視察研修@アメリカで学んだ「QOL」の大切さ
先週の土曜日、日本職業リハビリテーション学会の国際委員会が主催する研修会がありました。
http://vocreha.org/news/detail.php?CN=260873
2017年10月に1週間行かせてもらったアメリカのノースカロライナ州のGHAとノースカロライナ大学TEACCH部の視察内容についてご報告。
当日は30分程度のプレゼンだったんですが、1年以上前のことなんで、すっかり記憶がなく…
先週は、スキマ時間で当時のレポートや写真を見返して、なんとかなんとか思い出した感じでした。
*Facebookにも当時のレポートのせてます!
https://m.facebook.com/jobjoint.osaka.jp/
アメリカは、日本とは歴史も文化も違いますね。
単純に比較することはできないかもしれませんが、そこには日本とは違った良さがあって、
・重度の自閉症の方も地域で生活していた
・ジョブコーチは重度の自閉症も援助付き雇用で支援していた
・日常的に選択肢がたくさん用意されて、いつも自然な形で意思決定支援が行われていた
・利用者・家族・ステークホルダーに対する満足度に敏感だった
・利用者一人ひとりに適した柔軟でユニークな構造化の支援が豊富にあった
・スタッフの皆さんは自閉症がホント好きだった
・利用者のQOL向上をスタッフ皆がきちんと理解し、行動していた
などなど、
学ぶべきことはとても多かったです。
さて、タイトルの「QOL」。
Quality of Life(生活の質)
教科書や書籍、論文ではよく出てきますが、日々の支援現場では、最近見かけなくなったようにも思い、この場で自分なりに考えてみようと思います。
▼QOLの評価尺度って…
満足度
心身の状況
参加機会
役割と承認
人間関係
周囲環境
▼支援のポイントって…
ニーズアセスメント
経験の支援
豊富な選択肢
失敗とセーフティネット
意思決定支援
▼大事なことって…
どこで暮らすか
誰と生活するか
誰とどこで働くか
何を楽しむか
機嫌よく生活できてるか(働けてるか)
ひとまずは思いつくままに、個人的なメモのように書いてますが、QOLって客観的評価より本人の自己評価が一番大切なような気がします。
僕の今の職場は、就労支援。
・就職する
・働きやすい職場を見つける
・自分の働き方を考える
などなど、
これらは働くことに対する本人もしくは支援者の目標で、最近はそれらばかりがクローズアップされ、QOLの出番は少ないような気がします。
働くことを支援するだけでなく、「QOL向上のために就労支援する」。
最近は、こっちのほうがしっくりきます!
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