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ユメノトビラ

齊藤なぎささんへ

どんな道に進んでも僕はあなたの明るい未来を全力で応援しています。

アイドルになってくれてありがとう。

ユメノトビラ ずっと探し続けて
君と僕とで 旅立ったあの季節

ユメノトビラ/μ's



2022年9月6日。指原莉乃プロデュースのアイドルグループ「=LOVE」が結成から5周年を迎えた。

そんな=LOVEの5周年を記念したコンサートが、東京都の代々木第一体育館にて、2022年9月25日に行われた。

自分がこのグループのことを知ったのは3年前の春だったと思う。
当時の自分はアイドルオタクになったばかりで、当時の推しメンは欅坂46(現櫻坂46)の長濱ねるさん、けやき坂46(現日向坂46)の河田陽菜さんだった。

そんな自分が当時仲良かった友人と握手会で会った時に、友人があるCDを渡してきた。そのCDは=LOVEの5thシングル「探せダイヤモンドリリー」だった。初めて聞く名前のアイドル。当時の自分は坂道グループ以外のアイドルの知識がほとんどなく、名前を聞いてもどんなグループなのかピンと来なかったのをよく覚えている。実際、そのCDも貰ったはいいものの、家に帰って聞くことも無く今も家のどこかで眠っていると思う。


当時仲が良かったオタク達は坂道のアイドルを追っている人が多かったが、Twitterのタイムラインを眺めていると見たことないかわいい女の子の画像やツイートが流れてくることもあった。そのうちの一人が=LOVEの野口衣織さんであることに気づくのにそう時間はかからなかった。


「かわいいなぁ」

「いつか握手会に行ってみたいなぁ」

当時はそのくらいに考えていて、ちょうどアイドルにあまり興味無かったリア友から一緒に行って見たいと声がかかり、7thシングル「CAMEO」で握手会デビューを決意。ちゃんとは覚えていないが、初現場ということもあって妹分の≠MEの気になっていたメンバーも合わせて10枚程度の握手券を申し込むことにした。

それから数ヶ月が経ち、新型コロナウイルスの感染拡大により握手会の中止が決まり、その変わりにオンラインでのお話会の開催が決まった。
当時の自分は坂道への熱が強かったのと、オンラインでのお話会の魅力をあまり感じることが出来ず、そもそもコロナ禍がここまで長く続くとも思っていなかったので握手会が再開されるまで待つか、くらいの感覚だった。

しかし現実はそう上手くは行かず、2年半が経過した今も今現在もオンラインのお話会やイベントが続いている。もちろん有観客でのLIVEや個別撮影会の再開など少しずつ元に戻ってきた部分はあるが、まだまだ完全に元通りとはいかないのが現状だろう。

コロナウイルスの影響で初握手会の予定が無くなってしまったが、握手券を買った当時から少しずつ=LOVEの楽曲を聞いていたのをよく覚えている。
その頃から特に印象に残っているのが「探せダイヤモンドリリー」、「ズルいよズルいね」、「=LOVE」の3曲である。しっとりした曲のズルズル、心の底からなにか沸きあがるものがあるようなイントロから始まるダイリリ、グループの名前にもなっている始まりの曲=LOVE。どれも素晴らしい楽曲だった。そんな中=LOVEの8枚目シングルの発売が発表された。この曲を初めて聞いた時の衝撃、感動は忘れることがないと思う。「青春サブリミナル」である。
聞いた瞬間から絶対にLIVEで聞きたいと思うようになり、ちょうどその頃に武道館でのLIVE開催が発表された。

握手会に一緒に行く予定だったリア友に慌てて声をかけた。ファンクラブに入りチケットを申し込み無事当選。初のライブ参戦が決まった。

初参戦で曲も知らないもののほうが多かった記憶があるが、あの日聞いた生バンドでの青春サブリミナルは今でも忘れることのない思い出となっている。

今思えば、あの頃から齊藤なぎささんを好きになっていたのかな…

前置きが長くなってしまったが、本題は5周年記念コンサートの話だ。

去年の4周年記念のコンサートは参加できなかったため、今年こそはと挑んだ5周年のライブ。座席は昼が一般で1階、夜はグッズ付きチケットで2階\(^o^)/
いい席という訳ではなかったが、ライブ全体が見える席だったと思う。

セトリはこちら⬇

夜公演のアンコールの君と私の歌が終わり、最後のMCの時間が入る。何かしらお知らせかあるだろうと予想していたし、ツアーか?単独武道館リベンジか?(2021年の際はキャパ1/2だったので)色んなことを考えていたところで、予想通りリーダーの山本杏奈から「お知らせがあります」とのMC。期待に胸を膨らませていた。
そこで山本杏奈の口から出たのは「メンバーの齊藤なぎさから皆様にお知らせがあります」という一言だった。

まさかな…と思ったが、嫌な予感は的中する。

「私、齊藤なぎさは=LOVEを卒業します。」

会場から一斉に飛び出した「えぇ!?」という声。これはいくら声出しが禁止のライブとはいえこれは防げないものだろう。しかし自分は声が出なかった。なぜかは明確だった。開いた口が塞がらないとはこのことを言うんだろう。


正直な話、その後の卒業理由の説明もまともに聞くことが出来なかった。顔を上げることが出来ないままMCが終わり、最後の曲の「866」が始まった。涙が止まらずまともに歌うことが出来ないメンバーもいた。周りには泣き崩れているファン、自分と同じように俯いてしまう人、ただひたすらにステージを見つめる人。色んな人がいた。なぎさ推しで無い連番相手の友人ですら言葉を失っていた。そうこうしてるうちに楽曲は終わり、あっという間にライブが終了した。
いつもであれば終演後、連番相手とライブの感想を言い合ったりするだろう。もちろんその日も当然のようにそうすると思っていた。
しかしライブが終わり、規制退場が始まっても何ひとつとして言葉が出てこなかった。連番相手は何も言わず、背中を叩いてくれていた。

規制退場が始まり、外に出てライブに来ていた友人たちと合流した。ライブ後の楽しい空気を壊したくない思いもあり、そのまま何も言わず一人で帰るか、逆にテンションを上げていく事で心配をかけないようにするか、色々考えながら歩いていた。友人たちのいる場所につき、安堵した瞬間、体から力が抜けて膝から崩れ落ちてしまった。

そのまましばらく立ち上がることが出来ず、友人に支えられながら泣くことしか出来なかった。
周りには悲しみはありながらもライブの感想で盛り上がる人達、この後の飲み会や晩御飯のことを相談する人達、色んなオタクが通り過ぎる中、ただひたすら悲しむことしか出来なかった。そんな中で自分の口から最初に出た言葉はしっかりと覚えている。


「次のシングルのセンターは絶対なぎさだと思ってたのに」

この一言だった。

なぜこの一言だったのかは分からないけど、何故か今日のライブを見てそう確信していた。

現役アイドルちゅ~を生で見るのは今回が初めてで、昼は友人の双眼鏡を借りてじっくりなーたんを見て夜は2階から満員の代々木体育館となーたんの姿を眺めていた。

何歳(いくつ)になっても
このまま ここで輝く /現役アイドルちゅ〜

この歌詞を聞いて、もっと大きいステージでこの曲を歌うなーたんがみたいな、そう思ってた。

ユニットパート終了後の1曲目は「ズルいよズルいね」だった。なーたんのセンター曲。元々大好きだったこの曲は、なーたん推しになってからますます好きになった曲でなーたんの歌声とパフォーマンスの幅を広げた1曲だった思う。

安定した歌唱力とパフォーマンス、そして完璧なビジュアル。
そして、それにあぐらをかくことなく、自分に厳しく、絶えなく努力を続けることの出来るストイックな性格。

間違いなく今まで見てきたどんなアイドルよりも努力家でファン想いの最高のアイドルだと思う。

そんな彼女が、グループが軌道に乗り、ようやく東京ドームという大きな目標を口に出せるようになったこの5年目の節目のタイミングで卒業するなんて、想像もしていなかった。

そんなことを考えながらひたすら俯く自分に、何も言わずに肩を貸してくれた友人、何も言わずただ落ち着くのを待ってくれていた友人、元気出せよ!といつも通りのテンションで接してくれた友人、色んな友人に救われひとまずライブの楽しかった思い出を振り返ることにした。

佐々木舞香ソロの真夜中マーメイド。昔から聞き覚えのあるメロディーラインや、ラスサビ前の音が消える瞬間。ずーっと大好きなClariSの楽曲を思い出すような曲調でとても心地よかった。

生バンドでの楽曲もとても素晴らしかった。特に夏祭り恋い慕う、探せダイヤモンドリリーの2曲は生バンドのアレンジで一段と心に響いていた。

そして髙松瞳のソロ歌唱から始まる=LOVE、あんなに心に響く歌声は多分あの瞬間しか味わえないものだと思う。

アンコールの君と私の歌。あの曲をメンバーと踊るのが本当に楽しい。何よりもあの歌詞。
あんな歌詞をかける指原Pは本当にアイドル人生何周目なんだよと、聞く度に思う。

そんなことを考えたり話したりしながら、友人と楽しくご飯を食べ、皆翌日も仕事があるので日が回る前には解散し家に帰宅していた。
帰りのバスを逃した友人を家に停めることになり、家まで一緒に帰ったのであまり考え込まずに済んでいた。

家に帰りシャワーを浴びて、寝る準備を進めてる時に、急に「卒業」の2文字が再び頭をよぎった。

普段スマホを見ている時は開いていない時間の方が少ないんじゃないかと言うくらいのTwitterも、それまではあまり開いていなかった。

卒業という現実をまだ受け入れたくなかったのと、なぎさのツイートやそれに対するメンバーや友人の反応を見る覚悟が出来ていなかったからだ。

いつまでも目を背けているわけにもいかない、と意を決してTwitterを開きメンバーのツイートや指原Pのツイートを確認した。

そこには多くの人に愛されるアイドル齊藤なぎさの姿があった。卒業発表のツイートは数時間で10万を超えるいいねがついていた。リプライには=LOVEのメンバーはもちろん、妹分である≠MEのメンバーや≒JOYのメンバーからも卒業を悲しむメッセージや今後を応援するメッセージが届いていた。

これらはほんの一部で、これ以外にも多くの芸能人やアイドル、メイクさんなど、様々な人からの祝福や悲しみの声がそこにはあった。

それらのツイートを見て、改めて齊藤なぎさという人物の存在が、このグループにどれだけの影響を与えてきたのか、グループの垣根を越えて色んな人の刺激になっていたのかを再認識させられた。

卒業理由の中にこんな言葉があった。

「高校を卒業して来年20歳を迎える今、この居心地のいい場所に甘え続けてしまうことに対して何度も悩んだ結果、ここから1歩外に踏み出すことに決めました。

きっとこれから進む道は、今以上に厳しくなると思うし、相当な覚悟で挑まなければいけないと感じています。

でも、自分の人生は1度きりだからこそ、自分の意思を大切にして頑張ってみたいです。」

(=LOVE公式HPより引用)

この文を見た時に一番に感じたのは
「なぎさらしい理由だな」という感覚だった。

常に自分に一番厳しく努力を惜しまない性格で、どこまでもストイックななーたん。そんな彼女だからこそアイドル活動5年目を迎えた今、新たな道への挑戦を決意したんだろう。

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メンバーやファンはもちろん、多くの人に愛されたなーたんが考え抜いて出した結論なら、悲しむのは違うんじゃないかと思う気持ちもあった。決して後ろ向きな卒業理由ではないし、むしろ今後も芸能界で幅広く活躍するなーたんが見れると思うから。もちろんそれはすごく楽しみだし、なーたんなら成功すると信じている。

でも、そう頭ではわかってはいてもやっぱりすぐに受け入れることはできなくて。やっぱりまだまだイコラブでアイドルとして輝くなーたんが見たいと思うし、卒業したのんのも含めこの12人で=LOVEだと思っていて。

もちろんアイドルには卒業という言葉が付き物だと思うし、永遠にアイドルでいられる子なんていないことはわかっている。そんな一瞬の儚さみたいなものもアイドルの魅力だと思っているし、その輝きがとても素晴らしいものだということは理解しているつもりだ。

実際、今までも他のグループでメンバーの卒業は経験してきたし、推しメンの卒業もこれが初めてな訳じゃなかった。
欅坂46から長濱ねるが卒業する時も、発表された直後の夜勤は仕事が手につかず放心状態だった。それこそ当時初めてアイドルの握手会に行くことを決意した相手がねるちゃんで、まさかそれが最初で最後になるなんて思ってもいなかったから。
まだ好きになって日は浅かったし他のファンに比べたらそこまで辛くないのだと思うけど、それでもやっぱり発表当初はしんどかったなって。

今回の卒業も結構その時と状況が似ていて。
なーたんのことはもちろん好きだし、イコラブで誰が一番好きか?と聞かれたら迷わずなーたんって答えるけど、お話会とかサイン会には参加したことがなくて、ずっと外から見守ってるだけだった。

これにはいろんな理由があるけど、一番の理由はイコラブは自分の中で主現場ってよりはライブが楽しい現場って感じだったこと。もちろんメンバー1人1人はすごく魅力的だし、ライブは毎回最高に楽しかったけど、自分の中での主現場は他にあって。1番に応援している子もいて。
そんな人間がこんなnoteを書くなよって思う人もいると思う。
けど今回の卒業発表を聞いて、自分が思っていたよりも=LOVEというグループが好きで、齊藤なぎさというアイドルが好きだったことを実感させられた。

それでも、自分の周りにはイコラブが主現場の人、なーたんのことを一番に推してる人がいることを知っていたし、その人達の前で自分みたいな中途半端なオタクが泣いていいのかなって考えると、思いっきり泣くことができなくて。そんな自分が悔しくてまた泣きそうになっての繰り返しで。

何度考えても齊藤なぎさのいない=LOVEを想像することできなくて。10人の=LOVEを想像ができなくて。やっぱりしばらくは「卒業」という事実を受け入れられないし、それが普通のことだと思う。

でもそれでいいのかなって。
ライブのMCで杏奈ちゃんも言ってたように、すぐに受け入れる必要はないんじゃないかなって。
なーたんがたくさん考えて決断したように、たくさん悩んで、たくさん泣いて、そうやって少しずつ前を向いていければいいのかな。

一番好きなカメコのうさまるさん。
この人の撮るなーたんの写真は愛であふれてて、なーたんへの思いが伝わってきて、気づいたら自分も笑顔になるような写真ばかりで、本当に尊敬している人。
今回のライブも素晴らしい写真をたくさん撮ってくれてありがとうございます。

少し話題はそれたけど、今回の卒業発表で強く実感したのが、齊藤なぎさというアイドルが想像よりもはるかに多くの人に愛されているということ。

グループの中でもトップクラスの人気で、外部での仕事も多いなーたん。その疲労だったり責任感は当然自分たちには想像もつかないような凄まじいものだと思う。

そんな重圧の中で悩みや不安もたくさんあっただろう。でも、それを決して表に出さず、ステージに立てば最高の笑顔でファンを虜にし、配信ではファンの名前をたくさん呼んで積極的にファンと交流しようとしている。
お話会やサイン会ではファンからの愛を受け取るだけでなく、同じくらいたくさんの愛をファンに届けてるのがレポートやツイートから伝わってくる。

アイドルとファンってお互いなくてはならない存在だと思っていて。でも規模が大きくなればなるほど1人1人のファンを大事にするのって難しくなると思うし、イコラブの規模だととても簡単なことじゃないと思う。それでも辛い姿を見せることなく、そのスタイルをアイドルになってからずっと続けてきたなーたんは本当にすごい子だと思うし、そんななーたんだからこんなにたくさんの人に愛されてるんだろうなと思う。

現にライブが終わった後、自分と同じくらい悲しんでいる人や、推しメンじゃないけど泣いてしまったという話をたくさん聞いたし、いろんな人が寂しい、悲しいと思うくらいグループにとって大きな存在で、それだけ多くの人に愛されていたんだなぁって思うと自分のことのようにうれしいし、自慢の推しメンだなってなる。
=LOVEってやっぱり最高のグループだなって心の底から思った。

だからこそやっぱりなーたんのいない=LOVEの姿が想像できないし、受け入れられない気持ちが強くて。でもそれは自分たちのわがままだっていうのもわかってて。なーたんなら女優としても絶対活躍できるって信じてるし、今よりももっと広い世界で活躍したいっていう夢を応援する立場でいたいと思ってるよ。

なのでもう少しだけ気持ちの整理をする時間をください。

まだ詳細な日程は決まってないし、お別れまで少し時間はあると思ってる。
卒業するその日は笑顔で送り出してあげたいな。
悲しい気持ちはもちろんあるけど、一生のお別れじゃないと思うし、何よりなーたんには笑っていてほしいから。

多分なーたんは泣いちゃうと思うけど笑

お話会もサイン会も今までは行けてなかったけど、最後くらいは行ってみたいな。
自分の口からなーたんにありがとうって伝えたいな。

そうこうしてるうちに気づいたらもう7000字以上書いてるみたい。笑

ここまで拙い文章で色々な思いを書いてきたけど自分から言いたいことは1つ。

アイドルになってくれてありがとう。
卒業するその日まで、アイドル「齊藤なぎさ」を応援するし卒業後も何があってもなーたんの味方です。

ずーっと応援してるし、自慢の推しメンです。

本当にありがとう!
なーたんがイコラブを飛び出して外の世界で活躍するのを楽しみにしています!

君に幸あれー!

#届いてなーたん

それともう一つ、これはなーたんへというよりかは運営さん、指原さんへ届けという思いで書かせてください。

卒業記念コンサートを是非開催してください。できるだけ多くの人が入れる会場で。
なーたん推しはもちろん、なーたんやイコラブが好きな人、皆が会場で直接なーたんの卒業を祝えるような場所で。今まで見たことのないようなピンク一色の景色を見せてあげたいです。
そして一日、いや、一瞬だけでもいいです。声を出させてください。
アイドルが大好きななーたんに皆の声で感謝を届けたいです。欲を言えば、「現役アイドルちゅ~」の最後のサビ前で喉が枯れるくらい、かわいいよー!と叫びたいです。

らるこ

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