【書評】GoogleAnalyticsをもっと活用しよう!「Googleデータスタジオによるレポート作成の教科書」

こんにちはシステム開発会社でWebディレクターをしているhonda といいます。

私がはじめにGoogleAnalyticsをいじり始めたのは約10年前、新卒の頃でした。
そこからちょこちょこいじることはあっても、本当の意味で活用し始めたのはここ2〜3年のような気がします、
昨年、上級ウェブ解析士を取得し、レポートを作成することではなく、データからの気づきを見つけることに、もっと時間を割きたいと思い本書を手に取りました。

実際にGoogleデータスタジオ(現Googleデータポータル)で試しにレポートを作ってみた所、思った以上に便利で、いろいろなところに流用が可能なことに気づきました。
これに関しては一度、本書掲載のサンプルレポートを作ってみることをおすすめします。
GAを見続けることやカスタムレポートでは実現できなかった、必要なデータのみをきれいに、かつ実用的に見ることができることを実感できると思います。

書籍の概要

今回、お話しする書籍はgoogleデータスタジオでレポートを書くための本になります。
GAを使わなくても必要な情報のみを表示させるダッシュボードを作れるようになります。
サンプル通りに設定していけば、機能の理解と自分で扱っているメディアにはどこまでの情報が必要かなどの判断ができるようになります。
データスタジオで表が出せるだけでなく、そもそもデータを扱う前の心構えだったり、レポートを作る際に何を注意すべきかも丁寧に書かれています。


今回はデータスタジオを触ってみて便利だと思った機能を紹介します。

・GAの権限を渡さなくても整ったデータを渡せる。
GAのデータを見てもらうにはいちいち共有するアカウントをひとりひとりに発行してという手続きが必要になります。
データスタジオであればスプレッドシート共有の要領ですぐに別の人にわたすことが出来ます。
GAのアカウントを渡されても触り方がわからないという方も、資料を共有される間隔で、GAのデータに触れることができるのでは、と感じました。

・GA複数アカウントを持っていれば、すぐに切り替えができる。
データスタジオでは複数の同じ表示項目のダッシュボードをワンクリックで別のアカウントに切り替えることが出来ます。複数メディアのGAアカウントを持っている人にはこれも便利です。
ある程度フォーマットを作っておけば、ちょっと手を加えるだけで、そのメディア専用のダッシュボードの完成です!

・フィルタ機能が割と使える

GAでフィルタをかけるといちいち選択が面倒だったりしますが、データスタジオでは画面上に特定項目(デバイス、ページ、地域など)をワンクリックで選択できる機能があります。
最初に深掘りする項目を設定しておけば、GAでいちいち絞り込んで、深ぼってあーでもない、こーでもない、と悩む時間が短縮されそうです。

・本書には載っていないが、最新ではデータの掛け合わせができるようになった。
実際にサンプルを作っていく中でGA以外のデータと掛け合わせて表示できたらというシーンが出てきました。
本書ではデータスタジオ単体では無理だという記載がありましたが、最近スプレッドシートなどのデータと統合で表示できるという記事を発見しました。
実際に掛け合わせるときはディメンションをきっちりあわせなければならない。
エラーが出ても何が間違っているのかわからない。
データ読み先をGAのみにしてもグラフが復活しないなど、大変でしたが、なんとか掛け合わせはできました。
ぜひ、外部データ連携も今後活用していきたいところです。
不満な点。
サンプルを作っている時に設定値が明確に示されていないことがありました。
ページをディメンションに置いた時に値は出ないはずのコンバージョンが出ていり、ページに対して平均セッション時間を入れたりと。。
ちょっとここは自分の考えがあっているのか自信がないところですが、サンプルはサンプルとして、自分のGAのデータをよく見て1つ目のダッシュボードを作ってみて下さい。

まとめ

いままで、GAから絞り込んでExcelに出力して、再度グラフに変換して、、、と不毛な作業を続けていましたが、これで、時間短縮につながることを期待しています。
グラフを作ることではなく、いかにデータを分析し、伝わるレポートを作るかが重要ですし、データスタジオを通して、今までGAを見ることすら拒絶していた人にちょっとでもデータにふれる機会を作っていけたらよいと感じました。
データスタジオの使い方だけではなく、データ解析するときの心構えから、同レポートをつくればいいか、グラフをどう見せればいいかなど、レポートに関するためになる話も多いと思います。

GAを使っていて、少しでも本書に興味を持った方はぜひ、データスタジオ活用してみてはいかがでしょうか。


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