コンサルタントの自意識について

前の記事で、医者とか弁護士みたいに高難度の資格を要するものや、不動産や証券売買のような、実際に巨額のお金が動く仕事は直接的に自意識を強固にもちやすいのではないか、ということを考えておりまして。

前回広告代理店勤務、メディア業界の人を考慮にいれませんでしたが、これは企業ブランド力が非常に高い、ということで自意識を持ちやすいと思われますね。ちなみにこのそれぞれの自意識の持ち方によって、成長の方向性や人間性なんかも規定されると思っているんですが、この話はまたいつか。

さて、コンサルタントと呼ばれる人間たちはどのように自意識を形成するのか、また、その自意識の持ち方というのは真似できるのか、というのが今回の主題です。(筆者は強い自意識の形成が成長のドライバになる、という仮説をもとに話しています)

極端な言い方をすると、コンサルタントの人たちの自意識の形成のされ方というのは無根拠で因果が逆だ、と思います。某大手コンサルファームでは、若いうちから巨大なプロジェクトに突っ込まれ、できもしないことをやらされ、自身の実力以上の単価(その人材をプロジェクトにアサインする対価)を客からもらったりする、なんていうのは良く聞く話ですよね。

そうして経済的、能力的に自身のキャパシティを超えたものが自身に降りてくる。このプレッシャーが、「自分はコンサルタントなんだ」という強い意識を形成するのではないか。と。

普通の自意識というのは、何かに挑戦した成功体験を根拠に形成されるのだと思うのですが、こといくつかの仕事においては、成功させねばならない、という強い思いを根拠に自意識を形成せざるを得ない、ということになっているのではないのでしょうか。

仮にそうだとすると、この自意識の形成の仕方を真似ることで、成長の強いドライバを持つことができるのでしょうか。自身を高売りして、かつ現状の能力ではできないような高難度の仕事をする、ということが可能な環境ならば、それも可能でしょうが、なかなかそうはいかないでしょうね。まぁ、厳密な模倣は無理でも、成長したいと思っているのであれば、難易度の高い仕事に挑戦し、それに相応の対価を要求する、というのは一つの手立てかもしれません。

余談ですが、コンサルタントを志す、なんて人たちはそもそも根本的には自分に自信がある人が多いのでしょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?