パンダポシェットの君
我々の重い鞄や袋をずりずりと引きずり、お出かけごっこをする息子。
かわいい。
そんな息子が、とうとう自分の鞄を手に入れた！
パンダのポシェットだ。
これが大のお気に入りに。
保育園に行くにも、家の中でも、首からかけて楽しそうにトコトコ歩いている。
朝は、これを首にかけるとお出かけモードに。
帰りも、靴下を履かせたり、上着を着せたりしていると「帰るの？だったらパンダポシェットは？パンダポシェットはどこ？？」とポシェットを求めてお怒りになる。
ポシェットを渡すと「ふんふん、お出かけなのね」と納得して、遊んでいる保育園のおもちゃを手放してくれる。
お出かけの時はいつも一緒だ。
ちいさいひとが、かわいいものを身につけているのは、かわいい。
かわいいにかわいいがプラスされるのであるから、そりゃかわいい。
あらーかわいいー、と、私や道行く人々を和ませるのにも一役買っているので、息子とパンダポシェットは世界を平和にしていると思う。
実はこのパンダポシェット、買ってきたのは夫だ。
先週、息子と一緒に上野へ、自転車用アイウェアを見に出かけてくれた。
季節はちょうど桜の盛りで、上野公園は花見客でいっぱい。
あまりに人が多すぎて、ベビーカーから降ろすことができなかったという。
その頃私は家で存分に家事を片付けていたのだけれど、桜の上野公園と聞いて私も一緒に行けばよかったかなぁと思ったりした。
アイウェアを試着して(いまいちだったらしい)、公園で息子を遊ばせたり買い物をしたりして帰宅した2人。
帰ってきたら息子がかわいい、もふもふのパンダポシェットをつけていてびっくりした。
「あらー、かわいい！これ上野で買ったの？」
と聞くと、
「ううん、近くの雑貨屋で買った」
と夫。
上野で買ったんじゃないんかい！！！！
まぎらわしい！
そして今日も私は、しゃがむと地面についてしまうので日々薄汚れるパンダさんを軽く拭い、かわいい息子に手渡すのだ。
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