君たちとは50歳くらい離れてる、君たちのおじいちゃんくらいの年齢でしょ」と)


「30代!!」

「40代!!」

→「元気はいいけど、数は減ったね~」

(省吾さん曰く、「40代以下は、みんな若者」だと笑)


「じゃあ、次か!!(笑)」


「50代!!」

「では、ミュージシャンとほぼ同じ60代!!」

(やはり自分の親世代が圧倒的に多くて、元気な応答)
(ちなみに両親は50代です)

(広島②では、「河内くんも60代。え、まだ40代?若いねぇ~」とかなんとか小声で言ってたような……??笑)



「80代!!」



……「70代は?!」との観客からのツッコミが、広島②ではありました(笑)。

「町支が飛ばせって言うから(笑)」


「町支と同じ70代!! 俺もだけど(小声。笑)」


「80代以上の方!!」

→「俺たちも、『町支くんと同じ80代の人!!』ってやってられるといいよね~」

(埼玉②では、「80代!!」で刻み、「90代以上の方!!」まで行き……さすがに90代の方はいらっしゃらず、同じように、「『町支くんと同じ90代の人!!』ってやってられるといいよね~」と話されていました笑)



こうして、ささっと「年代別チェック」は終了(笑)。


(なお、どの場面だったかは忘れましたが、オーディエンスの反応を受けて、「絶妙なところで返事したね~」とか、「けっこうウケてるね~。(自分でモーションもしながら)あはははははは~って」と返すことも)

(それから、たぶん広島②だけだったと思いますが、どこかで「そのとき俺はもういないと思うけど……(笑)」と呟かれたときがあって、ちょっぴり淋しくなりました……)


「……まだコロナやインフルエンザが流行っているけど……俺もやられたけど(小声。笑)」

(広島②では追加で)「……河内くんもかかったけど(小声。笑)」


ようやく声出しが解禁されたので、「一緒に歌ってみる?」と問いかけがあり……

(「マスクの下で小さく」と言ってたときもあったように思いますが、聞き間違いかも??)


〔15〕「悲しみは雪のように」/「19のままさ」

センターステージ5曲目。


この枠は、公演により「悲しみは雪のように」だったところもあったみたいですが、僕は「19のままさ」しか聴けませんでした。初日の長野①は、「悲しみは雪のように」だったようです。


広島②「19のままさ」は、クリスマス・バージョンで、センターステージ上のモニターには、「Merry Christmas 2023」とのメッセージが。歌詞にも一応「クリスマス」が出てきますね。


〔16〕「ラストショー」

センターステージ6曲目かつ最後。


さいたまスーパーアリーナ高所の席から見下ろす、腕振りワイパーの波は、見ていて圧巻でした。


「オ~!イェーイ!!」(オ~イェーイ!!!)

「オ~!イェエーイ!!」(オ~!イェエ~イ!!!)


ここでセンターステージの演奏は終了。


〔SE〕「IN THE MOOD」

会場には、Glenn Miller「IN THE MOOD」がかけられ、照明はレインボーカラーに。

昨年のホールツアーを想起させる。


「ここでミュージシャンを紹介します。大きな拍手を!!」


「ドラム、小田原豊!!」

「ベース、美久月千晴!!」

「オルガン&シンセサイザー、福田裕彦!!」

「ピアノ、河内肇!!」

「ギター、長田進!!」

「サクスフォン、古村敏比古!!」

「ギター&ボーカル、町支寛二!!」


紹介されたメンバーは、来たときと同じように、腕を広げて観客とタッチしながら、順にメインステージへと戻っていく。

先に「IN THE MOOD」がかけられ、と書いたが、いや、メンバーがメインステージに戻り次第、順次演奏に加わっていったのだと思う。


「メインステージ!」

「ボーカル&キーボード、竹内宏美!!」

「ボーカル、中嶋ユキノ!!」


「ホーンセクション!」

「トランペット、五反田靖!!」

「トロンボーン、半田信英!!」

「トランペット、佐々木史郎!!」


最後に、省吾さんもセンターステージを降り、メインステージへ。

(降りるとき、埼玉①では若干よろけた感じだったので、少しヒヤッとしました……)


「ミュージシャンにもう一度、大きな拍手を!!!」


〔17〕「ON THE ROAD」

ここで、いよいよツアーのテーマ曲。


スクリーンは、道を走るトラックの映像でしたが、アニメ風にデフォルメされたような感じで、今回のスクリーン映像は、こうしたアニメや抽象的な表現が多いなという印象でした。


それは次の定番曲でも同様で……


〔18〕「J.BOY」

電子音が鳴り出し、スクリーンには幾つものマーブル模様の球体、というか惑星?が縦に動いており、何重かの円の中には、内側から順に、頭の無い人間(ただし、首の上には頭のようなボールが飛び跳ねている)、目、鼻、口……。

そして歯車。

どこか気持ち悪くて、不気味で、哲学的で、何かを暗示しているかのような……。

ON THE ROAD 2016(+ON THE ROAD 2011映像作品)では、宇宙から地球をアップで眺めるような映像がありましたが、さらにスケールが大きくなって、とうとう「J.BOY」は銀河系へ。

我々はこの先一体どこへ向かうのだろう……。

「水平線 昇る太陽の中」の歌詞に合わせて、スクリーンにも朝日が昇る。


町支さんが、間奏中に水を飲んだり、女性コーラスのところに移動したり(中嶋さん・竹内さん二人が、町支さんがきちんと上がってこられるようフォローされていた)、古村さんがタンバリンを大きく放り投げていたのも、この曲だったか……。
(アリーナ前方席で観て気付きました)


でも、ロックショーはまだまだ終わらない。


〔19〕「明日なき世代」

2019年にリメイクされて以降、ライブではしばしば演奏されている楽曲。

冒頭、スモークがステージ前から噴射しますが、ステージサイド席で真横から見ていると、観客/煙/メンバー、となっていて、若干シュール。

歌詞の内容は必ずしも明るくはないけれど、やっぱりすごく盛り上がる曲ですね!!

「ウォウオウオ~~♪ ウォウオウオウオ~~♪」の掛け合い。


そして、最高潮の盛り上がり後の静寂。


〔MC〕

「これから言うことは、独りごとみたいなことなんだけど……」と、静かに語り始める。


このところの自分の人生、というか音楽人生のテーマは、


「ソングライターの旅」であること。


自分の書いてきた歌と一緒に旅をしているということ。


どこを目指しているかというと、漠然としているが、


それは、自分をゼロに戻すということ。


失ったもの、得たもの……


それらをバランスゼロにするということ。


「……でも、まだ全然そこに到達していなくて、まだ、この旅をもう少し続けようと、続けることが出来たらいいなぁと思っています。……でも、独りでは淋しいよね(笑)(埼玉①では言わず)。……なので、スタッフやミュージシャン、そしてもちろん、君、あなたが、この旅にもう少し付き合ってくれたら嬉しいなぁと思っています。今夜はどうもありがとう」


〔20〕「家路」

MCを挟みましたが、「明日なき世代」から「家路」に向かうのは、アルバム『Home Bound』の流れ。

スクリーンには、夜空に浮かぶ、三日月と星。


映像が東京の街に切り替わると、高層ビルの屋上からその街を見下ろす浜田省吾……の長くて細い脚……(笑)。


サビで映像は、東京からノルマンディー、ツアービジュアルの「エトルタの断崖」に。

崖っぷちのロックシンガー、もとい、崖に立つ白髪(はくはつ)のソングライター。

(少しだけ、ジブリ映画『君たちはどう生きるか』の大伯父の姿がリンクしましたが、今回の「家路」の映像は、歌とともにスケールが壮大になっていく展開で、すごく感動……)


こうして演奏が終わり、メンバー、省吾さんが去り、本編はフィナーレ。



●アンコール1

やっと座れた~~!!といった感じだったでしょうか?(笑)


僕は、埼玉①は高所最前列だったため、公演中のスタンディングは禁止。(立ってる人いたけど……)

3時間以上ぶっ通しで座っているのは、非常に辛かったです(笑)。

立ちっぱなしのほうがずっと楽だし、楽しい。


また、埼玉②では、サイト上で禁止が周知されていたスマホライトが目立ちました。

その日は会場撮影があったのに、映像作品化への影響はないのだろうかと、心配になったり……。

(ステージのライトが点いても、まだ光っていたし……)

そのためか、振替東京公演では、「光物使用禁止」(スマホライト含むペンライト、サイリウム等の光物)の貼紙が会場になされたようです。



で、再び明るくなったステージに、メンバーが再登場。

いつものように、福田さんが観客を煽る。


省吾さんも再び現れ……



「アンコールどうもありがとう!!」


そうして、(「1986年のアルバム『J.BOY』の中からです」と)ゆったりと始まった、アンコール1曲目。


〔21〕「SWEET LITTLE DARLIN'」

この曲も絶対にやらないと思ってました(笑)。

スクリーン映像は、窓にカーテン、そして一輪の花のイラスト。


歌唱中は、省吾さんの映像が映され、間奏のあいだは、簡単なスケッチのようなアニメーションが進む。


アウトロになると、その花びらが一片、ロケットペンダントの中へ。


そして雰囲気が一気に変わり……


〔22〕「THE LITTLE ROCKER'S MEDLEY」
(「今夜はごきげん」~「HIGH SCHOOL ROCK & ROLL」~「あばずれセブンティーン」)

白いノースリーブ姿の省吾さん!!

(広島②では、女性コーラス隊や町支さんらメンバーが、いつの間にかサンタ帽を被っていました。ただし、全員でなく、当然省吾さんは被らない笑)


「Rock 'n' Roll!!!!!」


大好きな「今夜はごきげん」が始まった~!イェーイ!!と思っていたら、途中で「HIGH SCHOOL ROCK & ROLL」に変わってしまい(笑)、ええええっ……、ああ、そういえばこんなメドレーあったな~、でもまさかメドレーやるなんて、予想すらしてなかったな……(笑)と、楽しいロックショーが再び。


「このロックンロール・メドレーを歌ってた頃は、80年代の前半(埼玉①では、「後半。……じゃなくて前半」と言い直す)。そのときMCでよく言っていたのは……」


(ここでも当時の自分を真似しながら笑)

「俺がティーンエイジャーの頃、こんな言葉が流行ってた」


「Don’t trust over 30」


「30(歳)以上のヤツを信用するなっていうことなんだけど、ところが俺も、とうとう30(歳)になってしまった」


「……だけど、ステージの上に上がってロックンロールやるときは、今も変わらずティーンエイジャーだ!!」

「オ~イェ~イ!!!!」


「……な~んて言ってたのが、もう40年前(笑)」


「それで今夜、俺は問いかけたいわけ……。今もこうしてステージに立って、ロックンロールやってるときは、今も変わらずティーンエイジャーなのかって」


「どうなんだ、ハマダ……(笑)」


「どうなんだ、ショウゴ……(笑)」


「どうなんだ、チョウシ……(笑)」


「……その答えは、……オ~~~~~~イェエエス!!!!」


「ラジオで聴くのはロックンロール~♪」と、「あばずれセブンティーン」へ。


全ての歌詞を歌い終え、


「Welcome Back to The Rock Show !!」


「Thank You !!!!!!!!」


「オ~!イェーイ!!」


……と、省吾さんが掲げた右の拳が空中でフリーズ。


…………


…………


結構長い沈黙の後(笑)、「オ~!イェーイ!!」(オ~!イェーイ!!!)


と、コール&レスポンスを繰り返す。


小田原さんのドラム・ソロ。



まだ続くのかと思うくらい長かったメドレー(笑)。


70代なんて、本当に信じられませんでした……。

……いや、ティーンエージャーですものね(笑)。

(そういえば、省吾さんが、被っているキャップのツバを後ろに回す公演とそうでない公演があったらしい……)
(帽子を取ってのお辞儀や、髪を直す仕草も瞼に焼き付いています……)



●アンコール2

こうしてステージを去ったメンバーと省吾さんが、また出てくる。

全員一列に並び、深くお辞儀。


「ありがとう!!!!」


〔MC〕

(このMCは、ここではなく、「SWEET LITTLE DARLIN'」直前になされた公演もありました)

「……気付いた人もいると思うけど、今回のセットリストは、1976年『生まれたところを遠く離れて』から、1986年(埼玉①では89年?!笑)『J.BOY』、俺が23歳から33歳までの10年間に書いた歌だけで、セットリストを作ってみました」


「おそらく、ここに集まってくれた多くの人が、10代、20代の頃に聴いてくれていたのかなぁと思います」


「……今日は数は多くなかったけど、若い世代にも届いてくれたらいいなぁと思います」

(心の中で、届いているよ~!!と叫びながら……笑)


……ああ、楽しかったロックショーももうすぐフィナーレ。
今度はいつ会えるのだろうと、淋しくて切ない気持ちが襲ってくる。

このショーの最後の曲は……


〔23〕「君が人生の時…」

スクリーンには、なんと、(先行上映もありましたが)2023年5月に公開された映画『A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988』の映像!! 
この映画のエンディング曲が、「君が人生の時…」でした。それを、今度は生で聴ける幸せ。

(ライブでの映像は、映画とまったく同じではなかったような……???記憶曖昧)


振り返れば、今回のロックショーは、バージョンは違えど「A PLACE IN THE SUN」から始まっており、映画『渚園』チックな構成。FFF70's・FFF80's Part-1・武道館公演の開催、過去曲リメイク作品・洋楽カバー作品の発表、映画『渚園』公開……。近年の活動を総括したような形です。

(よくよく考えると、今回のセトリのうち半分近くが、渚園で演奏された曲ですね……)


そして演奏が終わり、この日最大の拍手の中、楽しかったロックショーは終了。


去り際、省吾さんが「Bye !」という感じで、片手を僕たちに向けてくれたポーズが、とても印象的でした。



●終演

スクリーンには、エトルタの断崖。今回のツアータイトルが映される。


「SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”」


〔SE〕「Moonlight Serenade」

会場音楽は、再びGlenn Millerの「Moonlight Serenade」。



「以上をもちまして、本日の公演はすべて終了いたしました……」



……僕は、コンサートの余韻を楽しみたい派なので、曲が終わる最後まで絶対に退出しません(笑)。

でも、結構な数の人がもう外へと出ていく……。



全部で3時間ちょっとのロックショー。


やがて「Moonlight Serenade」も終わり、余韻ひたひたで出て行こうと思ったら、スクリーンには……


広島②では、雪の降り積もる満月の夜空、トナカイのソリに引かれた、サングラスをかけたサンタさんが、アニメーションで。

「Merry Christmas 2023, 24th Dec At Hiroshima Green Arena」


埼玉①②では、富士山、左に松、右に梅、サングラスをかけた辰(省吾さんは辰年生まれ)のアニメーション。

「2024 Happy New Year 5th, January at SAITAMA SUPER ARENA」

「『令和6年能登半島地震』支援のための募金をJ.S.Foundationブースにて行っています」


半分?1/3?くらいの人は、見ずに出て行ってしまいましたね……。

(それに、これらのスクリーンを撮影していた人の多いこと……)


東京公演では、エトルタの断崖の写真をバックに(省吾さんはおらず)、画面中央下に白文字のツアータイトル、その上に「Thank you for Everything. Shogo.」と、同じく白文字のサインが表示されたようです。



【おわりに~「青春のJUKEBOX」】

最後に、今回のアリーナツアー全体についてと、今後の展望(?)、そして個人的な思い出を、まとめておきたいと思います。


まず、前回のホールツアーから振り返ってみたとき、先の「EVE」では、比較的新しい楽曲ばかりが演奏された(70年代のアルバムからは一曲も選ばれず)のに対し、今回の「youth in the “JUKEBOX”」では、MCにもあったように、昔の歌だけが選曲されました。

今回で「青春の絆」も披露されたように、近年のリメイク作品は、これでほぼすべてが演奏され、最近の活動をしっかり振り返ったような形です。


また、前回は、「君の名を呼ぶ」とか、「あれから二人」とか、「夏の終り」とか、「君に捧げる love song」とか、結構しんみりするような曲も多かったように思いますが、今回は、ひたすら楽しい!!という感じで、対照的な内容でした。一方、「In My Life」「IN THE MOOD」の使用などは共通しており、「Welcome back to The Rock Show」シリーズは、これらホール・アリーナ両ツアー、やはり2つでワンセット、といった感じでしょうか。


しかしながら、ON THE ROADツアーの「Welcome back to The Rock Show」シリーズはここに完結したものの、60’sからスタートしたFFFツアーの「Welcome back to」シリーズは、80’sのPart-1で中断されたまま。

もし再開されるならば、次は80’s Part-2のはずです。したがって、対象となるアルバムは、企画モノを除けば、『DOWN BY THE MAINSTREET』『J.BOY』『FATHER'S SON』の3枚。


で、今回のアリーナツアーが始まる前。僕は年末の広島が最初の参加予定で、それまでかなり時間があったため、「Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”」というタイトルから、セットリストを自分で予想しながら、早く参加したい気持ちを紛らわせていました(笑)。


「The Rock Show」だから、曲のタイトルに「Rock」と名の付く作品は、全部演奏するんじゃないか?「HIGH SCHOOL ROCK & ROLL」「HELLO ROCK & ROLL CITY」「BASEBALL KID'S ROCK」「SAME OLD ROCK'N'ROLL」……。はたまた「THE KING OF ROCK'N ROLL」??……といったふうに。

……「THE LITTLE ROCKER'S MEDLEY」は盲点だったけれど(笑)。


予想の結果は、半分当たって半分外れたみたいな感じで。中でも特に「DANCE」「MAINSTREET」「SWEET LITTLE DARLIN'」が今回演奏されたのが意外だった理由は、これら「お久しぶりの楽曲」たちは、きっと次のFFF80’s Part-2で披露されるのだろうなと思っていたからです。

近年リメイクした「DANCE」。(現時点では幻となった)80’s Part-2ツアータイトルの副題にも使用された「MAINSTREET」。そして、80’s Part-2対象曲のうちでは、締めくくりには持って来いの「SWEET LITTLE DARLIN'」。いずれも80’s Part-2コンサートの「肝」となりそうな楽曲ばかりですが、今回のアリーナツアーでもう演奏されてしまいました。


……となると、色々と考えを巡らせてしまいますが、まあ、80’s Part-2もきっと開催されると信じて、これら3曲が一体どのような形で再び登場するのかしないのか、セットリストを楽しみにしたいと思います。



さて、改めて「SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”」=「青春のプレイリスト」を振り返ると、次のようなラインナップでした。

(すみません、「おわりに」とか書いておきながら、ロックンロール・メドレー以上にまだまだ続きます笑)

*「A PLACE IN THE SUN」
*「初恋」(Short ver.)

第1部
〔1〕「愛の世代の前に」
〔2〕「壁にむかって」
〔3〕「HELLO ROCK & ROLL CITY」
〔4〕「BIG BOY BLUES」
〔5〕「いつかもうすぐ」/「愛のかけひき」
〔6〕「もうひとつの土曜日」
〔7〕「愛しい人へ」/「丘の上の愛」
〔8〕「DANCE」
〔9〕「東京」
〔10〕「MONEY」

休憩
*「Please Mister Postman」
*「Baby It's You」
*「Devil in Her Heart」
*「Till There was You」
*「All I've Got to Do」
*「Twist and Shout」
*「In My Life」

第2部
センターステージ
〔11〕「MAINSTREET」
〔12〕「さよならスウィート・ホーム」
〔13〕「終りなき疾走」
〔14〕「青春の絆」
〔15〕「悲しみは雪のように」/「19のままさ」
〔16〕「ラストショー」

*「IN THE MOOD」(ミュージシャン紹介)

メインステージ
〔17〕「ON THE ROAD」
〔18〕「J.BOY」
〔19〕「明日なき世代」
〔20〕「家路」

アンコール1
〔21〕「SWEET LITTLE DARLIN'」
〔22〕「THE LITTLE ROCKER'S MEDLEY」
(「今夜はごきげん」~「HIGH SCHOOL ROCK & ROLL」~「あばずれセブンティーン」)

アンコール2
〔23〕「君が人生の時…」

終演
*「Moonlight Serenade」

そして、以上の演奏された楽曲たちを、収録アルバム別に整理してみると、次のようになります。

①『生まれたところを遠く離れて』
〔14〕「青春の絆」
〔2〕「壁にむかって」
※〔22〕「HIGH SCHOOL ROCK & ROLL」(メドレー)

②『LOVE TRAIN』
〔5〕「愛のかけひき」(日替わり)
※〔14〕「行かないで」(「青春の絆」に含まれる)

③『Illumination』
該当なし

④『MIND SCREEN』
該当なし

⑤『君が人生の時…』
※〔22〕「今夜はごきげん」(メドレー)
〔5〕「いつかもうすぐ」(日替わり)
〔23〕「君が人生の時…」

⑥『Home Bound』
〔13〕「終りなき疾走」
〔9〕「東京」
〔7〕「丘の上の愛」(日替わり)
※〔22〕「あばずれセブンティーン」(メドレー)
〔19〕「明日なき世代」
〔20〕「家路」

⑦『愛の世代の前に』
〔1〕「愛の世代の前に」
〔16〕「ラストショー」
〔15〕「悲しみは雪のように」(日替わり)

⑧『ON THE ROAD』
〔17〕「ON THE ROAD」

⑨『PROMISED LAND』
〔7〕「愛しい人へ」
〔12〕「さよならスウィート・ホーム」

⑪『DOWN BY THE MAINSTREET』
〔10〕「MONEY」
〔8〕「DANCE」
〔3〕「HELLO ROCK & ROLL CITY」
〔11〕「MAINSTREET」

⑫『J.BOY』
〔4〕「BIG BOY BLUES」
〔6〕「もうひとつの土曜日」
〔15〕「19のままさ」(日替わり)
〔21〕「SWEET LITTLE DARLIN'」
〔18〕「J.BOY」

このように眺めてみると、どのアルバムがロック色強いかとか、省吾さんのお気に入りかとか、改めてよく分かるような……(笑)。


70’s、80’s Part-1。近年の「ソングライターの旅」を振り返りつつ、かつ、80’s Part-2の内容を先取りした(?)プレイリスト。だったら、もしかして今度は、『FATHER'S SON』がフィーチャーされたりするのでしょうか?!
(近年演奏されていない曲ばかりなので、全部やってほしい……笑)


……と、早くも今度の、ソングライターの旅の行き先を、考え始めている私なのでした。




……と、ここで擱筆しても良かったのですが、いや、擱筆しました。

ということにして(笑)、ここからは個人的な話を綴っておきます。


今回のMCの中で、「カセット」が登場しましたが、僕が生まれたのは90年代半ば=平成前期で、現在20代後半です。子供の頃は、まだ普通に家でカセットテープも使っていました。童謡が入ったテープがあったのを覚えているし、祖母が聴く演歌とかをダビングするのは僕の仕事でした(笑)。


祖母から貰ったりしたカセットテープに、それこそ「お好みテープ」じゃないけれど、借りてきたCDの曲を、カセットにダビングして遊んでいました。(当時はレンタルショップに結構通っていた)


どんな曲をテープに入れていたかというと、当時の僕は(今でもそうだけど)、フォークソングとか、昭和歌謡とか、自分とは離れた世代の曲にお気に入りのものが多く、残念ながらお亡くなりになってしまった谷村新司さん、アリスとか、他にはチューリップとか、オフコース、イルカさんとか、あるいは、2023年紅白歌合戦にも出場した藤井フミヤさんの「TRUE LOVE」とか、さだまさしさんの「秋桜」とか……。浜田省吾さんの曲は、ド定番の「悲しみは雪のように」だけ、唯一入れていました(笑)。


そんな中でも、10代後半までに一番好きで聴いていたのが、中島みゆきさんで(今でも追いかけていますが)。みゆきさんについて書き始めると、また長くなってしまうので止めますが(笑)、そして、10代後半から20代前半までに一番聴いたのが、間違いなく浜田省吾さんで。

(みゆきさんも省吾さんも、両親ほか家族の影響です笑)


……というわけで、中島みゆき・浜田省吾両作品は、自分にとっては、もうほとんどが「青春のJUKEBOX」、「青春のプレイリスト」でして。でも、浜田省吾作品について言うならば、やっぱり90年代生まれの人間として、親の車の中で聴いていた、今でも一番好きなアルバム『誰がために鐘は鳴る』の収録曲こそが、「青春のプレイリスト」なのかなっていう感じがします。

(同アルバムからは近年ほとんど演奏されておらず、したがって前回のホールツアーで大好きな「夏の終り」が聴けたのは、本当にびっくりしました笑。歌詞の内容は淋しいものだけれど……)


また、MCでは「iPod」も登場しましたが、これについても書いておきます。


僕は基本的に、多少高価であっても、お気に入りのものを買って、それを壊れるまで使い続けるタイプの人間なのですが、ちょうどこのアリーナツアー期間中に、My「iPod」が言うことを聞かなくなってしまいました。


これをいつ購入したのかは、もう記憶にないくらいなのですが、学生時代からずっと使っていたものです。バスや電車の中、もしくは料理・洗濯などの家事をしているときなど、ほぼ毎日それで音楽を聴いていて……。


でも、それが使えなくなってしまったので、新しい携帯音楽プレーヤーを買おうかと考えもしたのですが(僕はスマホでは音楽は聴きません)、結局購入せずに現在に至っています。


しかし、やっぱりすごく「不便」なのです。聴きたいときに、すぐに音楽が聴けないのは。


だけども、話は「カセット」に戻りますが、そういえばあの頃は、もう一度初めから曲を聴くには、テープを都度巻き戻したり、(購入困難な)CD音源を保存するにも、一々借りて来てダビングしたり、今から思えば結構面倒なことをやっていたなと……。


もちろん、カセット以外にCDも使っていましたが、CDの場合も、別のアルバムの曲を聴きたいときは、プレイヤーにセットし直す必要があるし、ましてや自分だけの「プレイリスト」なんて、簡単には作れなかった。


そう考えると、レコードの針を慎重に落とす際のドキドキ感とか、JUKEBOXにコインを投下するワクワク感とか(こちらについては経験したことないけど笑)、アナログ機器のほうが、アナログ時代のときのほうが、音楽一曲一曲の重みをより感じる、感じていたなぁ……と。


なので、そんな「面倒くささ」も含めて音楽鑑賞のうち、ということで、そうした気持ちを、今は大切にしたいなと思っています。


まあ、これに似たような話は、実は(?)この本にも書いてあるのですが(笑)、その冊子のタイトルを以下に記して、長い駄文を終えることにします。







ツアーパンフレット

「SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”」

価格:¥5,500(税込)。


最後までお付き合いいただきました方は、どうもありがとうございました。

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